ハリウッド・バビロン Ⅰ

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制作 : 明石 三世 
  • パルコ (2011年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891948818

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ハリウッド・バビロン Ⅰの感想・レビュー・書評

  • 不思議な本でした。
    ケネス・アンガーさんという人は、1927年の生まれです。
    なんとまだ生きているみたいですね。ウィキペディアによれば(笑)。
    カリフォルニアで生まれて、ハリウッドの近所っていうか傍で育ったようです。
    で、ハリウッドの戦前からの昔話を聞いて育ち、子役としてハリウッドに入ったこともあるようですね。詳しくは知らないんですけど。この本の解説によれば、ってことです。

    で、ケネス・アンガーさんって言えば、「花火」とかの前衛映画の監督さんなんです。元映画青年だった僕は、ワケワカラン実験映画の監督さん、だと思っていました。

    そのケネス・アンガーさんが、ハリウッドの創成期からのスキャンダルをまとめた本がある、というのは知ってたんです。ただ、20年前から、その本とお目にかかったことはなかったんです。
    先日それが、本屋さんでバッタリ。復刊されたんですね。

    とにかく、スキャンダル集です。
    フェアバンクスとかチャップリンとか、その同時代人いろいろ。
    セックス系、殺人、猟奇、酒乱、いろいろです。
    要はかつてはスターが、大物プロデューサーが、めちゃくちゃなことをしていた。できた。許された。ということですね。それだけ映画が凄かった。儲かった。人々があこがれた。選び抜かれた才能なり幸運がある人たちが、ものすごいプレッシャーと自由と富の中で仕事をしていたんですね。
    栄えすぎて、退廃した都、まさにバビロンなんですねえ。

    という訳で、具体的にはこの本はスキャンダル集です。
    といっても、現在有名な人は少ないから、読んだ途端に忘れていきますけど。
    有名なのはチャップリン。チャップリンがロリコン気味でとんでもない女に引っかかった話とか。
    他、とにかくあるわあるわ。乱交パーティ、変態倒錯、殺人、陰謀、嫉妬・・・。

    なんだけど、不思議なのは、女性自身を読んでいる気はしないんですね。
    どこかしらか、映画への愛着というか、あるんですね。
    映画は悪だ、という前提での執着というか。
    映画という素敵な悪徳の物語を周到に語るんですねえ。
    ある種、スキャンダル報道の歴史であり、スキャンダルを許容する/しないの社会史であるし。アメリカの精神史でもあります。

    ケネス・アンガーさんは、1950年代に、実験映画を作る資金を作るためにこの本を書いた、という話もありますね。
    でも内容を読むと、これは、50年代にはまだ許されないでしょう・・・と思ったら、やっぱり少なくともアメリカでは最初に出版されたのは70年代だったそうです。そりゃそうだ、という内容ですね。

    という訳で、ほぼ、知らないかつてのハリウッドスターたちの、狂乱のスキャンダルの歴史が緻密に綴られた本なんです。
    で、結構、映画史を愛している人なら、上記のように面白く読めます。
    そうじゃない人にとって、ましてアメリカ人でもない人にとって、面白いのかって言われたら、わかんないですねえ。
    チャップリンの章だけでいいかもですね。伝記には書いてないことがいっぱいあります(笑)。

    でもこれ、Ⅱもあるらしいんですね。
    Ⅱまでは・・・読まなくて良いかなぁ。

  • webサイト「最低映画館」で何度も言及されていた醜聞で辿るハリウッド史の本。ずっと絶版状態だったのが、2年前にめでたく復刻。
    結構なボリュームですが、写真が豊富で読みやすいです。
    写真を見て思うのは、女優さんの体格が今と違って、すこしずんぐりしてるんですねえ。
    有名なロスコー・アーバックル事件やデズモンド・テイラー事件に始まり、チャップリンの女たらし、不埒なクララ・ボウ、尊大なグロリア・スワンソンとぐいぐい読めてしまう。
    しかし、50年以上前のスターの醜聞本が何度も復刻されるのもひどい話。死んじゃった人や引退した人たちの昔の話をわざわざ掘り起こしているんだから、ケネス・アンガーもえげつないことをします。

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