- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892193729
作品紹介・あらすじ
片腕を折られた河童は、人間に復讐したく姫神様にお願いする。聞けば、海に遊びに来ていた行楽客の、妙齢のご婦人に気を取られ見つかり、逃げ込んだマテ貝の穴をステッキでつつかれ重傷を負ったのだという。仇討ちに、座敷に大魚の石投魚を放り込んでやりたい…。憑かれたような、結部の大団円!現世と異界を行き来する、鏡花奇譚の面目躍如!鏡花の短篇に、人形作家・写真家の石塚公昭が挑む挿絵本の範疇を超えたビジュアルブック。新大人の絵本!
感想・レビュー・書評
-
泉鏡花の世界を視覚化したとき、だいたい幻想的なうつくしいイラストがつくけども、これは表紙の河童からわかる通りそうではない。
もちろんうつくしい姫さまや、若い人間の女性も出てくる。けれど前半は暗くて湿った感じの写真。
田舎住まいなのでそういう写真を見ると、泉鏡花の世界がリアルに感じられる。
ちょっと気になったのが、写真がページの全面に印刷されているので本文が読みづらいこと。
暗い写真に黒文字の本文を載せているので、ほんとに読みづらい。
もうちょっとその辺どうにかならなかっただろか……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだこの河童は。そのインパクトで借りました。
本の内容は河童の復讐劇(笑。
ただ、ものすごく昔ながらの書き方や書き言葉で表現されているので若干読みづらく、ナナメ読みしてしまいました。
河童がリアグロでした。挿絵も写真も凄かった。河童って飛ぶんですねー…。
2014/6/10 -
写真の人々、めっちゃ普通!と思ったのですが、まさか、本当に普通の人とは…!!皆さん味がある。
昭和初期も、こういう感じだったのかもなぁ、と思わせる雰囲気なのでっしゅ。ところで神主は人間なのでしゅか。
個人的MVF(FUTUU)は困り顔眉毛の番頭さんでしゅ。