日本人よありがとう―マレーシアはこうして独立した (世界と日本シリーズ)

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著者 : 土生良樹
  • 日本教育新聞社 (1989年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890550302

日本人よありがとう―マレーシアはこうして独立した (世界と日本シリーズ)の感想・レビュー・書評

  • この本が有名なのは、よくネットなどで引用されるノンチック氏の詩が有名だからです。
    ※序にかえて から一部引用
    『かって 日本人は
    清らかで美しかった
    かつて 日本人は
    親切でこころ豊かだった
    アジアの国の誰にでも
    自分のことのように
    一生懸命つくしてくれた
    (中略)
    戦後の日本人は
    自分たちの日本人のことを
    悪者だと思い込まされた
    学校でも ジャーナリストも
    そうだとしか教えなかったから
    まじめに
    自分たちの父祖や先輩は
    悪いことばかりした残酷無常な
    ひどい人たちだったと 思っているようだ』
    ※引用終わり
    度々引用されているので、この詩だけは読んだことがある方が多いのではないかと思います。
    でも、ノンチック氏についてどれだけの方がご存じなのか、あまり知られていないと思いこの投稿を試みました。
    勿論、この著書を読んで頂くのが目的であって「ネタばらし」はしたくありません。
    マレーシアの元上院議員であったノンチック氏の半生記を記した著書の中に、タイの元首相 ククリット・プラモード氏が、タイの新聞「サイヤム・ラット」紙に発表した「一二月八日」と題するものがあります。
    ※以下全文引用
    『日本のおかけで、アジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジア諸国民が、アメリカやイギリスと対等に話ができるのは、一体だれのおかげであるのか。それは『身を殺して仁(じん)をなした』日本というお母さんがあったためである。十二月八日は、われわれにこの重大な思想を残してくれたお母さんが、一身を賭して重大決意をされた日である。さらに八月十五日は、われわれの大切なお母さんが、病の床に伏した日である。われわれはこの二つの日を忘れてはならない』
    ※引用終わり
    1989年11月に初版発行され、既に今年で27年を経過していますが、決して時代錯誤ではありません。
    既読の方なら今一度再読を、未だ読まれていない方なら、この著書は、かつての日本に対して懐疑的な想念は氷解するでしょう。手に取って読んでいただきたい良書の一冊です。

  • 本を読み終えて、深い感動に包まれています。
    この本は、長きにわたって白人による大植民地時代に、日本人の誠実さ、平和を愛する精神を持って、初めてアジアの国々を解放した、その事実が書かれています。
    現代の日本人は、戦後GHQによるWar Guilt Information Programによって、徹底的な思想改造が図られ、それは今も続いており、戦後68年の今に至って、ついにその成果を生みつつあります。その一端は、例えば多くの日本人が抱えている、何と無く「日本は大東亜戦争において、アジアの国々に悪いことをした。だから我々はその償いをしないといけない。」という贖罪意識。それを骨の髄まで染み込ませ、日本人自信がアジアで初めて見せた民族自立の強い意識を持って、再び立ち上がれなくするのが連合国、もっと端的には戦勝国であるアメリカの目的でした。
    今やその意識に疑問を持つ人も少なくなり、日本は本当にひどいことばかりをしてきたのだという「嘘」を信じ込まされています。日本人の中にも、寧ろこれを積極的に推し進めようとする輩もおり、我々日本人は今や民族存亡の危機に立たされています。特にこの洗脳政策が始まったと戦後を境にして、長きにわたって世界でも稀有な精神文化を築いてきた祖先の積善を捨て去り、日本人みたいな顔はしていても、その中身はどこの人間だがわからない、日本人で無い人間の集まりになってしまいつつあります。今我々が日本、日本的、と思っているものはすべて、戦後の僅か68年に醸成されたものであり、日本人自信が全く知らない、アジア諸国、あるいは西欧諸国においても賛辞の絶えない日本の素晴らしさの根拠がどこにあるのかなど、すっかり忘れ去っています。それなのに、贖罪意識に加え、今だに続く無思慮な脱亜入欧によって行き過ぎた個人主義が蔓延り、根拠のない自信、傲慢さを併せ持つに至りました。
    マラヤ解放において日本が見せた、アジアを解放し、心と心のつながりを持った共栄を実現するという崇高な精神はどこに行ってしまったのか、日本人自信が全く気がつかなくなってしまった一方で、日本のおかげで独立を果たしたアジアの諸国の人々は悲しんでいるというのが現実です。
    しかしながら、日本においてその当時の本当の日本の心を持っていた真の日本人は今や存命の方も少なくなり、また一方でアジア諸国においても、日本がアジアになした徳に感謝をしている人々も少なくなっています。アジア諸国においても一応の独立を果たした後、西欧諸国による個人主義の浸蝕という、新たな植民地化が進行中です。
    いかに日本がアジア解放に多大な貢献をしたとはいえ、それをしっかりと知り、相互に理解し、そして未来に向かって伝えて行くことで、アジア諸国の絆を深める努力を続けて行かない限り、日本人が祖先の積善という貯金を使い果たそうとしているのと同じように、手を携えて立ち上がってきたというこの事実は失われて行くでしょう。
    そうなってしまえば、日本の現代史の最後に日本国民が命を賭して日本人らしさを発揮して蓄積したこの最も大きな宝を失うことになります。私たちに残された時間を考えるとき、今が最後のチャンスではないかと思います。
    この本は、単なるアジアの親日家について、日本人が独善的、自己満足的に綴った日本に対する憧れなどではなく、日本が命を賭けて大東亜共栄圏を実現しようとした、そのまさに渦中にあって、西欧諸国の単なる搾取と異なり、日本の推し進めた相互の国柄を最大限尊重し自立を促す政策によって日本に学び、薫陶を受け、日本の精神を心の支えに命を賭けて独立を果たしてきたマレー人、ラジャー・ノンチック氏の言葉による、アジア独立の真実が語られています。そしてASEANの設立が、大東亜戦争中に、将来アジアをしょって立つ有意な多くの青年たちに民族自立の心を教えてきた、昭南興亜訓練所などの卒業生によってなされてきたのです。そして共通するのは、多くの素晴らしい日本の心によって薫陶を受けた、「ムルデカ(独立)!」の精神。
    いかに日本人自信が、近代において日本人が成した偉業を知らないのかということがよく分かります。
    日本を、日本という国柄を脚下照顧せず、未だ無思慮に外ばかりを見つめ、日本をわかっているつもりになっている似非日本人の如何に多いことか。なんとも恥ずべき民族に落ちぶれようとしているのが、今の日本人の本当の姿です。
    残念ながらこの本は絶版ですが、図書館や古本でも読むことはできますので、なるべく若いうちに、早いうちに一度読むことを勧めます。1952年、日本はサンフランシスコ講和条約によって国を取り戻したことになってます。しかしその崇高な精神は取り戻せなかった。しかし、歴史を知ることで日本人としての誇りを取り戻すことができるでしょう。そして多くの日本人が真にその誇りを取り戻すことができた時が、真の日本の主権回復の時となるのです。果たしてその時が来るのか、日本が滅びるのか、それは私たち一人一人が持つ「心の鎖国」を乗り越えられるかにかかっています。

  •  もし日本が無かったら、今もアジア・アフリカ諸国は欧米の植民地のままだったのでしょうか……。

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