人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)

著者 :
  • 日本経営合理化協会出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891010980

感想・レビュー・書評

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  • 人蕩しは、人から好かれ、人を味方とし、幸福や成功へと導くもの。

    仏教で言う「無我」や欲をなくすことなど、普通の人にはできない。
    逆に「完全に」利己的になることを目指せば、結局は同じところに到達するという。

    本当に「人蕩し」になるには、心のコントロールは必要だし、解脱心の取得が欠かせない。ということで、やっぱり悟ることが必要なのだ。

    西洋的な成功、東洋的な悟りは、プロセスは違えども同じところに到達するようだ。

    成功が先か悟りが先か・・・これは、ニワトリが先か卵が先かの話と同じ。

    西洋・東洋・宗教・心理学など様々な考えを引用しながら、成功を総合的にまとめたもの。
    読み手によって理解の巾がかなり違うと思うが、示唆に富む内容。

  • 人をどうやって味方につけて生きていくかについて書かれています。

    人の自己重要感を満たしてやることが大事

    そのためには、まず自己重要感を自己充足させる。
    ①自己の才能を表現し、世間にそれを認めてもらう
    ②他人のために役立つこと
    ③自己暗示をかける

    陽気さを身につける方法
    ①笑顔
    ②挨拶
    ③話しかけ

    興味をもってやってみたが、すぐ飽きて投げ出してしまった、ということはいくつあってもかまわない。大切なことは、ほんの少しかじっただけでも、それについての知識は得たということ。好奇心を失わない習慣的態度は、常に若々しく魅力を失わない人間をつくる。

    「愛」とは「与えること」
    与えるということは、他人の五大本能のどれかを充足してあげること。

    勝者はプラス思考で明るい。


    ・・・なんでこんなに高いんだろう-_-

  • 人たらし術

    人生における成功はいかにして良き味方を得られるかにかかっている。この本はいかにして好かれるか、そのための最良の手段を提唱している。

    魅力は余裕から生まれる。余裕を持つためには、あまり真剣に何が正しいか考えすぎず、明るく楽しく暮らすよう考える。

    与えれば好かれ、求めれば嫌われる
    魅力を生ずるか否かは、5つの本能的衝動を充足するものを与えたかによる。

    ◯5つの本能的衝動
    1. 生存本能: 飢えへの恐れ、獲得だけでなく知足がその充足のポイント。
    2. グループを作り、その中で安らぎを見出す「群居衝動」
    3. 自己重要感

    ◯生の営み
    ・自然発生的な緊張と人為的な弛緩の繰り返し
    ・緊張と弛緩のバランスがのためには、如何に弛緩を行うかが重要で、欲するものを手にするか諦めるかしかない。
    ・悩みとは弛緩が上手くされていない状態で、魅力も少ない。愚痴を言っているようではツキは逃げて行く。
    ・得ることと諦めることは両方必要で、良い判断をもって得られた地点を中道を歩むと表現すし、魅力ある人柄を表す。
    ・所有欲は生存本能の一部であり、自他のそれに対し寛大であると共に、自己のものをうまくコントロールしなければならない

    ◯自己重要感を満たす
    ・多くの人は他人の自己重要感を下げることで自分のそれを上げられると思っている。議論に勝っても相手を不快にしたら意味がない。
    ・プライドが高い人は、プライドを高めてあげればいい。
    ・成功者は総じて腰が低い。人たらしの代表例は劉邦、秀吉。
    ・99%の人は自分の自己重要感の充足ができず飢え渇いているため、他人のそれを満たす余裕はない。恐ろしく競争率が低い。

    ◯自己充足
    ・相手の群居衝動を傷つけ不快感を募らせる最大の元凶は、自己の内部に巣食う劣等感で、その感情の苦しみに耐えかねて他人にぶつける態度。
    ・他人をけなしたり、自慢をする人は常に心の中で自己劣等の意識を抱いている。しかしこれは後に罪障感、羞恥を喚起し解決にならない。

    1. 自分の弱点を補償するために、何らかの才能を磨き、それで世に問うことで、自己表現欲を満たす
    2. 他人に役立つ、喜びを与えるためにどうすればよいか、常に考え、思いやること
    3. 自己暗示: 私は優れた人間である、と三回唱える。自己重要感を傷つけられている時に行うと効果的。成功体験を思い返す、成功を想像する、天上天下唯我独尊、我が見識は空より高く、我が度量は海より広し

    ◯アラヤ識: 貯蔵している意識
    ・強い情動を伴った思考が蓄積される。そしてそれは現実となる。
    ・人は普段マイナス思考や、否定的な話題が圧倒的に多い。これは不満足な人生を呼び寄せてしまう。
    ・正義を唱えると不幸が始まる。人は自分の不正を指摘されることを好まず、自己重要感を傷つけるから。直接的説得では相手は動かない。

    ◯愛とは与えること
    ・自分を愛せない者は人も愛せない
    ・自分に利益があるよう相手を尊重する人こそ、真の利己主義者
    小さな約束を守り、いつも笑顔で接し、愚痴を語らず、他人を非難せず、時間を守り、失意の人を勇気付け、愛語をもって人を喜ばせ、中傷は笑って許す

