富井の古文読解をはじめからていねいに (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)

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著者 : 富井健二
  • ナガセ (2004年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890853168

富井の古文読解をはじめからていねいに (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  •  以前、知り合いの高校生相手にラカンやら内田樹さんやらの話を援用して「小難しい書き方に権威を感じるという考えもある」というようなことを話したのですが、そこですかさずその高校生に「それは何の文章について言っているのか?」と返されたわけです。曰く、例えば取扱説明書の文章であれば、それには当たらないじゃないかと。高校生が即座にそのような返答ができることに対して、誇りめいたものを感じてしまったのですが、つまるところ、文章において「ジャンル」への意識は大切だという話です。

     大学受験の「現代文」においてもジャンルへの意識は大切です。もちろん、例えば評論⇔随筆⇔小説というジャンルの移り変わりはグラデーションを描いていて、一体どこからが随筆なのか等を正確に見極めるのは逆にバカらしいとも思いますけど。しかし、そういったジャンルの意識ができれば、現代文の点数はある程度上昇、安定を見せることになります。
     さて、それは古文においても同じことです。富井先生は古文読解を行う上で、ジャンルへの意識を中心に据えて、指導をされているらしく、本書でもそれに関する解説が丁寧になされているのです。
     ややまわりくどい説明が散見できる気もしますけれど、「これまで古文から逃げてきたのだけれど、ついに受験が近づいてきた。ああ、でも今更何をしたらよいのかわからない!」という受験生には効果のある参考書でしょうな。いわゆる古文常識を読解に絡めることもしているので、ゼロからの底上げにはなると思う。言ってしまえば、あんまり成績が良くなく、それほど自分なりの勉強スタイルが確立していない人向けといった感じ。

     余談ですが、個人的には古文のジャンルを意識すべきは高校入試古文においてだと思っております。でも、いわゆるベテランの高校入試指導を行う講師と話しているときに、それを否定され、なんだかなーという気分になったこともあります。思うに、特に国語が苦手な生徒は「古文」というジャンルがあると思っている。そうではなくて、「古文」の中にいくつかのジャンルがあるのだという考え方は、場合によってはコロンブスの卵を生み出す機会ともなるんじゃないかと考えているんですけどねー。


    【目次】
    はじめに
    本書の使い方
    プロローグ
    ステージⅠ 「センテンス」の森
    ステージⅡ 「常識」の洞窟
    ステージⅢ 「ジャンル」の海
    ステージⅣ 「実戦」の鬼ヶ島
    エピローグ
    別冊 ビジュアル古文読解マニュアル

  • 良書ですね。読みやすい!
    ホントに最初からはじめる人むけ…ってことで自分にはかなり効果的でした(笑)
    でも真価はもっと問題演習をしてから感じるのかな?
    個人的には作品から読解法を考えるところが、いまいちめんどくさくてやる気がそがれるなって思ったけど…受験当時の自分だったら覚えていたのだろうか?笑
    Amazonで調べたら、この人が問題集も書いてるみたいなので、それも合わせてやってみようかと思います。

  • 東進ハイスクールの気鋭の講師著。古典文法を身につけたうえで、これを読むと、さらなる古文読解力が身につきます。貴族の階級、恋から結婚までの流れ、屋敷の構造…色々な視点から、古文を読解できる!

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