- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890135493
感想・レビュー・書評
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2023/5/5 読了
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番外編02 第1回ビブリオバトルinなわて なわてvsいこまで発表された本です。 テーマ「大人も楽しい!子どもの本」。チャンプ本!
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ダマスカス、シリアなどを舞台とした作品です。
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ラフィク・シャミを初めて読んだのが、これ。
大学の図書館にてジャケ借り→購入。
「物語」好きにはたまらない一冊。
タイトルもすてき。 -
一度は行きたいダマスカス
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2008年3月30日読了。
今年10冊目。 -
もう、装丁がラブリー以外の何ものでもないです(笑)。
舞台はシリア。首都ダマスカスの下町に住む御者のおじいさんの口がきけなくなったため、友人たちがそれを治すためにあれやこれやと物語を語って聞かせる物語です。友人たちの語る物語はもちろん昔話ではなく、現代の自分たちや身内に起こった物語なんですが、これがどれも素敵な加減で「アラビアンナイト」のような夢物語感をはらんでいます。ただただ自分や友人の身に起こったことをとつとつと語るのではなく、語って聞かせる詩情があるというか。おとぎ話よりももっと大人の話ですが、おとぎ話よりももっとやわらかい響きを持っているように思いました。
シリアの下町のざわめきが気持ちいいほどに伝わってきます。著者さんはシリアの生まれで旧西ドイツへ移住し、そちらで教育を受けられたかたなので、原著はドイツ語。翻訳は独文の松永さんなので安心して読めます。シリアといえば国際政治では非常に微妙な立場にある国ですが、文化の面からいえばとても懐が深くて豊かなんだなぁということをしみじみと知らされました(行ってみたい国トップ5くらいに入ってる)。 -
雰囲気がとてもここちいいものでした。ただ、もっと歳をとってから読んだ方が言わんとしていることをちゃんと飲み込めるのかな、って気がしました。