ある遭難者の物語 (叢書 アンデスの風)

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制作 : Gabriel Garc´ia M´arquez  堀内 研二 
  • 水声社 (1992年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891762735

ある遭難者の物語 (叢書 アンデスの風)の感想・レビュー・書評

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  •  1955年2月、荒波のカリブ海でコロンビア海軍の駆逐艦から海上に放り出された数名の水兵たち。ひとりは偶然にも一緒に放り出された筏に乗り込む。しかし、他の水兵たちは、大波に翻弄され、わずか数メートル先の筏にたどり着くことができず、海に沈んでいく。
     そこから10日間のたったひとりでの漂流。太陽に焼かれ、そして極限的な餓え、渇き。幻覚。鮫との毎日の戦い。飛行機や船を見れば発見されたはずと喜び、鴎を見つけたり、海の色が変われば陸が近いと確信したり、しかしそのたびに裏切られて追い詰められていく。絶望の中彼はこう思う。「生き続けるよりも死ぬことの方がずっと難しい」。
     そして10日目、祖国の海岸に漂着。英雄になる。そして、忘れ去られる。

     マルケスが新聞記者だった時代、本人から取材して書いた「新聞記事」がこの物語。

  • 海兵の遭難漂流物語、これは事実のルポルタージュなのか、作者による創作(事実+創意)なのか。後者説を取ると見えてくる本作の魅力を解説した訳者あとがきが、非常に良かった。勿論本編の読み応えは文句なし。

  • あたかも実際に起こった出来事を小説化したようなそぶりで書かれているので、最後の訳者あとがきまで全く疑わずその感覚で読んだ。カリブ海を航行するコロンビア海軍の船から落ち、その後筏にしがみついて10日の間遭難するというのがこの話の内容だ。現実味のないナレーティブな話だったにもかかわらず。ハラハラしながら読み終えた後の訳者あとがきで、おもわわず一言「やられた!」と心の中でつぶやく。それと同時に、仮想をあたかも現実のことのように書くガルシア=マルケスの手腕に戦慄した。

  • ガルシア・マルケスが新聞記者として書いたもの。フィクションとして飛翔させたいという欲求を抑えながら書いた「誘拐の知らせ」もすこぶる面白くて、もう1冊読みたくなった。

    ―――

    10日間、筏で海を漂流したあげく、陸地にたどり着いた船員の実話。面白すぎる。漂流している間の船員の思考は、存在の根本を問う。その後、奇跡的に陸地にたどり着いた男が、ふたたび人間の世界に帰って行く過程も面白い。こんな記事が載っている新聞なら(というのも、もとはガルシア・マルケスが記者をやっていた新聞の記事を本の体裁にしたもの)、毎日欠かさず読むんだけどな。

  • ちょっとガルシア・マルケスっぽくない。
    ただおもしろい。

  • [ 内容 ]
    1955年2月のある日、荒天下のカリブ海で、コロンビア海軍の駆逐艦から数名の水兵が海に落ちた。
    全員が絶望視されていたにもかかわらず、10日後、1人の水兵が瀕死の状態で母国に漂着した。
    太陽に焼かれ、鮫と闘い、友人の霊と語り、筏に自らを縛り付け、人喰い人種の島を恐れ、巨大な海亀に出会いつつ、極限的な飢えと渇きの果てに祖国に生還した彼を待ちうけていたものは…。

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ある遭難者の物語 (叢書 アンデスの風)の作品紹介

1955年2月のある日,荒天下のカリブ海で、コロンビア海軍の駆逐艦から数名の水兵が海に落ちた。全員が絶望視されていたにもかかわらず,10日後、1人の水兵が瀕死の状態で母国に漂着した。太陽に焼かれ、鮫と闘い、友人の霊と語り、筏に自らを縛り付け、人喰い人種の島を恐れ、巨大な海亀に出会いつつ、極限的な飢えと渇きの果てに祖国に生還した彼を待ちうけていたものは…。

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