窓から逃げた100歳老人

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制作 : Jonas Jonasson  ヨナス ヨナソン  柳瀬 尚紀 
  • 西村書店 (2014年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890137060

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窓から逃げた100歳老人の感想・レビュー・書評

  • タイトル、帯の文句、また映画の宣伝などを観て(映画は観ていない)、面白そうだと思い購入。
    期待通りの面白さ。
    100歳の誕生日を迎えた老人。その老人が巻き起こすはちゃめちゃな逃亡激。そして、歴史上の人物が次から次へと出てきて、親密な仲になっていく。
    もちろん、完全なフィクションで、「でたらめ」であるが、もし、こんな人生だったら最高だろうな、と。
    村上春樹さんの小説を読むとビールを飲みたくなるが、この小説には「ウオッカ」が出てくるので、飲みたくなる。

    訳者の方は、フランス語版を読み、英語版を読み、その英語版を元に日本語訳にしたよう。
    ただし、翻訳の限界ともいうべきか、その国、言語、文化…といった背景を踏まえた翻訳には限界があり、原書ならではのユニークさも少し失われているよう。
    翻訳者によれば、原書のスウェーデン語版だと、いろいろなパロディや、文化の下地も盛り込んでいるよう。

    しかし、それらの点を踏まえても、十分に楽しめた。
    久しぶりに楽しめたエンターテイメント小説だと思う。
    おすすめです。
    (映画、どんな感じだったんだろう。)

  • 読むのに苦労しました。世界情勢の事に詳しい方だったら凄く面白おかしく読めたのかも。
    各国の有名な方々の名前が上っても内容になかなか頭がついて行かず。
    っていうかほら話オンパレードではあるのだけれども。
    100歳のアランが老人ホームから抜け出して、現在進行形の話はスムーズに入っていったけど、途中で昔の武勇伝が沢山含まれているから、そこは集中できなかったな~

  • はちゃめちゃな老人アランの100年
    すばらしき出鱈目小説、と訳者
    現代と過去と交互に語られる
    スケールが半端ではない
    政治主義主張を嫌うアラン
    原爆は切なかったけれど
    風刺もちりばめてラストは穏やかに
    でもまた一波乱の予感
    ≪ 100年の 歴史駆け抜け まだ歩む ≫

  • 見本いただきました。ホントは「ゲラ読んでくれる書店員募集」だったんだけど「ゲラって満員電車の中で読めないからプルーフないですか?」ってワガママぶつけたら「プルーフはないから見本できたら送ります」って神対応。
    だから褒めるわけじゃないけど、これいいわ。100歳の老人が逃げ出した、って段階でほのぼの最後うるうるストーリーかと思ったら何だこれ?!若い頃の筒井康隆バリのドタバタ、しかも世界史オタクにはたまらない20世紀の歴史名場面集(じいちゃん、何でそこにいたし?!)。しかも外文単行本にしちゃ安いしマジおすすめ。史上最高齢脱力系ヒーローの活躍を見逃すな!

  •  元気な100歳のじいさんが老人施設での誕生会に嫌気がさして窓からスタコラ逃げ出したというユーモア小説だと思ったら大間違い。なんと壮大なスケールの世界歴史冒険小説だったよ。100歳のじいさんが逃げて行くついでにいわくありげなスーツケースを失敬したらそれがなんと大金入りで、悪者グループとひと騒動もふた騒動も巻き起こしたあげくに警察に追われるのだが、なぜかしまいには事件はなかったことになって、南の島へ蓄電してしまうというのがあらすじだが、その合間合間にじいさんの100歳に至るまでの世界を股にかけた人生行路が挟み込まれており、そっちがかなりの比重を占める。米ソ中をはじめ主要国の大統領や要人と次々に知り合いになっては事件を巻き起こし、もちまえの運と才覚で生き延びるという連続で、しまいには悠々自適の大金持ちになる。なんというかこれは人生何とかなるものだという超楽観小説でもあるわけだ。捧腹絶倒とはいかないけれど達者な訳文もあってかなり笑える。爆薬と原爆は相当違うと思うけどね(笑)。

  • [墨田区図書館]

    曳舟の図書館には、予約本の集荷棚があり、各自がその棚の中から予約した本を取り出すセルフ方式となっている。自分の予約本の置かれた棚番号が分かっていてもその棚にも多少の幅はあるし、自分の予約した本の装丁を知らなかったりすると端から順に背表紙とにらめっこすることになるのだが、、、「予約本」というからには、誰かが「読みたい」と思う本たちばかりが置いてあるので、ふと興味をそそられる本が沢山置かれている。

