美術愛好家の陳列室 (フィクションの楽しみ)

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制作 : Georges Perec  塩塚 秀一郎 
  • 水声社 (2006年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891765569

美術愛好家の陳列室 (フィクションの楽しみ)の感想・レビュー・書評

  • [ 内容 ]
    1913年、一枚の絵に全米は騒然となった。
    そして、美術市場を巻き込んだ大騒動が…。
    錯綜する“傑作”。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 書店の仏文の棚で、そそられる題名に反応(笑)。装丁はシックで好きなんですが、書名が黒の角ゴシックってどうかな…。

    第1次世界大戦前のアメリカで展示された、1枚の絵から物語が始まります。ある美術コレクターのコレクション・ルームを描いたこの絵は、コレクターの死後、人手に渡らないように処分され、他のコレクションはオークションにかかり、画家は突然の事故で没し…と何もなくなったような状況からこの2人と1枚を浮かびあがらせていくという、私の好きな状況てんこもりの魅惑の素材(笑)のはずなのに…面白みに欠けるんです。どうしてー?

    もともと複雑な構成がとられた物語です。作品中に山ほど出てくる絵画(この仕掛けは結構面白い)が物語にからんでいくので、何度も行きつ戻りつ読んでしまうのは著者の思うツボだろうし、それでいいと思います。でも、間にはさまれる新聞記事やオークションカタログ、美術論文の訳が、地の文と雰囲気が変わらなくて単調…。もっとメリハリの利いた言葉づかいでノンフィクションっぽく訳せるかたの、練れた訳文が似合う作品ではないかと思います。少なくとも、段落を替えて処理するだけでなく、活字を変える、文体を変えるなどの「見せる」工夫は必要じゃないでしょうか。そういうエンタメ性は要らない純文学だといわれればそれまでですが、ちょっともったいない印象を持ちました。

    そのうえ、巻末の解説(これがネタバレ感満載)を読まなきゃ楽しめないような作品はちょっとどうなんだ、と思ってしまいました。各ページにはさまれる名画の断片がクイズっぽくて面白いんですけど、挿絵なのかキーなのか、微妙に意図が分からないし(笑)…ナゾの作品感倍増ー。

    「たぶん面白いんだけど、面白さが見えてこない」という不思議な本なので、この☆の数です。「原著は面白い」などの情報をお持ちのかた、お待ちしております(笑)!

  • <FONT COLOR=#000066><B>「ギャラリー画」(クンストカマー)と呼び慣わされるタイプの絵に、格別の注意を払うべきである。十六世紀のアントワープで誕生して以来、十九世紀半ばまで、ヨーロッパの主要流派を通じてこのジャンルの伝統は途絶えることなく受け継がれてきたのだから。</B></FONT>
    <BR><BR>
    「美中愛好家の陳列室」というタイトルのギャラリー画を巡る、ドキュメンタリー風解説、学術論文の引用、オークションの目録といった体裁を取ったパスティーシュ小説。どこまでが実在する画家、絵画でどこからが嘘かわからない仕掛けが凝りに凝っている。これ以上長かったら私は放り出すだろうと思ったが、こりゃ好きな人にはたまらないだろうな、ネットで調べまくっちゃうんだろうなと思わされる。名画の一部分を切り取った挿画も楽しいが、装幀が「ギャラリー画」でないのは残念。参考:<A HREF="http://park8.wakwak.com/~w22/795.htm" TARGET="_blank">すみ&にえさんの書評</A>

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美術愛好家の陳列室 (フィクションの楽しみ)はこんな本です

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