四角い卵 (サキ・コレクション)

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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892194030

感想・レビュー・書評

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  • サキはとにかく、暗くて不穏で、どこか底意地が悪そう…
    紙も鼠色のものが使われていて、丁寧に作られた1冊でした
    それにしても池田俊彦氏の挿絵が怖くてヤバい

  • 面白い。が、星四つつけられるほどの文学的価値は認めない。
    レジナルドに比べれば、こういう雑多なようで、一定の普遍的傾向を指摘する方が評価できる。
    日本風に例えると、星新一からSF臭さを抜いて、皮肉っぽさを加えた感じ。
    文学に政治の話を持ち込むのは、音楽会でピストルの音を鳴らすヨウナモノダ、というスタンダールの指摘がある。この点でも、評価を下げる。

  • 風濤社のサキ・コレクション第二弾は、第五短編集『平和の玩具』、第六短編集『四角い卵』から再編集した11編と、単行本未収録短編1編を収録。
    サキの短編はどれも面白いので、再評価の動きは有り難い。出来れば全集のような形で、原書単行本を1冊ずつ邦訳して貰えると、主に管理の面で楽ではあるのだが……。
    本書収録作の中では表題作にもなっている『四角い卵』(最後の台詞は秀逸)、『幻の昼食』(サキらしい人を食った展開が面白い)が良かった。
    前作『レジナルド』、そして本書と、装丁がいいのも魅力。挿絵の画風もいいし、独特のグレーの本文用紙は意外に読みやすい。やや開きづらいのが難点といえば難点か。

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著者プロフィール

Saki.
1870 - 1916.
作家・ジャーナリスト。
本名はヘクター・ヒュー・マンロー(Hector Hugh Munro)。
インド帝国警察に勤務したのち、ジャーナリストとして活躍。
そのかたわら数多くの短篇小説を執筆し、
短篇の名手と称される。第一次世界大戦時に軍に志願し、
フランスにおいて絶命。
近年の邦訳に
『サキの思い出 評伝と短篇』
(エセル・M・マンロー、ロセイ・レイノルズ、サキ 著、
花輪涼子 訳、彩流社、2017年)、
『四角い卵  白水Uブックス』(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『平和の玩具  白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2017年)、
『けだものと超けだもの 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2016年)、
『クローヴィス物語 白水Uブックス』
(和爾桃子訳、白水社、2015年)、
『ウィリアムが来た時』(深町悟訳、国書刊行会、2019年6月)、
『サキ短編 『スキャンダルの行方』 Kindle』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services International,
Inc.、2019年)、
『サキ短編 『ビザンチン風オムレツ』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)、
『サキ短編 『ラプロシュカの魂』『困った雄牛』』
(サキ全訳プロジェクト訳、Amazon Services
International,Inc.、2017年)ほか。



「2019年 『鼻持ちならぬバシントン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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