上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596900

感想・レビュー・書評

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  • 幸せの基準を自分自身で決めているか?
    安定志向になっていないか?
    お金が行動の基準になっていないか?
    やりたいことをどうやって見つけるか?
    失敗を恐れていないか?

    常識はそれぞれにあって
    自分の物差しで選択していくこと。

    やりたいことというのは、自分が世の中の人の役に立てると自信が持てること、それを通じて人を幸せにできると思えるものの中にこそあるんだ。

    誰かからありがとうって言われること。
    それが仕事であり、一生かけてやりたいこと。


  • 父が上京する息子、祐輔に書いた手紙。
    前半の手紙の内容は「社会人を機に上京し、周りに流されて自身のしたいことを見失う多くの人(ここでは祐介とする)」を題材にしており、後半の手紙では祐介のようにならないために破るべき常識の殻を書いている。

    上京する人、社会人になる人、親元を離れる人、就活生など独り立ちや環境が変わる人向けの本。

    前半の手紙で、祐介は「成功者になりたい」と漠然とした夢を持つ。しかし周りが良い車、マンション、結婚をしていくと影響され、それらのガラクタを購入をする。それにつれて妻子、ローンという責任が増え、「人生、何があっても生きていけるさ」という自信が「向こう30年何かがあったらどうしよう」と不安に変わった。そして人生も半分過ぎたとき、「自分の人生という貴重な時間を使って得たお金をガラクタに変え、何一つ手に入れていない自分」に気付く。

    後半の手紙では今まで身につけた常識の殻を破って俯瞰的に物事を捉え、いかに自分の考えが成功者の常識と違うかを述べる。(ここではピックアップする)
    1.成功や幸福を自身の基準でなく他人と比較して決める
    →人が持っていて自分にないものを探し、それがあれば幸せになれると勘違いし追い求める。結果、自分が追い求める人生でなく、他人が持っているものを求める人になる。他の人が持っていても自分に必要なければ追い求めない。自分の幸せの基準は自分で決める

    自分の価値観を持つ方法、時間に投資する
    →多くの人は貴重な時間を切り売りしてお金を得る
    しかしこれでは成功できず、貴重な時間を投資すれば大きなリターンがある

    心、頭を鍛える→誰かに守ってもらう生き方を何の疑問もなく選び、人間として1番の力を磨くことを辞め、その誰かに一生を捧げて生きる。

    破るべき常識の殻2
    失敗しないように生きる
    →誰よりも大きく成功してる人は誰よりも挑戦し、同時に誰よりも多く失敗している

    感想:周りに流されて生きると、自分の幸せの基準が塗り替えられ、加えて「人の幸せの基準」で得たガラクタの責任で自分の首を苦しめるはめになると気付いた。負のスパイラル。
    しっかりと目標、目的、自分自身の幸せの基準を持ち果敢に挑戦する必要がある。
    自身が就活生の時に読めばよかったと思う。
    就活は選択肢の1つに過ぎないのに、周りに流されて「新卒ブランドを使って高収入、安定した企業に行く」ことが幸せで、それ以外は人生の終わりだと思っていた。今後も読書をして視野を広げたい。


  • 常識はいつの間にかネットで検索した時上位の欄に表示される内容だったり、大多数が一致する意見の事。と考えていた気がする。各世界、各地域、各家庭で常識なんて変わるはずなのに。
    常識を守っていれば幸せになれるとも限らない。
    非常識だから手に入る幸せもある。
    自分も常識で得られる幸せより、非常識で得られる幸せを掴みたいと思った。

  • 父が息子にあてた小説。
    読んで背筋がぞくっとするほど、今の世の中の多くの人に当てはまる物語だと思った。基本みんなお金を基準に人生を過ごしている。車を買い、結婚して家を買い、働きながらローンを返していく。価値観の基準までそういった常識に縛られている。自分のやりたいことではなく、何にお金を使うのかとか支払いに追われながらそこから逃れられずにいる。
    そして成功者=お金持ちというのも世間で作り上げられた典型的な常識であり、この小説を書いた父の教えにある、時間という財産は誰もが見落としがちである。
    自分の時間を投資に回すのがいかに大切なことなのか、頭を鍛えること、心を鍛えること、たくさん経験し沢山失敗することが人生において何よりも価値があることを教えてもらえた気がする。
    あと父が息子に贈ろうとしている他の本にも興味が湧いたので、また探して読んでみたいと思った。

