幸福の薬を飲みますか

制作 : 細川 亮一 

• ナカニシヤ出版 (1996年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2017年3月2日]

応用倫理学の問題を扱った論文集です。ハイデガー研究者の細川亮一をはじめ、七人の執筆者が参加しています。

本書のタイトルにもなっている細川の論文「幸福の薬を飲みますか？」は、飲めば幸福を味わうことができるという薬を飲むかどうかという具体的な問いかけから始まり、幸福の概念についての哲学的な検討をおこなっています。そのうえで、幸福を実体的な目的とする考え方を退け、幸福とは「幸福に生きる」という副詞的な事態として理解されなければならないという主張が示されています。

[takumazumiさんの感想 · 2010年12月10日]

九州大学出身の研究者による論文集。大学の先生から借りた。
七つの論考が入っているが、短いので読みやすい。
「三酔人フェミニスト問答」と「モラルなんてくそくらえ！」という論考が面白かった。