職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)

  • 111人登録
  • 3.41評価
    • (2)
    • (17)
    • (13)
    • (4)
    • (1)
  • 24レビュー
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009年10月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887597457

職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)の感想・レビュー・書評

  • NHKスペシャルの内容を本にしたもの。
    わかりやすく読んでいて単純に面白かった。

  • 中心は元エリート学生の若者、出し子は貧困の若者。
    裏の世界も勝ち組と負け組に分けられるのはつらい。
    追い詰められて出し子になってしまう人は特に意外に思わなかった。
    人間はそんなに高潔じゃない。
    金欲しさなのはどちらも共通しているが、元エリート側にはそうじゃないのもいて一概には語れないなと思った。
    出てきた犯罪者に不愉快さがあまり感じられなかったのが怖いような楽しいような気分になる。
    早く景気が上向けばいいと思う。

  • 実際に詐欺をしてる人達に取材している様子が書かれている

    現代社会に進行する詐欺集団が、読んでるうちに、なぜか簡単に大金が稼げるユートピアを描いてるかのように読めてしまうのが、恐ろしい
    いつの間にか人は当たり前の仕事として受け止めている
    だがよく考えるときわめて荒唐無稽

  • これだけの被害があり、報道されても被害は減ってない。手口の高度化と組織化です。
    貧困、二極化、核家族化いろんな社会の縮図が背景なんですね。
    少なくともうちの親だけは守りたいな。

  • きっと映像で見た方が迫力があるんだろうなあ。本だともう一つ怖さが伝わらなかった。

  • 後発の「振り込み犯罪結社」にあって本書にないのは、結社内で振るわれる暴力の存在だ。本書はこれを抜きにして書かれているので、なぜ犯人たちがストイックに詐欺にのめり込むのかが分からない(お金による自己実現に見える)。また、巧妙なだましの手口が書かれていないので、被害者が非常に愚かに見える(NHKらしく被害者の声を情緒的に取り上げるから、なおさらである)。合法的な取材しか出来ず、必ず犯人に説教をしなければならない。この手のネタを扱うには、NHKの限界があると思う。

  • 「だから、例えば、お母さんが出たら、もう本当にお母さんにしか話したくないことだから、絶対、お父さんには言わないでね、とか、言うわけですよ。」

    振り込め詐欺の加害者にインタビューをした本。
    この手の本は、実際に犯罪に使われた手口が書かれており、それはある意味で話法としてここから学ぶものがでてくるかもしれない。

    今までの犯罪者とは違うニュータイプが振り込め詐欺師として表れてきた。彼らは優秀な大学や一流企業に勤めていた者で、振り込め詐欺を仕事として行う者である。
    その理由は、不況がはびこる現代社会への不満や、不釣り合いな自尊心に起因するものが多い。

    犯罪で捕まる者は末端が多く、使い捨てになれる運命にある。それが分かっていても、出し子として罪を犯すものがいるのは、それほど追いつめられているからであろう。そもそもの犯罪を減らすのは、やはり景気がよくならなければならないと感じた。

  • NHKの番組をそのまま文字起こししたような内容なので,さくっと読めます。
    振り込め詐欺がグループ化し,日常に溶け込んでいるため警察が捕まえられなくなっている状況がよくわかります。
    被害者のインタビューは読んでいて悲しくなってきます。対人恐怖になったり,電話が鳴るたびおびえたり。
    日々新しくなる詐欺の手法に騙されないよう,自衛しなくてはならないと感じます。

  • なんでエリートがとか、なんで学生がとか古臭いNHK的価値観で取材したドキュメンタリーの書籍版。

  • 面白い。

    実に面白い。

  • NHKスペシャルで放送したものを書籍化したものだそうだ。割と薄いのであっという間に読み終わる。平成20年の取材なので、手口とか古いけど、今も形は異なれど、“振り込め詐欺”が残っていることが恐ろしい。ほんと、手を変え、品を変え、って感じでいたちごっこだ。ほんと、頭のいい奴らがやってるんだとは思う。でもこんな奴ら死んでしまえと思う。年寄りの虎の子の財産を巻き上げるより、どうせ泥棒するならルパンのようになれと思う。被害者側の言葉が1つの章しかないのが異色。他は全部加害者側。元、も含め。それだけ被害者は言い出しにくいのか。実の息子から『俺を信用しないのか』と言われるなんて。血も涙もないのか。しかし、これだけ騙されるなと呼びかけているのに、未だ被害が続いているのは何故だ。

  • 読了。常々不思議だった「電話一本で信用させ振り込ませちゃう」技術について。又、「電話一本で信用して振り込んじゃう」心理について。 ちょっと驚いたのが、振り込め詐欺で稼いだ資金がまっとうな会社を創るための資金調達というくだり。これに限らず、大人だったらその場その場に迎合しちゃダメでしょ。。

  • 振り込め詐欺の犯人たちは皆がヤクザなどではなく一見普通の若者も多く、有名大学、一流企業出身者が主犯格となっているケースが多々ある。そういった頭のいい人間が捕まるリスクの高い出し子を捨て駒として使うという構造。
    振り込め詐欺の巧妙な手口とそれに関わる若者たちの罪の希薄さ、優雅な生活とそこへ流れてしまう厳しい現実、あるいは、振り込め詐欺により人生を狂わされたお年寄りなどのお話が、振り込め詐欺犯への取材を通して描かれている。

  • 怖い世の中だ…
    自衛しか手段はないんじゃないかな。

  • 振り込め詐欺は現代が産んだ高度に組織化、システム化された犯罪。組織の幹部クラスの人間の検挙率は非常に低いが、万一捕まってもせいぜい5年程度の懲役。被害総額と検挙率の低さを考慮するとあまりにもバランスを欠いているのではないだろうか?

