愛の世紀

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制作 : Alain Badiou  Nicolas Truong  市川 崇 
  • 水声社 (2012年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891769130

愛の世紀の感想・レビュー・書評

  • 我々は知っている、愛は新たに創造されなければならない。

    ランボーの詩からこの壮大な愛の語りは始まる。ランボーがどのような意図でこの言葉を紡いだのかはさておき、とにかく愛は新たに創造されなければならない。

    バディウは愛を未知の持続に対する欲望とし、美のイデアへむかうものとした。そして愛への諦めは主観性の喪失であると。

    愛を構築するため必要なのは差異だろう。まるでサーカスの空中ブランコのように二人は近付き、離れることを繰り返して抱き締めあうことはできない。二人が「愛している」と伝えあう時、その言葉は全く同じ意味ではないはずだ。

    ペソアが愛をひとつの思考としたのは、愛はあまりに厄介だからだ。言語のために身体で補足し、身体のために言語で補う。愛する者の身体というこの物質的存在を還元できないなにか、彼を越えていて絶対に彼のなかにある何かに向かって思考し、語り続けねばならないのだ。

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愛の世紀の作品紹介

出会い系サイトやプラトンにはじまり、芸術、宗教、政治など、フランス現代思想の領袖が"愛"の諸相を語り尽くす話題の書。難解なバディウ哲学を知るには最適な入門編。

愛の世紀はこんな本です

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