えーえんとくちから 笹井宏之作品集

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著者 : 笹井宏之
  • パルコ (2010年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891948405

えーえんとくちから 笹井宏之作品集の感想・レビュー・書評

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  • 歌人・笹井宏之の作品集です。

    歯ブラシ、マンホール、鮭フレークなど、生活の中にある言葉たちが、笹井さんの歌の中ではいつもと違う雰囲気をまとうのが不思議。
    現実に根ざしているふりをした、幻想的な世界を眺めているような気持ちになりました。

    澄んでいて、儚げで。
    本書を読みながら、26歳という若さでこの世を去った歌人は、普通の人よりも死を近しいものに感じていたのかもしれない、とふと感じることが何度もありました。

    母の中に少女を見出す歌から感じられる、なんとも優しいまなざしが忘れられません。

  • ことばの選び方、繋げ方が素晴らしい。
    何度も口ずさみたくなる短い詩のような短歌。
    読んでいると、世界は本当に美しいものなんだ、と思えてくる。

    26歳で亡くなったなんて、あとがきを読むまで知らなかった。
    神様はなんで、。

  • 夭逝した歌人の遺した歌集。

  • 短歌にレビューって、慣れてないからどうしようか迷うのだけど(汗)、この人、すごいなあ。良いと思った短歌、たくさん、たくさんあります。
    ひとつひとつの詩に、いちいちはっとさせられました。ほんと、なんていえばいいんだろう。こういう見方ができる人は貴重ですね。私はこの本を図書館で借りたのですが、自分でも手元に一冊持っておきたいです。
    日本語って、美しいと思う。

  • 〈えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい〉


    しんとした森の中で、冷たい水に足をひたしながら、歌を詠む。
    私が歌集を読んで感じた、笹井さんの勝手なイメージだ。

    人間として、尊いものとして、日々を見つめるその目はあたたかい。
    ふわふわとした幸せをつかもうとする指は繊細で、ペンを持てば、短歌というちいさな宇宙をつくり出す。


    〈拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません〉

    〈ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした〉


    こんな風に透明な目で、世界を見つめてみたい。

  • えーえんとくちから

    えーえんとくちから

    永遠解く力を下さい


    言葉は本来こんなにも自由で
    豊かなのに、どうしてこんなにも
    貧しく縮こまっていたのだろう。


    そんな
    反省を込めて
    尊敬も含めて
    すごく良い本でした。


    意味なんてかえって
    虚しくなってしまうほどに。


    短き永遠にご冥福を



    えーえんとくちから

    えーえんとくちから

    永遠解く力を下さい



    読むのにかかった時間:30分

    こんな方にオススメ:なんだか生きづまっているひとに

  • 2011年No.1。詩集。もっと彼の詩を読みたかった。もっと詩を紡ぐことができる人なのに。

  • 透明で つよく やさしく

    力を与えてくれる

    ぎゅっとそっと抱きしめていたい

    そう思ったのは この本だけだ

  • これを読むなら、本当は前置きを一切なしで読んでみたい。
    この人がどういう人なのか、どういう歌なのか、この歌集が作られた経緯など、そいうことにとらわれがちになるから、事前の情報無しで、一度手に取って読んで、何を感じたか、それだけを大事にしたい。帯も取り外したい。

    たくさんある歌の中で、何かを感じた歌は、ちゃんと残しておきたい。この歌を読んでこう感じた、という記録をつけておきたい。
    本も歌も鏡のようなもので、その時々の自分をうつしているから、明日になって同じものを読んでも何も感じられない事がある。だから、ちゃんと残しておきたい。

    頭に映像が浮かぶもの、体に染み込むもの、よくわからないもの、たくさんあります。よくわからないものから、何かを感じ取れる日まで、何度も読み返したいと思います。きれいな鏡です。映る自分を探してください。

  • 京都の『恵文社一乗寺店』をふらふらと歩いていて、思わず手にとってしまった本。
    「えーえんとくちから」「えーえんとくちから」「えーえんとくちから」泣いているのか嘆いているのか、それとも何か光を手にして全身にはエネルギーがみなぎっているのかさっぱりわからないけど不思議なタイトルだ。地球人としての生も宇宙人としての生も、宇宙人からみた地球という惑星も全部経験しつくして、あらゆる触角を手にした人なんじゃないかな。この笹井宏之という人は。

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えーえんとくちから 笹井宏之作品集の作品紹介

透明で、永遠かと思えるほどの停滞を軽々と飛び越えてしまうあざやかな言葉。『ケータイ短歌空を飛ぶコトバたち…』『あなたの歌に励まされ〜歌人・笹井宏之こころの交流』NHKドキュメンタリーで大反響を呼んだ、やさしい言葉。

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