ベストキンダーガーデン: フレーベル、モンテッソーリ、シュタイナー、レジオ・エミリア、ニキーチン、ピラミッ
- オクターブ (2006年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892310454
作品紹介・あらすじ
日本の幼児教育における課題を解く糸口として、世界に名だたる幼稚園を実際に見て体験してきた著者がそれぞれの教育スタイルを克明に語り、理想の幼児教育像を探る。
感想・レビュー・書評
-
情報量に偏りがあるが、どんな保育の考え方があるか知るには良い本。
なんとなく保育してる人には読んで欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界の幼児教育について書かれていて、すごく興味深く読んだ。今よんでも、ぜんぜん古いって感じない。
-
モンテッソーリ、シュタイナー、ピラミッドメソッドなど、世界から賞賛されるヨーロッパの幼稚園を現地取材した本。保育室内を充分に注意を払っていくつかの遊びスペースにデザインし、子供たちに自発的な遊びを促す。先端保育事情は一斉保育を脱しており、自主的な自由保育こそ幼児の成長を促す、という考え方がリードしているようだ。
一方、後半では日本の保育事情に触れているが、ここでは一転して騒乱に満ちた幼稚園・保育園事情を映し出し、一斉保育から抜け出せない現状を嘆く。果てには飽食世代の親たちの欲求が保育現場を混乱させる、とも批判の矛先を向ける。ベストキンダーガーデンについて述べる本なのだから、日本でも自由教育やモンテッソーリ教育やピラミッドメソッドを実践する幼稚園はあり、そういうところを取材してはどうか、と正直疑問に思った。
専門家が保育事情を情緒的に嘆くだけでは、何も解決しないし保護者の不安を煽るだけ。日本の幼保分離を批判しながら、比較分析もなくこども園に中途半端な期待を寄せていたり、と、ロジカルさに欠ける展開に読みながら呆れてしまったが、前半部のレポートには感謝したい。