ポスト・モダンの条件―知・社会・言語ゲーム (叢書言語の政治 (1))

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制作 : 小林 康夫 
  • 水声社 (1989年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891761592

ポスト・モダンの条件―知・社会・言語ゲーム (叢書言語の政治 (1))の感想・レビュー・書評

  • 時間、今日
    モナドの領域

  • 物語的な正当化が凋落し、テロルが暗躍する――大きな物語の終焉を迎えた現代を、言語ゲームを用いて読み解く。

    些か唐突に不完全定理やサイバネティクスなどの単語が登場するが、ゆっくり読めば理解できる。「大きな物語の終焉」という言葉の走りと言うことで、原典を当たってみたが小さな物語及び科学に些か夢を見すぎではないか。

  • デタラメな数学の概念などの乱用で「ソーカル事件」にまきこまれたようではあるが、それとは関係なく(というより、ソーカルも履き違えているし、結局は〈ポスト・モダン〉に加担することになったのでは?)ここに提起された問題は重要。

    啓蒙[p8]などの「大きな物語(ホモロジー[p11]、メタ物語、〈モダン〉[p8])」が終わり、「小さな物語(パラロジー[p11]、〈ポスト・モダン〉)」へ移り変わった現代の知の有り様を指摘。現代の個人は「コミュニケーションの回路の≪結び目≫のうえ」、「様々な種類のメッセージが通過するポストの位置」にある[p43]。それは不安定で、絶えず動き回っているミクロの原子などにたとえられる。

    それにもかかわらず、権力/権威ある制度などが従来の「大きな物語」で制御し、効率化しようとする(正当化[p24]、力による正当化[p118]、コンセンサス[p160など])。それはそれぞれゲームにたとえられ(ゲームなのだが、とくに言語ゲーム)、言表はプレーヤーのうつ≪手≫である[言語ゲーム成立の三つの条件、p30]。しかし、そこから漏れてしまうものがある。それが「テロル」[「ある言語ゲームのプレーヤーの、そのゲームからの抹消/抹消の脅迫によって得られる効率」p156]として制御される(ホメオスタシス)。しかしこのテロルを放棄すること[p161]によって、コンセンサスをローカルなもの(個別的なもの、「小さな物語」)にして、多様性を目指さなければならない。そして、そのそれぞれのなかの効果が主要なものに規則の採用を価値付ける「パラロジー」[p162、「専門家のホモロジーから、発明家のパラロジーへ[p11]」]を探究する責任を負う。

    また、個人的に共感したのは知識の有り様の変化の素描。それは「貨幣」と同じネットワークによって流通し、「知/無知」から「≪支払い用知識≫/≪投資用知識≫」になったというもの[p19]。たとえば、本を読みこうしたレビューを書いて知識などを整理したりしても明日や明後日にお金がもうかるわけではない(≪投資用知識≫)。それに比べて専門学校に行き看護士の資格をとれば少なくとも経済的な安定が得られる(≪支払い用知識≫)。自分が日々ローカルに実践するのは、もちろんこの≪投資用知識≫の摂取である…。

  • 評価というのはおこがましいです。意味が掴めませんでした。ああ。再読しなきゃ。でも一旦終了。

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2009/11/06

    知に対して意識的になりたい。

  • 9/3
    「大きな物語」の崩壊。

  • リオタール入門

  • 801/18
    原題:La condition postmoderne : rapport sur le savoir par Jean-François Lyotard

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