人工の冬

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制作 : Ana¨is Nin  矢口 裕子 
  • 水声社 (2009年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891767358

人工の冬の感想・レビュー・書評

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  • ヘンリー・ミラーとその妻ジューンとの不思議な三位一体恋愛関係が元と思われる『ジューナ』、20年振りに再会した父と娘の愛を描いた『リリス』、ジューナもリリスも訪れる精神分析医との物語『声』を収録した作品。アナイス・ニンの日記を読んでいたので、ジューナもリリスもアナイスの分身である事がわかる。男性の中に「子ども」を見つけ、愛と望み通りの物を与える事で充足したと思い込み、他者の必要に自らを埋没させる習性がこの2人の登場人物の人生観の根底にある。そしてそれが招く「愛するという事は孤独」であるという事実。抽象的な文と比喩の使い方が独特で、それが美しいリズム感と幻想を生む。『リリス』の中で、父とリリスの脳内でのオーケストラの饗宴という、類い希な比喩を駆使して描かれた、全く直接的な表現をしていない場面は美しい性愛の場面。この本が何故発禁処分を受けたかわからない。

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人工の冬の作品紹介

バイセクシュアルな三角関係を濃密に描く「ジューナ」、父と娘のインセストを赤裸々に描く「リリス」、告白する女たちと精神分析医の物語「声」。アメリカで発禁となっていた先駆的な性愛小説三篇が原形のまま70年ぶりに復活。

人工の冬はこんな本です

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