囀(さえず)る魚

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制作 : Andreas S´ech´e  酒寄 進一 
  • 西村書店 (2016年5月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890137268

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囀(さえず)る魚の感想・レビュー・書評

  • 本好きの青年ヤニスが偶然出会った古書店の女主人リオ。ヤニスは彼女の本にまつわる知識の深さに魅了され、本屋へ足繁く通い詰めるようになる。しかしある日リオはお店から忽然と姿を消してしまった――。

    本好きをときめかせる仕掛けが端々に用意されています。ヤニスを通して様々な名著名作の登場人物やモチーフが描かれ、元の作品を読んだ人なら「これは!」とひらめく瞬間があるはずです。場面は現実と虚構(という名の本の世界)を行き来しながら物語の深淵へ。
    これでもかと詰め込んだ物語の数々と著者の本への熱量に思わずおののいてしまい、個人的にはなかなかストーリーには集中できず。あとヤニスへの感情移入が難しかったのがちょっと消化不良です。タイトルと設定は好物なだけに悔やまれる。

  • 霊感をもたらすミューズとの邂逅。
    今いる場所を離れて、書くことへの情熱をもちはじめるのには、このくらいは妄想がいるのだろう。

  • 共感できる文章もあったがラストの方がよくわからなくなり、

  • 本が凶器になる可能性。基本的には心や人生を豊かにするものだけど。ミステリを書いているからって、完全犯罪をできるとは限らないけどね。現実とフィクションを混同しがちな気がするな。

  • アテネで暮らす本好きな主人公・ヤニスと不思議な女性・リオとの交流と神秘的な体験を描く作品。ヤニスが語る本を買う際の行動やリオへ寄せる想いにニマニマしていたら、他方のパートで進んでいた物語が急に合流して驚きのクライマックスへ。ミステリ要素もあるよ

  • 内気な青年ヤニスは、アテネの旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女店主リオに出会う。
    めくるめく読書の愉しみ、本の構造の不思議、古典の断片――ふたりの会話は尽きることがなかった。
    しかし、ある日リオは突然消息を絶つ。
    彼女は一体どこへ行ってしまったのか? 
    現実と虚構と謎を織り込み、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

    不思議な世界観の小説でした。
    現実と史実と虚実と真実と色んなものが混じり合っていて、度々名の知られている小説や著者の名前が出てくるので、おっと思わされたり、ええっ!?と驚かされたり。
    名前を知っているだけでもちょっと嬉しかったですが、ちゃんと取りあげられた作品を読んでたらもっと楽しめたのかなぁと思いました。なるほど、だから「本好きのための物語」なのか(訳者あとがきより)
    嘘も混ざっているそうですが、知らなかったエピソードを知れたり、そういう風にも考えれるのか…と思うとちょっと面白かったです。

  • む~~、なぜかあまりおもしろいと思えなかった。
    かなり描写が観念的じゃないですかね。そして理屈っぽいというか、説明っぽい。芸術とはこうである、みたいな感じで言葉で述べてしまっている。
    で、その観念的な部分と、大作家たちの殺人(?)という妙に現実的でセンセーショナルなネタとが、頭のなかでうまくかみあわなかった。著者が巻末で、そういう論もあったけどフィクションですみたいな説明もしているけど、シャーロキアンからは憎まれそうです(^_^;;

    物語同士がつながっていて登場人物が行ったり来たりといえばサーズデイ・ネクストですが、あれはあれで破綻もしてるけど、濃厚な世界があってやっぱりおもしろいかな。

    あと、書店ファンタジーだとペナンブラ氏とか。あれも、それなりに一定の世界が築かれていたものね。うむ。

  • ブクログで本好きのための本という広告を見て読んでみた。魚が囀るという不思議なタイトルに惹かれて読んだけど、読み終わってから納得。
    現実と虚構が入り混じってグイグイ先が気になる作品だった。けどなかなかファンタジーだったので、苦手な人もいそう。
    風景描写が詩的で、文学作品のほか作家自身のことも知れて知的好奇心を満たしてくれる作品だった。
    日本でも文豪ストレイドッグスや月に吠えらんねえといった作家や文豪を描いた作品(マンガ)が多いけど、世界的な流行りなのだろうか?