    本書は使う者、使い捨てられる者、詐欺の被害者、それぞれの立場の人々への綿密な取材により構成されていて、振り込め詐欺について、多角的、立体的にその実像を掴む手助けになる。

    振り込め詐欺自体は下火になってきてはいるが、その被害者の物理的、精神的な傷はいまだに癒えておらず、また巨額を手にしたまま舞台から姿を消して社会に溶け込んでいる者も少なからず存在する現状を考えれば、振り込め詐欺は決して過去の犯罪とは言えないだろう。

  • テレビのスペシャル番組を書籍化。振り込め詐欺に関わっている人たちを生々しく読み取れる。テレビと違って音声や映像がない代わりに文字だと淡々と受け止められてしまうのが、逆に恐ろしくもある。最近は学歴の高い若い人が詐欺に関わっているというのにも驚きですが、この就職氷河期にはやむを得ないのか…などとも考えてしまう。でも、得たお金はいずれにしても不当利益ですし犯罪であることは間違いない。ましてそれを元手にまともな商売を始めて成功とかされてしまうと、普通に働いている人が損する時代なのかなぁ…などと思ってしまいますね。このような犯罪に引っかかる人が一人でも少なくなるように、啓発していかなければですね。

  • 振り込め詐欺をあえて”職業”として捉えアプローチしていくのが面白かった。ノンフィクションとしてはなかなかの上物。

  • 「金こそ全て」と言い切り、ビジネス感覚で振り込め詐欺に手を染める若者達を追ったドキュメンタリー。
    NHKらしい論法で、彼らを犯罪におしやった格差社会、振り込め詐欺を支える貧困層の存在など、日本の社会問題も浮かび上がらせる。

    面白かった。いやぁ、でもこいつらの言うてることも分からんでもない。それがまた怖い。

  • 仕事関係で興味を持った書籍。
    詐欺集団の幹部は高学歴の一流な若者で、手口も生々しく書かれていた。ただ「ワーキングプアなど社会の病巣が若者を犯罪に駆り立てる」という安直な結びつけが、どうなのかなぁ・・・

  • 優秀な若者達は、なぜ卑劣な詐欺に手を染めてしまうのか? 

    頑張っても報われない。稼ぐなら一番手っ取り早いんですよ。そう言う若者の声が聞こえる。
     
    そして実際に犯罪に手を染めるのはワーキングプアと言われる社会的弱者であるが、その本人も分かっていながら手を染める。

    使い捨ての駒。優秀な若者は彼らをそう呼ぶ。それは彼らが社会から受けた仕打ちにしか過ぎない。

    サラリーマンでは一生セレブになれない。その言葉にすべてが込められている気がしてしまう。

  • 振り込め詐欺に手を染める(染めていた)人々への取材を通して浮かび上がる社会の歪み。
    登場するのは「目の前の数万円につられて犯罪に手を染めるワーキングプア」「真面目に働くことに意義が見出せなくなったエリート」「カネにアイデンティティを見出そうとする若者」等々…まさに現代日本の縮図である。
    取材中にリーマンショックが起こったというのも興味深い。

    そして、詐欺グループの上位に位置する人間たちの言葉は流石というか妙な説得力があり、それがまた気味悪く感じた。

    読み終わって、実家の両親に連絡しようと思った。

  • [ 内容 ]
    なぜ?
    振り込め詐欺に手を染める有名大学・一流企業出身のエリートたち。
    被害総額1317億円超、総被害者数約10万人。
    空前絶後の大規模犯罪、それが「振り込め詐欺」だ。
    その主犯格は驚くべきことに、高学歴・一流企業出身の若者たちだった…。
    日本社会の抱えるいびつな病理を浮かび上がらせて大反響を呼んだNHKスペシャル「職業“詐欺”」を書籍化。

    [ 目次 ]
    第1章 巨額のカネをむしり取る振り込め詐欺“ビジネス”の仕組み―格差が生み出した現代型犯罪
    第2章 「捕まるのは下っ端だけ」―ワーキングプア・失業者が日雇い犯罪者に
    第3章 有名大学・一流企業出身のエリート犯罪者たち―犯罪意識の消滅
    第4章 実録:エリートたちが群がる巨大振り込め詐欺グループの裏側
    第5章 「命のお金を奪われた」―被害で一変した暮らし
    第6章 振り込め詐欺対策の現状―撲滅に向けて動き出した警察
    第7章 “セレブ”か“コジキ”か 二者択一社会の到来―不況が加速させる価値観崩壊
    第8章 社会に紛れ込む振り込めマネー― 詐欺犯たちのゆくえ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全24件中 1 - 24件を表示

職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

職業"振り込め詐欺" (ディスカヴァー携書)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする