道徳の哲学者たち―倫理学入門

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制作 : Richard Norman  塚崎 智  樫 則章  石崎 嘉彦 
  • ナカニシヤ出版 (2001年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784888486354

道徳の哲学者たち―倫理学入門の感想・レビュー・書評

  •  功利主義やカントなどの理論の問題点を挙げるだけでなく、その改善策のようなものを提示していくノーマンの書きぶりに好印象を抱いた。
     全章が興味深い内容だったが、特に「第三部 現代の課題」以降で述べられている内容には感動した。
     ノーマンが支持するのは、ヘーゲル的立ち位置から導き出される多元主義である。そこにデイヴィッド・マクノートンの道徳的観察(moral observation)や道徳的ビジョン(moral vision)といった視覚的道徳の概念と、ロバート・ノージックの有意さや有意義さ(meaningfulness)によるSeinとSollenの超克をあわせて考えてみるとおもしろい。なにかそこに、西田幾多郎や西谷啓治の考えていた道徳倫理学が重なってくる気がしている。見るものと働くものの一致・・・
     本書を読んで、近代科学的思考を基礎に持つ現代の道徳倫理学のその先のステージを覗き見た感じがした。リーマン的に言えば、プラトン、アリストテレスといった古代哲学者たちとその後の哲学者たちの弁証法的止揚から創造された道徳倫理がある。

     自分の修士論文に関わること間違いなし、再読必然。

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道徳の哲学者たち―倫理学入門の作品紹介

幸福や善や正義などを私たちの手に取り戻すための考え方入門。古代から現代まで、主要な倫理学説の潮流を紹介し、時代を超える今日的テーマを詳述した20世紀英米倫理学の総決算書。

道徳の哲学者たち―倫理学入門はこんな本です

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