燃える平原 (叢書アンデスの風)

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891762407

感想・レビュー・書評

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  • この本から立ち昇ってくる熱くて乾いた空気のせいで、鼻の奥が痛くなるようだった。喉がからからでおなかが空いて、あまりにもあっけなく人が殺されて、それでも女たちは子供を産む。死が近すぎる世界はやがて『ペドロ・パラモ』の生と死が入り混じるコマラに変容するけれど、本書は『ペドロ・パラモ』の単なる前段階というわけではなくて、独自の手触りと匂いを持っている。今だれかに「海外の小説が読みたい」と言われたら、迷わず『燃える平原』を選ぶ。今こことは違う、でも確実にある別世界に入り込める。

  • 短編集。
    抑制された描写で、わずか数回のセリフを発するだけの登場人物が、なぜこれほど生々しい存在感を感じさせるのか?

  • ルルフォの短編集。
    大胆な文体、鉈で叩き割るような語り口は素晴らしいが、若干世界観の広がりに欠ける。

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