    ◯病んだ心を癒す
    ・理由の如何を問わず、敵の仕打ちを許してしまうことは、自分にとって利益がある。憎しみによる苦痛を取り除く。
    ・事の固然: 人が信用できるか、できないか悩むより、自然の成り行きを知るべし。物には必至あり、事に固然あり。
    ・信じる信じないという甘えは捨て、冷静に人の姿を見極めてこそ、動じない人間関係を築ける。これは凡庸な人々に対する許容の態度。許しすなわち愛。
    ・寛容になることは、憎しみの感情を引っこ抜くことであり、相手を好きになる必要性まではない。好き嫌いを超越して敵を許す

    ◯情欲の表現
    ・むき出しの形で表現すべきで無い。
    ・情欲はいったん空んじて他の4つの本能的衝動へ振り替え、まず自己を充足する。その上で相手に与えることで、初めて得たかったものを得られる。
    ・与えるためには自分が陽気でなくてはならない。人為的は動機付けで可能、笑顔、あいさつ、話しかけ、がその方法
    ・お世辞が上手に言えるまで結婚してはならない。自己の安全のための必要条件で、率直な物言いは禁物。

    ◯好奇心
    ・とかく知識をひけらかしても、魅力を喪失するだけだ。
    ・秘密のある人には魅力がある。秘めた妖しい部分や雰囲気がある女は男を離さない。
    ・好奇心に対しては自分に対する幻想を抱かせるに留め、全ての情報を与えてはならない。惜しむ。
    ・最大の幻想は神。母の胎内への回帰願望を根源とする群居衝動によって意識上に作り出されたイメージ。
    ・人は個我を樹立し、自己を表現したいと思いつつ、強い孤独感に悩み、故郷へ逃げ帰りたいと思う。それは個我を捨て、普遍そのものの中に埋没ひたいという原初的な欲求。
    ・廓然無聖(かくねんむしょう)、がラーンとした大ホールの中のようで、尊い、尊く無いという幻想が存在しないこと。
    ・あらゆる秘密で一杯にしてもいささかも狭さを感じず悠々と生きている人は、言い難い魅力に満ちている。秘密空間の広さこそが器量、度量。、
    ・三日坊主は悪く無い。興味を持って色々やってみるのが大事。
    ・好奇心はイメージを生み未来を作る(アラヤ識)

  • 座右の書。何回もゆっくりと読み返したい一冊。

  • 何度も読み返している本。

    真理を書いていると思う。

  • 結論と論理を別に考えること。結論に賛成だと論理を見落としがち。二つの前提
    から結論を出すことを三段論法論理について質問する。正しさとは? 非常
    なときは、電話をする。つながるところにいるかいないか 晴れても良し、曇
    りても良し富士の山 いつも出しているのが自分。 飢え、孤
    独、劣等感、好意、無知の恐れ 人垂らし術。からかうやつは、その程度の人
    生。人生は辞書だ。行動するとページが開く。性欲とは幻想をみたすことだ

    前提を疑う、定義を疑う、原因の原因を考える、一般常識を疑う、時間的に考え
    る、空間的に考える、理想と現実、三つ目を考える。今日褒めて 明日悪く言う
    人の口 泣くも笑うも 嘘の世の中 一休 恋人に、
    共通のポイントは、・人間の独立・自由・平等・主体性・尊厳・コミュニケーシ
    ョンと愛・受け入れる・社会参加(ボランテアなどの考え方)、可能性、希望こ
    のほかに、共に生きる・共感する・共感的理解・待つ、の言葉を使う。何をする
    にもなにげなしにやらない。真スピの法則、善法則に沿った行為、美法
    チェックメール
    語彙、説の順番、中心、すべてはなかなか言い切れにくい。有名な歌人は辞書を
    読んだ。意見の中心がないと、ふらふらしていて何を言いたいの分からなくなる
    。一方的に自分の正しさを述べる文ではダメ。ターゲット行動、ハードルの上げ
    下げ、ライバル行動、減らしたいもの増やしたいもの。思いでの内土地のおもし
    ろさ。
    継続の方法

    臆病なやつのほうが、臆病に敏感になる。非難してるやつはそっくりじゃないか
    ?バランスを取るために反動形成。両親や兄弟、環境。心の葛藤を自分以外に求
    める。抑圧によって形成されたものを押しつける。の被害。神経症的要求をして
    いないか?自分に向けろ!人のできるできないを知っている。結婚しても、友達
    第一と考えるのは間違い、自分のイメージも変えないと。自分の現実がすべての
    現実じゃない。自分の知ってることが知るに値するものじゃない。理解力想像力
    を!自分はもしかしたら自己中なのでは?と問い掛ける。
    思考集
    実にめを向けているか?不満にしがみついていて、マッキンリー不を解決しよう
    としていない。外に価値観ダ友達が電話して当たり前と思っている自分を特別と
    思っている。自分が特別に扱われないと傷つく。要求に復讐が根底にある。恥ず
    かしがり屋は、自分が一番の不当な批評家。口ベタは、自分に対して自尊心が強
    い。失敗、他人評価、拒否拒否はどんなことでもある。、親しくなることの怖さ
    。他人を裁判官。いつも裁かれる立場に置いている。これが強い。恥ずかしがり
    屋は抑圧、解決されていない感情がある。思いも寄らない感情があるか考

  • 読書のすすめさん推薦
    折に触れ読み返します。

  • こんなに高い本だとは!!!

  • (2006年3月25日)

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