だれも死なない (リエゾン・リーブル)

  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889919707

作品紹介・あらすじ

哲学する動物たち、ひっくり返れないことにコンプレックスをもつサギ、とまどいながらタコとお茶をするリス、理屈っぽくてナイーブなアリ、思い出をとっておく箱、風が運んでくれる木の皮の手紙…。大人のための哲学童話、待望の出版化。オランダ児童文学の金字塔、ついに翻訳刊行。

感想・レビュー・書評

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  • オランダ出身の著者が贈る動物たちの物語。
    このストーリーでの規則は4つ。
    1.同種類の動物は複数登場しない。たとえばゾウが一頭のみ、アリもリスもしかり。
    2.みな同じ大きさ。だから、ゾウとアリがダンスをすることもできる。
    3.だれも死なない。(谷川俊太郎氏がつけた邦題はこの言葉に由来する)
    4.人間は出てこない。

    『ぼのぼの』を思わせるどうでもいいようなやり取りがおもしろい!買う価値あり!

  • 動物たちが宙に浮かんだり、海の中でお茶したり。自由奔放なユーモアでいっぱいのお話......なのになんだろう、この漠然とした淋しさ。
    だれも死なないし、みんなが仲良し、ケーキも蜂蜜ある。それでも孤独や不安はいつもすぐそばに、一番親しい友達のようにそこにある。
    装丁はどう見ても児童書ですが、複雑な大人の味わい。

  • なんだか意味深。大人向けかしら。

  • 「哲学する動物たち、ひっくり返れないことにコンプレックスをもつサギ、とまどいながらタコとお茶をするリス、理屈っぽくてナイーブなアリ、思い出をとっておく箱、風が運んでくれる木の皮の手紙…。大人のための哲学童話、待望の出版化。オランダ児童文学の金字塔、ついに翻訳刊行」

  • 大人にしても子どもにしても、何かに煮詰まった時なんかにいいような…
    シュールな世界。
    のほほんともしている。
    それぞれの動物に、こんな人いそうだなと思わせる個性があり…
    肩の力が抜けます。

  • 7/14 読了『ハリネズミの願い』に続くテレヘン作品

    クエスチョンマークが、頭の上にポッポっと浮かぶ、
    とりとめのない、空想的などうぶつたちのおはなし

    解説から
    個々の話がほぼ同じ長さで完結し、はじまりも終わりもなく全体が続いてゆくスタイル
    43話

    読み進めてていくうちに、
    こういう人たちいるよなー
    いろんなどうぶつ → いろんな人

    って思うと、なんとなく、個々のおはなしも
    現実的に思えてきたりする
    テレヘンさん、独特の世界観
    不思議な世界観

    どうぶつたちの話を書くにあたって設けたいくつかの規則
    1.同種類のどうぶつは複数、登場しない。たとえばゾウは一頭のみ、アリもリスもしかり。
    2.みな同じ大きさ。だから、ゾウとアリがダンスをすることもできる。
    3.だれも死なない。(谷川俊太郎氏がつけた邦題はこの言葉に由来する)
    4.人間は出てこない。

    大人のための哲学童話

    Liaizon Livre(リエゾン・リーブル)
    Liaizonは、つながり。 Livreは、本
    リエゾン・リーブルは、大人と子どもをつなぐシリーズ。子どもの時の、あの豊かな感受性を忘れないために!

  • 図書館で。
    特に面白い~とか、何か重大な事件が起こる~とか言う本ではなく、淡々とというわけでもなく森の生活が営まれている。そんな感じ。時間がある時にゆっくり読みたいなぁ、という贅沢な感じの本。
    あまり挿絵があっていないような、これで良いような、不思議な本だなぁ…

  • 2、3ページの短いお話がたくさん。すごく好き。動物たちそれぞれに個性があって、その個性だけでも充分楽しい。ゾウが友だちのリスに手紙を書く。でもゾウは「く」しか書けない。手紙をもらったリスは返事を書く。でもゾウは返事を読めない。だから頭の下に置いて寝た。なんてのんびりした温かい話なんだろう。リスが大好き。

  • トーン・テレヘン氏の原則がとてもいい.タイトルにそのまま選んだ谷川俊太郎さん,さすがのセンス.リスやアリの友情,ゾウのとぼけたふわふわ具合,考えすぎるカメ,コオロギやカエル,イカにタコ、ホタルやミミズありとあらゆる生き物が自由に振る舞う世界.ほわんほわんして素晴らしい.

  • 「リス、いつかぼくたちも終わると思う?」ある時、アリがたずねた。
    オランダ人の著者による、動物たちの短い短い物語。


    タイトルと表紙を見て風刺物かと思い、読み進めて行くうちに哲学っぽいと感じ、読み終えて「なんだ、単純に楽しめば良かったんだ」と気付いた。

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著者プロフィール

1941年オランダ南部の島に生まれる。アムステルダムで医師として開業。『ハリネズミの願い』で本屋大賞翻訳部門受賞。ほかに『きげんのいいリス』『リスのたんじょうび』『おじいさんに聞いた話』など。

「2020年 『リスからアリへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トーン・テレヘンの作品

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