キツネ

  • 94人登録
  • 3.84評価
    • (12)
    • (11)
    • (12)
    • (3)
    • (0)
  • 21レビュー
制作 : ロン ブルックス  Margaret Wild  Ron Brooks  寺岡 襄 
  • BL出版 (2001年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892385872

キツネの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  「絵本の読みあいからみえてくるもの」を読んでいて、手に取りたくなった。
     三角関係をえがいた傑作。テキストもすごいが、やはり絵の迫力に圧倒される。キツネの眼のクローズアップに含まれる感情の多彩に射抜かれた。嫉妬、憎しみ、そしてこれは悲しみ?喜び?

  • 6年生に読み聞かせする絵本を探していて、この本を見つけた。

    イヌとカササギ、そしてあとから来たキツネ。
    そこに複雑な感情が漂い始める。

    カササギはなぜ不安だったのか。
    キツネはなぜ孤独だったのか。
    イヌは…なぜ何もしなかったのか。

    視点を変えればどの立場にも何か理由や意味があるように思える。
    誰もが心の中に持っている光と影、善と悪。
    私達の住む人間社会に、ふと置き換えて考えてしまいそうになる。

    物語の最後もいい。
    そこからまた物語が始まるような。
    ハッピーエンドではないけれど未来に何か期待させる、
    こういう終わり方は好きだ。

    モヤモヤが残るから、面白い。
    肯定的で善良な話ではないからこそ、心に残る。
    こういう本を、もうすぐ中学に行く6年生に読んであげたかった。

    あまりにじぃっと聞き入ってくれたので、
    何も聞かずに教室を後にしてしまったけれど、6年生はどんな風に
    感じてくれたのかちょっと気になる。
    モヤモヤでもいい、自分だったら…でもいい、少しでも心に残ってくれたら
    私はとても嬉しい。

    最後になってしまったが、絵と文字もとても素晴らしい。
    というか、ものすごい。
    絵は、抑えた色味だけれど迫力がある。
    文字は作者・絵・訳者とは別の方が手描きで書いている。
    それが絵や物語にぴったり合っていて、この絵本の印象を更に濃くしている。
    原作の文字も面白いという話を読んだので、
    いつか原文のままの絵本をぜひ見て見比べてみたい。

  • 絵も構成も印象的な絵本。

    森の火事で片目を失ったイヌと羽を火傷したカササギ。
    カササギは言います。
    「わたしがあなたの目になるわ。あなたはわたしの羽になって!」
    そんな2匹の前に現れたのは、ずるがしこい目付きの赤ギツネでした…。

    読後、いろいろと考えてしまいます。
    キツネの抱える妬みと孤独がじくじくと胸に残ります。

  • 何の予備知識もなく読んだ。
    感動した。
    片目の見えない犬と、片翼をなくして飛べなくなったカササギ。
    この二人(犬とカササギだけど、これは人間の姿でもあるので)の友情が育まれていくが、キツネが現れる。
    キツネは嫉妬であり誘惑であり猜疑心である。誰の心にもそれは芽生えてくるのだ。信頼しあった二人の間にもキツネは忍び寄る。
    希望の見えるラストではあるが、めでたしめでたしでは終わらないところがよい。
    人間、そう簡単に困難を乗り越えられないこともあるのだから。
    小学4年の教科書で紹介されているけれど、どこまで小4が味わえるかはわからない。大人がうまく手渡せるといいと思う。
    マーガレット・ワイルドは他の作品も読んだが、この作品が特に心に残るのは、ロン・ブルックスの絵が素晴らしいからかもしれない。
    こんなに見事な美しいキツネに囁かれたら、誘惑に乗ってしまいそうだもの。

  • ダイナミックな絵と手書きの文字のレイアウトが斬新。
    傷つきよりそう二匹の心にすきまをつくり引き離すキツネの行動に切なくなりました。

  • なんだ。
    このズンとくる感覚は。
    最初読みにくいと思ったけど、逆にそれが記憶に残る。

  • なんとも切ない話、他人を簡単に信じてはね~

  • イヌとカササギの友情をねたむ、孤独の王者キツネ。友情をひきさこうとするキツネ。誘惑にのってしまうカササギ。
    芸術的な力強いタッチの絵、手書きの文字も魅力。大判。
    高学年~大人向けの絵本。小4国語紹介の本。
    うならされてしまった!

  • 2011年11月13日

    <FOX>
      
    手書き文字&日本語版文字レイアウト/川端誠

  • 高学年~の友達関係で生まれるねたみや嫉妬。いろいろなことで悩み、揺れる年代、特に女子向けに読み聞かせするとぴったりな1冊。

全21件中 1 - 10件を表示

キツネに関連する談話室の質問

キツネを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

キツネを本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする