サステイナブルなものづくり―ゆりかごからゆりかごへ

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制作 : 吉村 英子  William McDonough  Michael Braungart  山本 聡  山崎 正人 
  • 人間と歴史社 (2009年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890071753

サステイナブルなものづくり―ゆりかごからゆりかごへの感想・レビュー・書評

  • 今言われているリサイクルモデルは less bad(比較的悪くない)を選ぶ消極的なモデル。
    リサイクルやリユースと言っても製品の質は落ちていき、結局はゴミとなってしまう。

    「ゆりかごから墓場まで」という製品の終了までの1サイクルで語られることが多い。本書では「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」をテーマに、製品がまた次のサイクルに入るまでを責任持とうとしている。
    次のサイクルに還元する。
    次の製品のための社会的資源にする技術的養分、自然環境に戻し地球に還元する生態的養分。
    リサイクルではなく、アップサイクルへ。製品を使えば使うほど得になるような社会を目指す。
    無理な話に聞こえるかもしれないが、たくさんの実例が紹介されていて、それが不可能ではないことを教えてくれる。

    ものづくりに関して、人類は地球に対して責任を負わなくてはならず、地球に還元しなくてはいけない、という話。

  • 「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」をテーマにした一冊で、とても勉強になりました。製品のライフサイクルを「生態系のライフサイクル」と「技術的な再利用」を重ねあわせた無駄のない、有害な廃棄をしないものにするデザインについて考えさせられました。水にしろ、食材にしろ、家庭や工場から流れる下水や排水の処理、さらに問題を発展させて包装のビニール袋をどこに捨てられても自然に帰る生分解にするとか、靴底がすり減って削りだされるものを自然の栄養分になるものにするとか、これまで考えたことのなかったアイデアをたくさん受け取ることができて、自分のこれからの仕事や活動にも活かしていけるといいなと思った一冊でした。自信をもって他の人にオススメできる一冊。

  • 自然を支配しようとする時代。
    力ずくでダメなら力が足りないと考える時代。
    宇宙人が上空3キロから見たら車がこの星の住民だと思う。バックミンスターフラー。

  • NIKEのC2Cの取り組み
    履きつぶしたシューズを、スポーツ施設の舗装剤に再利用。
    P298

    生産→廃棄
    アップサイクル
    ポリマー
    バイオフィリア(biophilia)=人は生得的に自然の中にいることを好むという性質

    ユニバーサルデザイン=自然や文化の多様性を圧倒または無視する。その結果、バラエティーに欠けた、より均一化されたものが生み出される。
    例えば洗剤、国や地域によって水質が異なる。硬水の地域はより多くの洗剤が必要。

    フリーサイズ戦略
    文化が均一化されていく世界=反進化(de-evolution)
    →オートクチュールな戦略

    インクにはブラックカーボンや重金属が含まれている。
    合成紙(ユポ)

    劣悪なデザインによる「世代超越的虐待」今日の我々の行為が未来の世代にまで影響

    エコ効率=最小の努力で最大の成果を上げる
    3M Pollution pays program
    節約することが経済効果をもたらす

    reduce
    廃棄物の減量対策の焼却という切り口
    →プラスチックなど、安全に無害に燃やせるようにデザインされていない
    生分解性がない
    靴底を生分解性にすればすり減るごとに環境を豊かにできる
    reuse
    汚染物質や有害物質が単に他の場所に移動されたにすぎない!
    recycle
    ほとんどが未だにダウンサイクル(=リサイクルするが品質は下がる)
    リサイクル「する」ことを重視した結果、他のデザイン上の配慮は後回しになる。
    →人間的、身体的、実用的、審美的な価値を最初に考えたデザイン
    費用がかかることもデメリット。材料の寿命を無理矢理伸ばそうとすること。
    regulate
    エンド・オブ・パイプソリューションのような守備範囲の広い規制では問題の根本にアプローチできない
    優れたデザインは規制を必要としない

    ジェイン・ジェイコブス『市場の倫理 統治の倫理』
    文明の二つの基本的な様式 1、統治者 2、市場
    1、国民の維持と保護。ゆっくり。責任は重い。自らの監視。
    2、即時的な価値の交換。至急性。短期的・長期的な利益の追求。
    2つの様式が混ざり合うと…市場の道具である金銭は、統治者を腐敗させ、統治者の道具である規制は、


    アップサイクル⇔リサイクル
    電子パーツの輸送に「籾殻」を用いてパッキングする。籾殻はレンガをつくる材料になる。籾殻に毒性はない。ゴミが一切生まれない。
    ローナー社「人が食べても平気な繊維」
    排水がキレイに。自然にとって栄養分となる布地。作業の際に手袋やマスクが必要なくなった。ものを捨てることが楽しくなる。
    フランス産のジャムの瓶は中身が無くなればコップとして利用可能
    大きく平で堅い外箱は使い終わったら建築の材料になる
    生分解性を持ったパッケージで楽しく捨てられるようにする
    パッケージにタネを加える


    中国では発砲スチロールがいたるところに捨てられており「白い公害」と呼ばれている。


    「less but」(さほど悪くない)な環境対策アプローチ
    =してはいけないに焦点を当てた対策が想像力の欠如をもたらす
    →引き算のアプローチでは生まれない?
    →100%良いを生む0から1、足し算のアプローチが大事!
    実用性、審美性、環境面において妥協のないものづくり

    アリの生態系システム
    周囲の環境に悪影響を与えずに生存する生物
    生物量は人間よりもはるかに多いにも関わらず

    時間的、場所的な要因を踏まえ、システム全体がどう変わるか、商業的、文化的、環境的側面から考えて行く

    グリーン・ルーフ
    メノミネ族=弱い木だけを切り、商業収入を得ながら森を成長させる
    森が自分達に使わせてくれる量を理解している

    都市の拡大と共に生態系が劣化
    →境界によってコンパクトにまとまっている都市であるポートランドを参照

    効果的に再利用されるようにデザインされていない
    リサイクルされても品質の限界
    使用済みゴムタイヤでサンダル
    →最初からゴミは存在しないという考えのもとに製品やパッケージ、システムをデザインする

    代謝システム
    バイオスフィア=自然界の循環
    テクノスフィア=産業界の循環
    お互いが混ざり合い汚染しないように

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