    そもそも目に止まったのは、「国を救った数学少女」。面白そうだったので読んでみようと本情報を控えて調べてみると、同著作はまだ二冊、そのうちの一冊目であるこの本が処女作と分かったのでこちらから読んでみることにした。

    途中話が軌道に乗るまでがやや読みづらく、時間もあまりなかったので数日読み進めるのにかかったが、一度アランの過去が語られ、トロッコのあと、ベニ―と出会う頃には大分雰囲気が読めてきて、そこから先は一気読みして、夜には読み終えてしまった。

    アランの一生をこの1世紀の世界情勢に絡めて話していくので、第一次世界大戦の頃の世界情勢とか、主要国の首相など時の権力者について知っているとより楽しめると思う。社会をもっとも苦手とし、日常生活でも人の顔と名前を覚えるのを苦手とする私でもかの国の有力者たち、ならびに日本に関する重要な日付は分かったのでアランの数奇な人生語りも2回3回と挟まれるうちに結末はともかく、話の運びが見えてきてどんどん面白くなってきた。

    最後に読んだ訳者の説明に「素晴らしき出鱈目小説」とあったが、そう、正にその通り。しかもさらりと殺人つきの逃避行まで発展させておきながら、その憎めない?小憎たらしい?人物像からどう話が進んで終わるのかとついつい先のページを急いでしまう。分厚いけれど、まるで小学生の頃に気に入って読みふけった赤川次郎のようなライトノベル的な仕上がりで久しぶりに量を読んだ気がした。

    そして最後は最初へと続く終わり方。ちょっとしたことなんだけど、この終わり方も良かったな。老人ホームに収容された過去のアランの"最後"も判明したし、現実のアランのお話の最後もすっきりとしたし。茶目っ気のある作者の作品をもうしばらく読んでみたい。当初目を付けた、「国を救った数学少女」もいいが、早く3作目が出てくれるといいな。

  • 老人ホームで自身の100歳の誕生日を祝う席から逃げ出したアラン・カールソンは、ひょんなことから大金の入ったスーツケースを持ち逃げすることになり、街一番のゴロツキに追われる羽目になる。しかしながらこの100歳ときたらまるで慌てる節がない。なぜならこの爺さん、フランコ将軍、スターリン、トルーマン、毛沢東、蒋介石、金日成、金正日、ジョンソン大統領にニクソン大統領、とにかくありとあらゆる東西世界の大物と互角に渡り合い、なんとヒマラヤ山脈越えを経験しソ連の強制収容所をも生き延びた男なのだ。ゆく先々で巻き起こる騒動を尻目に、ありえないような幸運と偶然でしれっと苦境を乗り越えていくスーパー老人の八面六臂の冒険譚。

  • 図書館で借りた本。

    自分の100歳の誕生日パーティーが嫌で嫌で逃げ出したアランのメチャクチャな逃亡劇と生い立ちから老人ホームに入るまでのアランの半生が交互に描かれていて最後まで飽きずに読めました。

    結構酷い目にあってるはずなのに北欧とロシアの人はウォッカさえあればいいのか?と思うくらい昔からアランが飄々としていて悲壮感がなくてよかった。

    優れた小説とスケールの大きなホラ話は紙一重ってどこかで読んだことがあるけどその通りだと思う。

    割りと読みやすい文体(翻訳)でした。

  • いや~~面白かった
    トム・ハンクスの映画を思い出した
    痛快・爽快・後味良し

  • ☆出先なのでスマホから取り急ぎ☆

    思ったよりだいぶ面白かった。壮大なるデタラメ小説。大河ドラマにしたら面白そう。

    実在の人物や実際の出来事に主人公を絡ませていく手法は手垢にまみれていても(真っ先に思い出したのはフォレスト・ガンプ)これだけ歴史的な出来事の中心に主人公を絡めていくなんて、大胆不敵すぎ!

