- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892032714
感想・レビュー・書評
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イスラムというとテロ、内戦など怖いイメージが付きまとうが、本来は世界で2番目に教徒の数が多い、メジャーな信仰や文化である。
しばしばイスラム神秘主義と注釈されるスーフィズムは、修行僧が舞踊で教義を広めていく点で、土着の信仰とうまくとけあい、イスラムの発展に貢献した。
その修道僧ダルヴィーシュたちが教えを伝えるのに、物語の形をとってきた。それは禅における公案のように、表面的な理解では真の教義に触れられず、修行を積む中でようやく分かったような気になるものである。
この本にはそういう物語が20点ほど収められている。イスラムの教義とか難しいことを考えなくても、単に物語として読んでも楽しめる。どこかで読んだ童話に近いものもあるが、それはこちらがオリジナル。スーフィズムがヨーロッパ文化にどれだけ影響を与えたかが分かって面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは西洋的な発想からは生まれてこないような物語で、読むたびにインスピレーションを得られます。
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<a href="http://www.bk1.co.jp/product/01347484/?partnerid="><b>スーフィーの物語</b> ダルヴィーシュの伝承</a><br>(mind books) 1996.7<br><br><br>日本で言うなら「とんち話」」のような、民話のような<br>イスラム聖者たちの物語が集められています。<br><br>教団や聖者、詩人などの用語解説も有り。<br>昔話を読むような気持ちで、当時の一般のムスリムたちの暮らしを覗いてみては?