人生使用法 新装版 (フィクションの楽しみ)

  • 水声社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (731ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891768041

作品紹介・あらすじ

登場人物、1000人以上!パリ市中のアパルトマンでジグゾーパズルに没頭する英国人大富豪バートルブースや、建物を往き過ぎるさまざまな人物と各々の部屋に注がれた視線が織りなす奇想天外な人間喜劇。

感想・レビュー・書評

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  • 千夜504、考える/分類する

  • お見事、そしてえらく壮大な物語。本当に壮大なメタフィクションで群像劇。エピソード一つで映画一本作れそうなぐらい内容の濃いものが詰まっていたり、かと思えば(というか大部分がこれなんだけど)執拗なまでに繰り広げられる室内の限りない描写。

    最初は平気だったんだけど後半入ったあたりからどんどんこの小説の崩壊した感覚が浸潤してきて最終的には結構怯えながら読んでいた。

    キーとなる登場人物同士の入り組んだストーリーも見所だけど、全編通して感じる挑戦的な雰囲気に引っ張られました。

    冷静に振り返ったら負け、みたいなね。

  • 広告文によると

    《カルヴィーノに〈小説の歴史上最後の,真の事件〉と評された奇想天外な大長編。》

    おもしろそうだけど、小説としては値段が高すぎてちょっと買えない・・・

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著者プロフィール

1936年生まれのフランスの作家(両親はポーランド系ユダヤ人で、第二次大戦中に死去)。パリ大学、チュニス大学の文学部で学んだ後、国立学術研究センターに勤務。1965年、ヌーヴォー・ロマンの手法を駆使して消費社会の空しさを暴き出した処女作『物の時代』でルノドー賞を受賞。以後、大胆な実験作を次々と発表して注目を集め、1978年には大作『人生使用法』にメディシス賞が与えられたが、1982年、46歳の若さで病没。広範な視野から現代世界を鋭く抉るその前衛的作品群は、文学の新たな可能性をひらくものと評価されている。日本文学にも関心を寄せていたことは、本書中の『枕草子』からの引用においても示されている。邦訳作品に『眠る男』(海老坂武訳、晶文社)、『物の時代』『小さなバイク』(弓削三男訳、白水社)、『人生使用法』(酒詰治男訳、水声社)などがある。

「2000年 『考える/分類する 日常生活の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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