    結構長いお話で、しかも現在と過去がたびたび入れ替わる構成だったけど、全然混乱したり退屈したりせずに読み終われました(*´ω`*)
    歴史を歪曲することにうるさくない方には、大いにおすすめできる一冊です。フィクションをフィクションとして、ファンタジーとして楽しむことが大切です。

    ちなみに翻訳小説なのでそこの読みづらさは仕方ない…けど訳者あとがきはなんか寒かった。

  • 100歳の誕生日にアランは突然老人ホームから脱走する。行く先は決めていないが偶然の出会いが重なり事態は思わぬ方向へ。現在の話と同時にアランの若い時の話も同時に進んでいく。アランのとんでもない過去にビックリするはず。

  • 途中からはななめ読みになってしまった。
    出だしは面白く、次々と巻き込まれ、人と出会いストーリーが進んで行く。100歳でないと歴史上作れない物語。
    100歳の今と半生が交互に組まれている。
    映画でも観てみたい。

  • スウェーデンユーモアにところどころ声出して笑った。
    めちゃくちゃだし。
    絶対アラン、サイコパスだし。
    哀れなチンピラ達よ。
    しかし世界史勉強不足でのれないとこあり、反省。

    トルーマンの
    大統領だぞ、こんにゃろ‼︎には
    訳者さんありがとう。笑いました。

  • 100歳のバースデーパーティーが老人ホームで催されるその数時間前に、窓から逃げ出した老人、アラン。
    傷む膝とよぼよぼした体で逃走をはかり、ほんの出来心からスーツケースを拝借したことで大騒動が巻き起こる。
    アラン100歳の逃亡劇と、アランの生い立ちを語る過去フェーズが組み合わさって語られるのだけれど、まあ、この内容がとんでもない。
    最後の訳者あとがきで「出鱈目」という言葉が出ているけれど、まさにそう。
    だってアランと来たら、歴代の大統領から首相から革命家から、世界中の著名人と知り合い仲良くなり波乱万丈としか言いようのない人生を送ってまだ飽き足らないのだ。
    よくまあこんなむちゃくちゃなこと考えたなぁ、と呆れ、笑いながら読んだ。
    作者も笑いながら書いていたのかな。
    スウェーデンの作家の本はたぶん初めて読んだ。訳者あとがきによるとパロディなど、大元を知っているともっと楽しめるような小ネタが随所に織り込まれているらしい。
    スウェーデンの文化を知り、原書で読めたらきっともっと違う面白みもあるんだろうな。

  • 100歳の男が老人ホームでの誕生祝いから逃げ出し、偶然に大金の詰まったスーツケースを持ち逃げしたことで始まるドタバタ。そして男がたどってきた、歴史上の人物(フランコ将軍、トルーマン、チャーチル、スターリン、金日成、毛沢東、ド・ゴール、ニクソンら)とかかわる奇想天外な人生のエピソード。
    破天荒だが、なるようにしかならないと前向き・楽天的に人生に向き合う姿勢に好感をもった。
    16-4

  • アメリカの本屋さんで英語版The Hundred-Year-Old Man who climbed out of the window and disappearedがベストセラーコーナーに置いてあったのを見てから、絶対読んでみたいと思っていました。幸い、和訳版を図書館で見つけたので早速借りた。
    もう「面白い!」の一言。こんなにスケールの大きなデタラメ小説が他にあるでしょうか。

    スペインの内戦でのフランコ将軍を始め、歴史の大きな動きに名を馳せた各国のリーダー、有名人たちと関わってきた主人公のアランは現在100歳。彼が老人ホームから逃げ出したところから物語は始まります。現在の話と過去の話が交互に描かれている。これ映画にもなっているんですね!あぁ面白かった。

  • スウェーデンの作家ヨナス・ヨナソン、2009年発表の小説。とてもスケールの大きなホラ話。楽しい物語です。

    2005年のスウェーデンが舞台。アラン・カールソンは100歳の誕生日に老人ホームから逃げ出します。行きがかりで大金の詰まったギャングのスーツケースを持ち逃げしたことからギャングと警察に追われることになるアラン。100歳老人の珍道中が始まります。
    まともな教育は受けていないけれど、爆弾のスペシャリストで語学の達人というアラン。彼の1905年からの100年の歩みと現在の逃避行の物語が交互に語られて行きます。

    警察小説のパロディーのようなハチャメチャな現在の物語も面白いですが、それ以上にアラン100年の物語の大風呂敷を拡げたホラ話が冴えています。スペイン内乱でフランコ将軍の命を助け、第2次大戦ではアメリカの核爆弾製造に決定的な役割を果たし、中国内戦では毛沢東夫人江青の命を助け、ソ連の核開発にも協力、シベリアの強制収容所に入れられるものの脱走し朝鮮戦争下の北朝鮮で金日成に面会・・・現代史の重要な局面の全てに関わるような超人的な活躍をし、しかし政治や宗教には全く興味を持たない完璧なリアリスト。皮肉と諧謔、パロディーの精神に満ち満ちた怪作です。

