ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596597

感想・レビュー・書評

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  • 会社で小宮氏の講演を拝聴し、とても面白かったので手に取ってみた著書の一冊。
    小宮氏が考える読書法〔(読書レベル)・・・速読・通読レベル1・通読レベル2・熟読・重読の5段階〕を紹介しています。
    目的は如何に読書の質を高めるか、そしてどのように目的に沿った読書をするかということ。
    本が好きでも、融通が利かず、どの本も時には流し読みだったり、時には時間をかけて読んだりと気ままで一貫性のない私の読書法に、一つの方向性を示してくれました。
    必ずしも枠に嵌める必要はないと思うし、固執するつもりもありませんが。
    いろんな読書法があっても良い、と楽な気持ちになるのと同時に、読書レベル、ひいては論理的思考力を高めていくには、それ相応の濃い読書(熟読)が必要だと再認識しました。
    また、読書法とともにその読書レベルに応じたおすすめの本が書かれているのですが、書き方が魅力的なのか、かなりの冊数、読みたくなりました(私の本棚の「読みたい本」の大半がそうですね)
    ちなみに私は、気付かされたところや参考にしたい考え方、紹介されて読みたいと思った本などの箇所に付箋を貼りながら「通読(レベル2)」しました。

  • 目的によって読み方を使い分ける。
    今まで考えなしにただ読んでいたけれど読み方次第で読み手の頭を良くしてくれる等色々な角度、視点から物事を捉えないといけないと改めて感じさせられた。

  • 【引用】
    ・情報を得る読み方と頭をよくする読み方は違う
    ・速読は情報を得るための読み方で論理的思考力は身につかない
    ・論理レベルの高い人が書いた本を読んでロジック追うのがいい
    「速読について」
    ・目次、見出し、太字、各章の冒頭、はじめにあとがき、データや図表
    ・マーカーでチェックを入れる
    ・最初だけしっかり読んでケーススタディの速読は固有名詞や数字を見る
    ・それまでの経験や専門書での勉強をした経験がないと速読は難しい(捨てる場所がわからない)
    ・通読レベル2の量でレベル1や速読で得られるものが増加する
    「通読について」
    ・仮説を検証するつもりで読む
    ・目的=存在意義、目標は通過点
    ・専門家を目指す人向けの入門テキストで学習する
    ・絶対性ではなく規範性が社会科学の宿命
    「熟読について」
    ・引用文献を参照し、関連付けながら読む
    ・30時間で一定レベル
    ・入門書と専門書を往復

  • 読書法がよく整理されており、参考になることが多い。

  • 図書館にて借りた本。
    論理的思考力が身につく本の読み方を紹介している本。

    「速読は要点を拾うための読み方」
    「本は擬似体験できる」
    「常に仮説を持ちながら本を読む」
    「失敗の反対は必ずしも成功ではない」
    →つまり成功したいなら成功者の本を読むべき
    「専門書→入門書→入門書」で読む。


    成功している人は少しずつではあるが、継続して本を読み続けている。それは知識を渇望し、活かしていきたいと考えているから。自分も読み重ねていきたい。

  • 読書により頭を良くすることができるというのがまず発見。でも、本はその本の著者の論理レベルと自分の論理レベルとの違いにより、また目的により読み方を変えるべきという。
    まず、速読。早く読むための方法論などではない。早く求める情報に行きつくための読書法のことである。どうすれば良いのか?回り道のようにも思えますが、著者は、自らの専門分野を深め、関心を幅を広げることが速読にとって重要だと言う。
    その読書法が、通読である。これは、レベル1とレベル2に別れるが、著者の論理レベルと自分の論理レベルの違いで使い分けたり、目的により使い分けることとなる。例えば、単に小説を楽しみたいならレベル1を、その分野の知識を深め、論理的思考力を高めたいならレベル2を選択することとなる。
    通読レベル2よりも深い読み方として熟読がある。これは通読は必ずしも必要とならない。自分が深めたい分野の一部分だけでも良い。ポイントは、単に著書を深読みするだけではない(それは通読レベル2である)。他の関連する分野や、脚注と関連付けながら、読んでいく方法。法律の勉強なら、テキストと六法と判例集ということになろう。とにかく、関連分野と一緒に学んでいく。そうすることで、30時間ほどでその分野の専門家レベルに到達できるという。
    さらには、重読。人生の教訓を与えてくれる書を折に触れて何度も読み返す方法だ。寝る前など少しの時間を使うこともできる。

