博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)

  • 191人登録
  • 3.86評価
    • (11)
    • (23)
    • (13)
    • (1)
    • (1)
  • 26レビュー
著者 : 榎木英介
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887598607

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
ジェイムズ・P・...
村上 春樹
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 博士過程への進学を考えてはいないけど「今、自分のやっている研究は社会の役に立つのか?」「企業に入っても研究を続けることができるだろうか?」など、自分の進路や研究について改めて考える良いきっかけになった。
    学生にも博士にはネガティブなイメージ(「就職できない」「モラトリアム」など)は広がっているので、博士の就職問題は早く解決しないといけないなぁと感じる。まずはこの本のように問題を多くの人に認知してもらうところからだろう。

    【目次】
    はじめに
    第1章 博士崩壊
    第2章 博士はこうして余った
    第3章 「博士が使えない」なんて誰が言った?
    第4章 博士は使わないと損!
    第5章 博士が変える未来
    付録
    あとがき

  • 「サイエンス・ブック・トラベル」から。

  • 博士の余剰問題、いわゆるポスドク問題に切り込んでいる。社会的コストが費やされている博士を使い倒さないのはもったいないので、社会全体で博士を「活用」しようと主張している。そして、具体的に、博士+X(博士+国会(=政策秘書)、博士+ちゃんこ料理店(=化学の大使)、博士+研究支援者(=コサイエンティスト)など)という生き方を提案している。
    著者の、社会的にもったいないので、博士はどんどん活用すべきという主張には共感を覚えた。しかし、具体的な提案は、科学の大使やコサイエンティストなど、博士、社会の双方にとって本当に需要があるのか疑問のあるものも多く、この問題の難しさを感じた。
    著者は、博士の能力低下が問題の原因ではないと主張しているが、昔に比べて博士の母数を大幅に増やしている以上、能力の低下は否定しがたいと考える。博士の能力が低くない根拠として、ノーベル賞受賞者はほとんどが博士ということを挙げているが、優秀な博士がいることは当然であって、博士全体の中で能力の低い博士が少なからずいることが問題なのである。この点、付録での博士問題の識者へのインタビューで、「本来なら大学院に行ってはいけない人、本来なら博士号を取ってはいけない人が博士を取っている」ことが問題と指摘しているのは至当だと思う。
    あと、この問題については、ポスドク1万人計画など、政策の失敗の面が強いということを改めて感じた。

  • 進路支援図書「シュウカツの友」
    2012/2/14更新 052号 紹介図書
    http://www.nvlu.ac.jp/library/friends/friends-052.html/

  • [ 内容 ]
    1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった…。
    かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。
    かくて「博士余剰」問題は未解決のままだ。
    こうした博士の就職難により大学院進学者も減少、これでは日本の科学技術研究の未来も危ぶまれる。
    しかしまだ遅くない。
    日本社会よ、博士をもっと活用しよう!
    博士の活用は科学技術の発展、そして不況にあえぐ日本の再生につながるはずだ。
    博士余剰問題を統計データと取材に基づいて考察し、具体的な解決策を提言する希望の書。

    [ 目次 ]
    はじめに
    第1章 博士崩壊
    第2章 博士はこうして余った
    第3章 「博士が使えない」なんて誰が言った?
    第4章 博士は使わないと損!
    第5章 博士が変える未来
    付録 博士の就職問題について識者に聞く

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ポスドク問題は深刻の度を増しつつある。なぜ博士が多すぎる状況が生まれたのか。打開策はあるのか。人材として博士を有効活用するために必要なことは何か。問題を指摘するだけでなく、具体的な対策を提案しているところが良い。

    私自身ポスドクをやっていたし、現在も身近なところで問題を見ているだけに、耳が痛い意見もあれば、希望を感じる提言もある。長い間問題が認識されているにもかかわらず、なかなか解決も難しい。短いスパンで立てた対策は、だいたい碌なことにならないということはよくわかる。

  • 博士の育成にはそこそこの国費が投資されてることも考えると、この本でも指摘されるように、もっと教育なり研究支援なりにその力がいかされるとよいと思った。社会と研究がうまくリンクしてないという問題を認識できた。

  • 70年代にも博士は余っていた、という話は驚きだった。バブル時代は就職先が多かったそうなので、結局景気の影響に左右されるんだろうな。。

  • 自分も何をかくそう「ポスドク問題」の当事者の一人なので、「読んどいて損はないはずだ」との考えから読んでみました。

    基本的には、「博士号取得者の現状把握とキャリアの多様性を推進する本」といえるかと。
    博士課程在学中、あるいは博士号取得者ならば、一度は聞いたことのある話が多いかと。でもまとまってるし、3時間以内で読めちゃったので確認も含めて読んでみても良いと思います。

  • 1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった……。
    かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、
    しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。
    かくて「博士余剰」問題は未解決のままだ。
    こうした博士の就職難により大学院進学者も減少、
    これでは日本の科学技術研究の未来も危ぶまれる。
    しかしまだ遅くない。日本社会よ、博士をもっと活用しよう!
    博士の活用は科学技術の発展、そして不況にあえぐ日本の再生につながるはずだ。
    博士余剰問題を統計データと取材に基づいて考察し、具体的な解決策を提言する希望の書。

    希望の書ではないことは確か。笑 結局の所、博士に行くには覚悟が大事だというのを一番思った。

全26件中 1 - 10件を表示

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)を本棚に「積読」で登録しているひと

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)の作品紹介

1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった…。かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。かくて「博士余剰」問題は未解決のままだ。こうした博士の就職難により大学院進学者も減少、これでは日本の科学技術研究の未来も危ぶまれる。しかしまだ遅くない。日本社会よ、博士をもっと活用しよう!博士の活用は科学技術の発展、そして不況にあえぐ日本の再生につながるはずだ。博士余剰問題を統計データと取材に基づいて考察し、具体的な解決策を提言する希望の書。

博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス)はこんな本です

ツイートする