荒巻のまた世界史の見取り図―大学受験世界史 (前近代アジア編) (東進ブックス―名人の授業)

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著者 : 荒巻豊志
  • ナガセ (2005年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890853458

荒巻のまた世界史の見取り図―大学受験世界史 (前近代アジア編) (東進ブックス―名人の授業)の感想・レビュー・書評

  • 東進の荒巻豊志先生が出した『世界史の見取り図』4巻の最終刊となります(どこかで全5巻となる予定と聞いていますが、5巻目は出てないようです)。この巻では前近代のアジアをあつかっていますが、流れが大変分かりやすく、またマルコ=ポーロやイブン=バットゥータ、鄭和、ヴァスコ=ダ=ガマが訪れたインドの王朝はどれかなど、私大入試や国公立大二次試験にも対応できるような内容も盛り込まれている一方(ちなみにマルコ=ポーロはパーンディヤ朝、他の三人はヴィジャヤナガル王国)、疑問に思うところも多くあり、少しく残念です。例えばインド=イスラーム文化でラージプート絵画とムガル絵画を一緒にしていること、中国史では「豪族」と「貴族」をイコールにしていること、日本史では有田焼と伊万里焼を別にしていること(有田焼は伊万里港から輸出されたことから伊万里焼とも呼ばれている)などがありました。とくに問題だと思うのは「科挙による新官僚の登用」という項目で「当時、科挙によって官僚に登用されたものを新興地主階級という。唐代末期に貴族が没落する中で台頭した存在であり、形勢戸と呼ばれる」(185ページ)という説明です。確かに、唐宋変革期以降の新興地主階級を形勢戸といいますが、そこには「官僚に登用されたもの」という意味合いはありません。当時多くの科挙官僚が形勢戸から出ていることは間違いありませんが、もちろんすべてではないでしょうし、科挙官僚を出した家は別に官戸といいます。つまりまとめると「当時、科挙官僚を出した家を官戸というが、官戸には唐代末期に貴族が没落する中で台頭してきた新興地主階級=形勢戸が大多数を占めた」とする方が正しいと思います。
    上から目線のようで恐縮ですが、2巻と3巻が非常に参考になっただけに1巻と4巻の内容は残念でなりません。

  • 論述対策に最適

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