サルコジとは誰か?: 移民国家フランスの臨界

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891767037

作品紹介・あらすじ

パリ郊外の移民を「社会のクズ」と呼んだ男、ニコラ・サルコジ。なぜ彼はフランス大統領に選ばれたのか?現代フランスを代表する哲学者が、新自由主義と排外主義を標榜する現職大統領を徹底的に批判し、新たなコミュニズムを提起する。本国フランスでベストセラーとなった話題の状況論、ついに刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 訳が難解すぎる…もう少しがんばる

  •  バディウによる、サルコジ批判。何気に初アラン・バディウだったが、随分と読みやすいタイプだったなぁというのが感想。さて、バディウの反論は政治的、人道的な、左翼的な立場からされる。サン・パピエを、「社会のクズ」と蔑むサルコジに対し、チビ・ナポレオンを揶揄するバディウ。滑稽というか、コミカルにも思える。子供の喧嘩のような口調を用いるから。
     もし、日本が移民政策を積極的に導入したら、このようになる可能性だってあり得るのだという教訓になった。

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著者プロフィール

(Alain Badiou)
1937年、モロッコの首都ラバトで生まれる。1956年にパリ高等師範学校に入学。1960年に哲学の高等教授資格試験に首席で合格。ランスの高校の哲学教師を経て、1966年秋には同じくランスで大学への予備教育のために新設された大学コレージュの哲学の教員に任命される。その後、パリ第八大学教授、高等師範学校哲学科教授などを経て、現在は高等師範学校の名誉教授。1966–1967年度に始まった公開セミネールは、ランス、ヴァンセンヌ実験大学、パリ第八大学、国際哲学コレージュ、パリ高等師範学校、オーベルヴィリエのコミューヌ劇場と場所を変えながら、2017年まで続けられてきた。邦訳された主な著書に、『推移的存在論』(近藤和敬、松井久訳、水声社、2018年)、『哲学宣言』(黒田昭信、遠藤健太訳、藤原書店、2004年)、『聖パウロ――普遍主義の基礎』(長原豊、松本潤一郎訳、河出書房新社、2004年)、『ドゥルーズ――存在の喧騒』(鈴木創士訳、河出書房新社、1998年)などがある。

「2019年 『ラカン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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