  • 面白くなかったとは言わない。今までに読んだことのない雰囲気と構成で、読み進めるのは楽しかったし、本の中で挙げられる作品で興味を引いたものがいくつかあったから読んでみようと思う。ただ物語としては物足りない。せっかく素敵な舞台なんだから、もっと語ってほしかったかな。ラストスパートが特に。。。

  • ごめんなさい。私には良さが分かりませんでした。gice up.

  • 読書マニアの欲望を存分に満たしてくれる一冊。大人だって夢想したい。

  • 本好きにはたまらない本、という紹介を見て読んだけど、うーーーん世界観が全然好みではなかった。
    あの作家の話を描くならそれだけでミステリ仕立てにした方が面白かったと思う。
    抽象的な謎めいた女性、不思議な少女・・・・おっさんは好きかもなあ(おばちゃんにはゲロゲロ)という設定。

  • あれ……「これ、面白いの?」って思ってしまいましたよ(汗)
    各国の国民的作家に対する見方を転がしてみたり、文学の現実のあわいで詩的な逍遥を楽しんだりするところが読みどころなんだろうけど、個人的にあんまり楽しめなかった。この作品、文章の量が少ない、小説として小さいことに理由がない。ふわふわしてて計算が尽くされていない感じがする。そこ、雰囲気で読んでもらおうとしないで、書いてほしいんだが。
    あと、台本があまりにも淡泊なの、つらい。モノローグが少し豊かな場面でも台詞がすごく大根役者製造機的でうぐぐ。舞台ギリシャだし、酒寄さんもっと色気出してもよかったかも。

  • 「本をテーマにしたファンタジー」という紹介をネットで見かけて、面白そうだと思って読んでみた。帯にも「本好きのための物語」とある。たしかにそのとおりなんだけど、うーん、期待していたほどではなかったかなあ。出てくるのがとくに好きな作家ではなかったからかも。好きな作家がこんな感じで登場したら、ワクワクするし、ヒヤヒヤするし、きっともっと楽しめたはず。
    本について深いなあと思えるくだりもそこかしこにあり、幻想的な雰囲気もきらいじゃないのに、私にはぴたっとはまらなくて、ちょっと残念。ま、そういうこともあるよね。
    ふと思い出したけど、似たような題材なら、チャーリー・ラヴェット『古書奇譚』のほうが好きだなあ。

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囀(さえず)る魚の作品紹介

ドイツを代表する語り部作家ラフィク・シャミも愛する
アンドレアス・セシェが贈る、本好きのための物語。

無類の本好きにして内気な青年ヤニスはアテネの旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女主人リオに出会う。本を熟知する彼女にいざなわれ、果てしない本の愉しみを分かち合う喜びに熱中するヤニスだったが、それも束の間、リオはふいに消息を絶つ。彼女は、本当はいったいだれなのだろう。手がかりを探すヤニスが辿り着いた世界とは? 
ちりばめられた実在の書物の数々、作家たちの逸話、古典の断片。現実と虚構と謎とが織り込まれ、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

<本書あとがきより>
主人公ヤニスは他人には思えない。
本棚の並びまでぼくの本棚を見ているようなのだ。
翻訳家・酒寄進一さん

<推薦の言葉>
前編に満ち溢れた知的な刺激。これぞまさに文学の力!
読むものを惹きつけて離さない、不思議な魔法のような魅力がここにある。
(三省堂書店 営業企画室 内田剛さん)

<海外の書評>
アンドレアス・セシェの傑作小説では読書の喜びを満喫できる。『囀る魚』では含蓄に富んだ文学談義が楽しめる。いままで読んだことのないものが読め、いままで考えたこともないことが考えられる。言葉に心震える発見もある。
(ニュルンベルガー・ナーハリヒテン紙)

アンドレアス・セシェはリサーチされた現実と虚構をないまぜにし、ジャーナリストの手法をスリリングな謎解きと見事に融合させ、冒険に満ちた世界を情感たっぷりに描いている。
(シュヴァービッシェ・ポスト紙)

読みだしたらやめられない本というものがある。文学が好きなら、この詩情にあふれたこの小さな小説をきっと愛するだろう。
(メーディエンプロフィーレ)

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