大岩のいちばんはじめの英語長文 (東進ブックス 大学受験 気鋭の講師シリーズ)
- ナガセ (2005年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890853465
感想・レビュー・書評
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長文英語を読むためのコツが書かれています。
ただ受験生用の本なので使われる文章があんまり面白みがないですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半は長文を読むために必要な最低限の文法事項、中盤は実際の練習問題7題(60~100語程度)、最後は実践問題として150語程度の長文読解問題が5題用意されている。問題文はすべて実際の大学入試問題がもとになっており、大阪経済大や東京経済大、浜松大や駒澤大の問題など。
長文を読むためにカタマリを見抜く、という視点で、品詞と文型を1講ずつ扱った後は接続詞だけで4講扱っている。名詞のカタマリを作っているのか、形容詞のカタマリなのか副詞のカタマリなのか、という視点で解説されているとともに、「接続詞の付いてない文(主節)の前には文の切れ目がある」とか、「名詞のカタマリを作る接続詞」はthat, if, whetherの3つとか、「接続詞thatを使った重要表現」など、長文読解のポイントがまとめられているのが良い。
長文読んでいる時にほぼ無意識にやっていることを解説するとこうなる、という感じで様々な本が出されているが、それらの中でも時間がかからずに読める本なのではないかと思う。が、中盤以降の問題については、前半で解説していることの割には長文のレベルが少し難しく、解説も不親切なのではないかと思ったりした。色分けは見た目分かりやすいけれども、文の構造が複雑になったらかえって細かく色分け出来ないので、いっそのこと伝統的にSVOC、S'V'O'C'などの記号を使った方が分かりやすいのではないかと思った。最後に「構造がわかっている文を何度もくり返し読んでいるうちに、同じような構造を無意識に見抜く力が養われていく」(p.196)と書かれて音読の重要性が説かれていたのが、まともな本という感じがして良かった。(13/10/15)