ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学

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制作 : John P.J. Pinel  佐藤 敬  泉井 亮  若林 孝一  飛鳥井 望 
  • 西村書店 (2005年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890133352

ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学の感想・レビュー・書評

  • 海外で使われているバイオサイコロジーのテキストの翻訳です。Biopsychologyは「生物心理学」などと訳せそうな気がしますが、日本語での定訳はまだないようですね。ともあれ本書では、心理学で扱うさまざまな現象の生物学的基盤を、図表や解剖イラストをふんだんに交えながら解説しています。
    内容は全部で17章に分かれており、まず脳の構造とニューロンなどの細胞の機能、そして神経系の発生といった、神経科学の基礎的な部分を解説します。そのあとで、生物学的側面から見た心理現象に触れていきますが、その内容は感覚、知覚から始まり、学習、記憶、認知、注意、言語、感情、精神疾患までを網羅しており、一般的な心理学のテキストで扱う現象をほぼカバーしています。さらに、性行動や摂食行動、脳の障害と可塑性、睡眠と慨日リズムといった、生物学の視点ならではの現象も収められています。惜しむらくは、社会的行動や他者認知など社会認知神経科学の記述が少なかったことでしょうか。
    総ページ数が430ページと少し多めで、しかも字が細かいために読みづらいのが難点ではありますが、心理学を学んでいる人が神経科学について学ぶには絶好のテキストになると思います。性質上、生物学(医学)用語が頻出してはいますが、高度な内容にもかかわらず、説明はかなり易しい表現で一貫されており、挿絵も全てカラーでたくさん使われていて理解を助けてくれます。ところどころに著者のユーモアのこもった指摘があって面白いですし、翻訳の不自然さもほとんど感じませんでした。
    それにしても、海外の高等学府で用いられるテキストというのは、どうしてこうも魅力的なのでしょうか。向こうのテキストのほうが「学生に読ませる」ための工夫が周到に練られている気がします。日本の大学で目にするテキストの無機質で無味乾燥な内容と比べながら、なんとなしに羨ましく思えてしまいました。佐藤敬ほか訳。

    (2009年9月入手・2010年6月読了)

  • 脳の勉強をする,病理の勉強をする,
    すると,人の,自分の,思考や言語や記憶に関して,
    一気に謙虚な気持ちになりますね.

    この本は,ピネル著書の翻訳版です,
    表現や説明の仕方,例示の英語的な表現は,
    日本の教科書とかなり異なりますが,
    海外の教科書らしく,とても面白く読みやすい.
    しかも内容は詳細で専門的です.

    生命科学入門者,脳に興味がある方は,是非読んでいただきたいです.

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