光の世紀 (叢書 アンデスの風)

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制作 : 杉浦 勉 
  • 水声社 (1990年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891762414

光の世紀 (叢書 アンデスの風)の感想・レビュー・書評

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  • フランス革命期のキューバに暮すカルロス、ソフィア兄妹と従兄弟のエステバン、外国人ユーグを核に書かれた歴史小説。
    光の世紀とは、啓蒙の時代であり、新しい価値観に目覚めた世界を現す。


    カルペンティエルの文体はとっても堅いです。語る内容は現実ですが、語り口と複雑に絡み合った時間と、バロック文体とで魔術的リアリズムを為しています。

  • [ 内容 ]
    カリブ海域にフランス大革命の理想を広めるべくハバナを訪れたビクトル・ユーグ。
    彼につき従うキューバ青年エステバンと美しいソフィア。
    キューバを含むカリブ全域からフランス、スペインにまたがる世界を舞台に、3人の波瀾にみちた運命を語りつつ、《革命》への限りない情熱と深い幻滅を描ききった、現代ラテンアメリカを代表する作家の待望久しい大長篇小説。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 歴史小説、あるいは成長物語。
    フランス革命当時、革命がその植民地であるカリブ諸国にどのような影響を与えたかを描く。カリブ諸国の独立への気運が高まっていく時期にあたり、歴史的に非常に面白い時期である。
    これらの事件を、主に3人の主人公の目線から描く。
    革命に身を投じ、結局革命の道具に成り下がったユーグ。
    ユーグに同行するも、革命の現実に幻滅し、革命に背を向けるエステバン。
    そして、革命の挫折に憤慨し、最後は自ら革命の中へ飛び込んでいくソフィア。
    革命の変遷に翻弄される当事者たちを描くことで、革命の性格の変化が浮かび上がってくる。
    「現在という時間において――いつの現在であろうとも――、<よりよい世界>は存在したし、存在したはずだし、存在する必要があったということである。」(237ページ)

    ところで、話のネタといい主人公の立て方といい、面白くなって当たり前のはずなのだが、この作品、イマイチのり切れない。というのも、過剰に装飾されまくった文体のせいで、どうにもテンポが悪いのだ(バロック風、らしい。それとも訳が悪いのか?)。ただ、過剰装飾の文章の中には、感銘を与えるような表現も散見されるのは確かだが。

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