PARCO歌舞伎 決闘! 高田馬場 (PARCO劇場DVD)

著者 :
  • パルコ
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784891948627

感想・レビュー・書評

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  • 渋谷Parco劇場にて観劇。

    期待していた以上に面白かった。
    ラストに向かってどんどんテンポが上がり、最高潮になったところで幕が引かれる二時間息もつかせず一気に観た感じ。全体的に勢いがあって、話の内容も好みだったので、出来ることならもう一度舞台で観たい。いつもは黒御簾の後ろにいる鳴物が、長屋の屋根の上に、並んでいるのも新鮮。義太夫や長唄もジャズやロックっぽい感じにも聴こえてスピード感のあるお芝居に合っていた。ブレヒト幕が効果的に使われているし、はやがわりも多く、女形を逆手に取った演出もあり見所がすごく多かった。

    最後の定式幕も下手から上手ではなくて、安兵衛が高田馬場にたどり着いて名乗りを上げた瞬間に、両側から一気に閉まるのも劇的な感じですごく印象に残った。全体的には、歌舞伎の様式を取り入れつつも三谷さんのお芝居という感じ。歌舞伎の舞台装置で歌舞伎役者が演じれば歌舞伎なのだろう。

    亀治郎の武士の小野寺が一番歌舞伎よりの演技で、勘太郎の町人の又八が今の演劇に近い感じで、染五郎の浪人の安兵衛がその中間のように見えた。武士と町人の両方の要素をもつ安兵衛が江戸のヒーローになったことと古典(歌舞伎)と現代劇の要素が合わさることでより面白いお芝居になることとをシンクロして見ていたように感じた。

  • 三谷幸喜脚本の舞台。
    「高田馬場の決闘」という講談も知らず、歌舞伎を見るのも初めてだったが、やはり三谷作品というべきか、とても楽しめました。
    市川染五郎さんは、テレビドラマで見るより数倍格好よかった。(主演だからってものあるけど)

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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