  • 評価はわかれるようだが、私個人的にはとても好きな作品。主人公の100歳老人が老人ホームから逃げ出すことから始まる約一カ月半の現在の話と、老人の1900年代初めからの100年間の人生の話が交互に描かれる構成。現在の逃走生活も過去の生活も支離滅裂のめちゃめちゃで行きあたりばったりなのがおもしろい。歴史の史実にそって老人が登場するので、スターリンやフランコやトルーマンやドゴール大統領やジョンソン大統領と会ったりする。おもしろくて楽しいが、そんなに軽い作品でもない気がする。「世の中こういうもの、これから先もなるようになる」これがこの作品の全てをあらわしていると読後改めて思った。これから先も何回も読んでしまいそう。

  • これは面白い。
    世界の情勢とともに人は生きる。それが自分の人生に影響をどれくらい与えるかは、それとの関わり方によるのだ。人と人とのつながりが世界を形作る。
    世界がこんなハチャメチャな男の生き様に左右されるなら、こんなに愉快なことはない。
    訳者のあとがきに
    La plus perdue de toutes les journees est celle ou l'on n'a pas ri.(もっとも無駄になった一日は笑うことのなかった日である)
    とある。
    そう、生きるなら笑いながら生きたい。

  • 11月に映画公開なんだ、、、100歳パワーを分けて貰おう!

    西村書店のPR
    http://www.nishimurashoten.co.jp/pub/details/403_706.html

  • こんなに、楽しい展開は久しぶりでした。
    100歳の老人がしていることと想像するだけで、迫力が増し、主人公の魅力にどんどん惹きこまれていきます(๑˃̵ᴗ˂̵)1度は読んでほしい作品ですね。

  • 楽しい。介護とか老いとかじゃなく荒唐無稽な冒険小説。既に映画化され公開も終わっていたなんて。
    結局悪人はいなくなってしまった?死んだ二人はかわいそうじゃない?

  • 前から気になってたけど、ムーミン谷の11月の100歳のおじさんを見てたら、いよいよ読みたくなったので借りてきた。窓から逃げた100歳の老人の道中記。

    聖書と昔話の決まり文句を組み合わせると、こんなに素晴らしいギャグになるなんて! p.215

    老人一味のブラックコメディな珍道中と、アランの少年時代から老人ホームに入り死を望むまでのエピソードと、20世紀の歴史の流れをなんとなくつかめる変人動物園が絡み合う人生賛歌。
    原作はスウェーデン語か。とりあえず英語版を読みたい。

    心の貧しい人びとは幸いである。何事も成りゆき次第なり。

  • 久々にこういうテンションの読んだな…、スウェーデン文学なんて翻訳の柳瀬尚紀氏のあとがきでの書いてたけどもそれこそ『長くつ下のピッピ』くらいしか読んでないからかな、でもたしかにジョークとかの雰囲気は似てる気がする…。

  • 100歳老人の世界史がハチャメチャすぎて面白かった。並行して老人ホームを脱走した現在も痛快でした。文体は読みにくかったけれども。世界史を振り返ってみたくなりました。こんな偉い人達とお友達なんてどんな気分なんでしょう。

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窓から逃げた100歳老人の作品紹介

100歳の誕生日パーティーを目前に、おしっこ履きのまま老人ホームを逃げ出した主人公アラン。お酒(とくにウオッカ!)が大好き、宗教と政治が大嫌い。ひょんなことから手にした大金入りスーツケースをめぐってギャングや警察に追われることとなり、途中で知り合ったひと癖もふた癖もあるおかしな仲間とともに珍道中を繰り広げる。
一方、過去のアランはというと、爆発物専門家としてフランコ将軍やトルーマン、スターリンと日夜酒を酌み交わしては、エポックメイキングな人物として世界史の重大シーンにひょこひょこ顔を出す。アランの逃避行と100年の世界史が交差していく、二重構造ならぬ「百重構造」のドタバタコメディ!
全世界で800万部を突破した驚異のベストセラー、待望の日本語版。2014年、日本での映画公開予定。

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