音楽をひらく―アート・ケア・文化のトリロジー

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  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891769826

作品紹介・あらすじ

なぜ、わたしたちは"音楽"から"生きるよろこび"を得るのか?現代の多文化社会で、音楽はいかにして他者理解を可能にするのか-音楽を「生きのびるための叡智」として再発見し、"実践としての音楽"を問う気鋭の論考。

感想・レビュー・書評

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  • スモールの「ミュージッキング」という考え方を批判的に継承し、マイノリティの音楽実践にケアやナラティヴとしての側面から光を当てる、まさに「音楽をひらく」ための理論書。音楽の力を手放しに賞賛をするわけではないけど、市井に生きるわたしたちにとっての音楽の力の可能性について注意深く考えられており、社会学的な側面が色濃い内容になっていますね。

    理論の部分とフィールドワークの部分、ややチグハグな感じもしたけど、さすが『クイア・セクソロジー』の著者だけあって、取り上げられる題材が「プレリュード」や「Living Together ラウンジ」といった、セクシュアル・マイノリティの音楽イベントなのがおもしろいです。著者の解説が全てではないだろうけど、読んでいて「なるほど」と思わされる部分が多々ありました。

    あまりこういう音楽の理論書は読まないのだけど、たまにこういう分野に目を向けるとまたいろいろな発見があるもんですね。

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著者プロフィール

九州大学大学大学院芸術工学研究院准教授。専門は芸術活動が人や社会に変化をもたらすプロセスや仕組みに関する学際的研究。編著に『文化事業の評価ハンドブック—新たな価値を社会にひらく』(水曜社)『ソーシャルアートラボ—地域と社会をひらく』(同)単著に『音楽をひらく—アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社)など。日本文化政策学会理事。

「2022年 『芸術文化の価値とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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