    著者は学生時代には本が読めなかったのだが、働く中で本を読んで勉強せざるを得ない状況になり、結果として本を読むことが最高の勉強法だと気づいたいう。終章で、読書の習慣がない人へのメッセージもある。できるだけ多くの人に、読書を通じて多くのものを得てほしいとの著者のメッセージであったと感じる。

    私も読書好きだが、まだまだ読み方が甘い。読書を通じて、人生に豊かな彩りを添えていきたいと思う。

  • この本は読書の大切さを説いていますが、目的別に速度を調節することの大切さを述べています。読書には楽しむための読書が理想ではありますが、仕事のために避けることのできない読書もかなりあります。

    小宮さんは、読書の目的別に5つの読書法(速読、通読レベル1、通読レベル2、熟読、重読)をこの本で紹介していますが、これらを自由に駆使して社会人生活に活用したいと思います。

    この本では、必ずしも速読をすれば良いという考え方を否定しています、読書の目的は本から自分が必要とする知識を得るためのものが多いので、読書を最大限に活かすためにも、目的に応じた読書をする大切さに気づいたのはこの本を読んだ収穫でした。

    以下はためになったポイントです。

    ・自分より論理レベルの高い人の本を、じっくり読んで「ロジックを理解」することが大切(p37)

    ・キーワードは、マーカーや三色ボールペンでアンダーラインをつけながら(ポストイットでも可)読む、後で的確かつ迅速に拾うことができる(p55)

    ・たくさんの知識や情報を速読で得たいのであれば、そ の分野の専門書を通読、あるいは熟読して、自分で解釈できるベースをしっかりつくることが大切(p68)

    ・速読で問われるのは、全体をいかに速く読むかではなくて、必要十分な情報をいかに速く手に入れることである(p70)

    ・通読レベル1は、全体をざっと読んで、そこから読書を楽しむ、ある一定の知識を得るというのが目的(p74)

    ・通読レベル2は、楽しむというよりも、勉強に重点を置いた読書である(p75)

    ・論理的思考が身に付けるためには、「仮説を持って読む」ことである(p76)

    ・絶対にノーと言わないサービスを展開しているのが、ノーズストロームである、それを紹介しているのが「ノーズストローム・ウェイ」という本である(p90)

    ・会計の基本として通読するには、「1秒で財務諸表を読む方法」がお薦め(p95)

    ・熟読とは、文章に出てくる「What」を読みながら、「why」が分かるようになるまで読み込み、それを「How」として自分のノウハウとし、ほかのことにも応用できるようにする(p161)

    ・本は何冊読んだかではなくて、そこから何をどれだけ学んだか、自分のものとなったかが重要、いい本を繰り返し読む(重読)べき(p190)

  • 速読関係なので興味を惹かない
    思った通りお勧め本リストが巻末にあったので、そちらは有難く。

  • そもそも読書は好きなので、無意識に行っていた読書法がいくつかあった。
    この本のように再現性があると人に伝えやすいし実践しやすい。

  • 速読がもてはやされているが、読書法は、「目的」によって使い分けることが必要。

    1.速読
    早く読む、でなくて必要な情報を速く手に入れる
    知りたいことが明確かつ一定の知識ベースがある場合にのみ有効
    要点を効率的に掴み取るために、飛ばし読み

    2.通読
    最初から最後まで通して読むもの。レベル1では、一流経営者・ビジネスマンが書いた実践書・学者による入門書・小説など。
    自分なりの仮説を持って、どんどん検証して新しい仮説を作り出していくことで視点を広げ、高めていくことができる
    レベル2では、勉強に重点を置いた通読で、論理的思考力を身につけ、自分の考えをより深めていくことを目的とする。
    傍線・メモ書き等論点を整理し、考えながら読む。
    入門書を読み終えた後、本格的な理論書・原典・本質をとらえた本を読む。

    3.熟読
    他の本やネットなどの参照、熟慮しながら、丁寧に読む読書。
    知りたいところをきっちり論理立てて読んでいく。30時間かけて熟読すれば、その分野の一定の専門家レベルに達する。
    第一人者が書いた入門書と専門書を往復するのがよい。
    論理的思考力のベースを作る頭が良くなる

    4.重読(再読)
    自己啓発的な自身の成長を促す本。
    知識を得るのではなく、意識を高めるための読書で、繰り返し読んで自分を高める。



    自分はあまり読書の使い分けをしたことがなく、速読も試したが身にならず、通読レベル1か2で読み続けていた。(+心に響く本は重読)
    もうワンランク上の「熟読」へ引き上げると一皮むけそう。

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著者プロフィール

経営コンサルタント/株式会社小宮コンサルタンツ代表

「2022年 『経営が必ずうまくいく考え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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