美術史とその言説

著者 :
  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891764647

作品紹介・あらすじ

「美術」の主語は誰か。「見えるもの」-ひとつの対象、ひとつの色彩-がそれ自体で記号であるのではない、それはおそらくディスクールの実践の中で記号になるのだ。いいかえれば、「見えるもの」が記号になるのは、たとえばひとつの林檎が「静物」と呼ばれるときではないだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 美術は美術のみで成り立っているわけではない。それをめぐって織り成され、交錯する言説の数々によってもまた成立しているのだ。というのが、本書の大前提にあるとは思う。
    ただし、読んだのもずいぶん前のことになるので、再読し、レビューを書き直したい。とにかく、物事の本質をすばやく掴み、抉り出しながら、淡々と論じる著者の文体は素晴らしい。ちなみに論じられる対象は、ボードレール、クールベ、セザンヌとスーラ、象徴派、新印象派など。

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