志村正彦全詩集

著者 :
  • パルコ
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本棚登録 : 201
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891948801

作品紹介・あらすじ

2009年12月に急逝したロックバンド「フジファブリック」のフロントマン・志村正彦。彼が書き遺したすべての歌詞を収録した永久保存版詩集。

感想・レビュー・書評

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  • 文学全集みたいな函入の装丁。
    シンプルな本。思っていたより小さくて軽かった。

    予想外の縦組み。
    眼で見るよりも耳で聴くほうがなじむと思っていた彼の言葉は、
    想像以上に、縦組みが似合っていた。
    整ったリズムが生きていて、とても美しかった。
    志村は詩人だったんだなあ。今更のようにそう思いました。

    1年間はずっと、形になるものが欲しくてたまらなかったけど、
    1年を過ぎて、涙もあまり出なくなった今、
    こうして「全」と冠された本が出ることには一抹の寂しさがあります。
    形よりも、続いていくものが欲しい。
    なんて。わがままな心理ですけれども。

  • 音楽とことばのインタビューで「実生活で満足してしまったらいいものは書けない、詩の世界に殉じている」とまで言いきっていた志村正彦の最初で最後の「全詩集」。
    そんな思いで読むといちいち胸に刺さってきます。

  • こういったものが出るのって、いいことなのかな、と少し考えてしまうところもあるのですが、なんだかんだ言って欲しくて買っちゃった。
    歌詞は歌詞カードを見れば事足りるわけだけど、こうやってCDごとという垣根を越えて、つらっと読むことが出来て始めて感じることもあるんだなぁ。
    シンプルな縦書きで、余計な言葉がないのがよいね。
    やっぱり彼の書く詩はドツボです。本棚に大切にとっておきたい。

  • 実はいまだに志村くんがいないことに実感が持てないまま1年以上経っている。ふしぎな歌をつくる人だと思っているけど、目で読むとまたちがう印象を受けるね。これでもかというほど丁寧に箱入りで、でも中は詩集とすこしのライナーノーツのみのシンプルさに製作側の本気をみた。あいされてるね。

  • まるで文学書のような装丁で
    なんだかとっても重みを感じました。

    詩が全部縦書きなのもよかった。

    ページの質感も好きな感じだけど、
    すこしシンプルすぎな感じも。

    でもこうして一冊の作品として
    手にとって彼の思い描いた世界を垣間見れるのは
    とても嬉しいです。

    たくさんの人に届きますように。

  • 四季とサボテンレコードがとにかく好き。

  • 最近ふとフジファブが聴きたくなって、これまでの音源を聴き直していたんだけど、メロディラインはもちろんのこと、やっぱり志村君の詩がすばらしい。音源なしで、あくまでも詩集として読んでみたくて図書館より拝借。いやー、いい。韻の踏み方、繰り返し、強く、強く訴えてくるような!!!の嵐、涙を決してこぼさず走り抜けるような疾走感、時折のノスタルジックなですます調…夜に一気に読んでしまいました。彼は詩が先だったのかな。それにしてもこの詩をまた、あの奇妙なメロディにのせていくって、それもまたすごい。ファンはずっとファンだろうなぁ。わたしでさえずっとずっと聴いて、今度は歌詞もかみしめていこうと思っているのだから。

  • フジファブリックといえば、優しくかつ激しくかつスタンダードかつエロくかつヘンテコな音楽、そして癒される歌声が素晴らしいのですが、やはり詩も素敵なんです。そんなフジファブリックのボーカル、故:志村正彦さんの詩集です。弱さも激しさもありのままを言葉に、そして活字に。気休めの励ましではなく、弱い心に、そっと寄り添ってくれる優しさがあります。

  • 大好きです。
    言葉だけだから、ずしっとくる。

  • 音楽がなくても詩だけでも充分魅力的だけど、やっぱりあの歌声を聴きたいと思ってしまうわたしはわがままなのかな?
    バウムクーヘンが一番好きです。

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著者プロフィール

志村正彦(しむら まさひこ)
1980年7月10日 - 2009年12月24日
ミュージシャン。ロックバンド・フジファブリックのボーカル、ギターを務めており、「桜の季節」「陽炎」「赤黄色の金木犀」「銀河」といったシングル四季4部作などのバンド楽曲のほとんどの作詞、作曲を行っていた。2009年12月に急逝し、多くのファンやアーティストがショックを受けた。Web日記『東京、音楽、ロックンロール』や『志村正彦全詩集』が単行本化されている。没後10年を迎え、2019年8月28日、『志村正彦全詩集』の新装版が刊行。

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