  • The 王道の自己啓発本って感じだった。小説の中で書かれていた「良い車を持つのがステータス」のような少し古めの価値観に違和感を覚え、この本が出版された年を確認せずにはいられなかった。今の時代の感覚を持ちながら読むと少し ん?となる気がする。

  • 以前は何をするにも他人の目ばかり気にしていましたが、「幸せの基準は、自分自身が決めるものだ」という言葉を見てハッとしました。

    時間とお金の使い方を間違っていた自分に気付けた一冊。


    読みやすい物語の中に、大切なことが凝縮されています。

    めちゃくちゃ考えさせられる本でした。

  • 喜多川さんの作品の中でも好きな一冊です。
    物語にも関わらず自分ごとに考えさせられ、
    「自分の思い描く理想の人生」と「リアルの日常」とのギャップや、
    時間とお金の使い方を考えるきっかけになります。

    前半の祐介の物語では、成功者になりたい気持ちはあったが、色んな状況や周りの影響の言い訳から成功者になれなかった話。
    後半は父親からの祐介に向けた手紙から、やぶるべき5つの常識の殻の教えの話。

    やぶるべき常識の殻
    1.幸せとは人との比較で決まる
    2.今ある安定が将来まで続く
    3.成功とはお金持ちになること
    4.お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
    5.失敗しないように生きる

    私も社会人になり、当時勤めていたITの会社では昇進する道を行こうと決めていました。
    とてもやりがいのある仕事で、実績を上げていきましたが、健康や体を気遣う時間もなく、収入ももっとあっても良いのでは、とモヤモヤ考えている時期もありました。

    そんな中、将来どういう人生にするかを真剣に考え、
    努力をし、周りの仲間に恵まれ、今は経営者として会社設立まで至りました。
    その時に、仲間から言ってもらった言葉は、自分の中の格言として大事にしています。

    事業としては、健康や美容に関する商品を提供する店舗運営や業務コンサル、人材事業、ファッションコーディネートをするイメージコンサルタント事業などを行っております。

    人材事業では採用や人材育成をしております。
    事業を通して感じたことや経営については、noteに一部記載していますので、ぜひご覧ください。

    イメージコンサルタントでは、顔タイプ診断からお客様に似合う服装を一緒に買いに行くショッピング同行をしております。
    インスタも是非チェックしてみてください。

    この本にもあった「やぶるべき常識の殻」の大切さは、今ではよく分かります。
    そして、仲間と一緒にその殻を破って成功するのがやりがいです。
    飲食店でお祝いするのも何よりも幸せです。

    この本は今振り返って読むと、チャレンジしてきて良かったと感じます。

    飯島裕基

  •  全半部分と後半部分に分かれており、前半部では成功者になりたいと思っている主人公が時代に流されて行く部分に自分が重なる部分が多く、感情移入して読めた。
     後半部分ではそんな前半の例を踏まえて、父親から息子へどう考えるべきがを問う内容。

     漠然と成功したいと考えている人は本書に書かれている「破るべき常識の殻」を心がけてみると良さそうだ。


  • 自分が大学に入る前に出会いたかったと思った1冊。

    これから社会人になる人や親になる人に勧めたい。

    自分の経験を元に息子へメッセージを伝える方法で、読者にも伝わるように書いている。

    読み進めるうちに自分の中にある常識の殻に気づき、これから考え方を思い直せるきっかけになった。

    何度か読み直したい。

  • お金儲けは関係なく、僕が人生を通してやりたいことを真面目にやろうと、この本を読んで誓いました。

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著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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