雪の写真家ベントレー

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制作 : メアリー アゼアリアン  Jacqueline Briggs Martin  Mary Azarian  千葉 茂樹 
  • BL出版 (2000年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892387524

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雪の写真家ベントレーの感想・レビュー・書評

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  • 『畑仕事には牛をつかい、夜のやみを照らすのは、ランプの明かりだけだったころのことです。』
    1999年度コールデット賞受賞のこの作品は、最初にそんな一行が登場する。
    そして、世界で初めて雪の結晶の写真集を出したW・A・ベントレーさんの伝記が始まるのだ。

    好きなことをここまで追求できた彼の人生を、なんて幸せなんだろうというのはたやすい。
    大半の人間は、やらねばならないことを好きになれるように日々努力しているからだ。
    もちろんそれはそれで素晴らしい人生であり、結果として人に喜ばれるのならこんな幸せはないだろう。
    人生をかけるほどの「好きなこと」など、そうそう見つかるはずもないのだ。
    ただ、少年ウィリーは好きなことを続けただけではない。
    それはあくことのない探究心からスタートしたものであり、工夫を惜しまぬ努力もさることながら、美しいものを人に見てもらい喜んでもらいたいという利他の心も併せ持っていた。才能というのなら、その部分だろう。
    彼を支えた両親もまた素晴らしい。
    『雪なんかにむちゅうになって、ウィリーには困ったものだ』と言いながら、貯めていたお金で顕微鏡付きのカメラを買い、ウィリーの願いを叶えてあげるのだ。
    その破格の値段は、『10頭の乳牛よりも値段の高いカメラでした』という。
    雪の写真になど、誰も興味を持つ人などいなかったその頃。
    ウィリーの心を燃やし続けたものは何か。作品は、そこも丹念に取り上げていく。

    約13分かかる。内容からして高学年向きかな。
    絵は、全て版画。穏やかで静かな世界である。
    詩情に満ちた物語は、どのページにも解説が加えられている。
    仕事と何か、夢を追うとはどういうことか、生きるとはどういうことか。
    様々なことを、読後しばし考える秀作。
    残念ながら雪の結晶の写真がないので、W・A・ベントレーさんの【Snow Crystals】という写真集も一緒に読むともっと良いかもしれない。
    いいなぁ、素敵な伝記だなぁ。読みながらじわっと涙が出そうだった。

  • 伝記絵本。
    ウィリー・ベントレーはアメリカの豪雪地帯にある小さな農村に生まれた雪の大好きな男の子。
    雪の研究と結晶の写真撮影に一生を捧げた姿が描かれます。

    ウィリーを温かく見守り、高価なカメラをプレゼントしてくれた両親、素敵だなと思いました。
    本人の努力はもちろんですが、家族の理解と協力があったからこそ雪の研究に没頭できたんでしょうね。

    中谷宇吉郎さんが研究をするきっかけもベントレーが出版した雪の結晶の写真集を目にしたことだったとのこと。
    最後に掲載されている雪の結晶の写真(3枚)はどれも違う模様でうっとりするほど美しいです。
    自然の神秘を感じました。

    温かい素朴な雰囲気の版画も素敵でした。

  • 「雪の結晶の美しさ」に囚われ、その情熱が、結果、かけがえのない世界の財産になる
    名誉やお金じゃなく、自分の関心や想いに生きる、そんな実話
    冷たい雪が心を暖めるほど、美しい
    自然が作り出す美には、人間はただ感動するだけ

  • 研究者とはいつもこうかもしれない。
    他の人達と同じ事には興味を持てず、周りの人々からばかにされ、自分のしたいことだけに夢中になる。
    そして賢い母や両親だけが理解者となってくれる。

    ひとつの事に夢中になって研究する熱心さ、あきらめない強さ。そういう事をこども達に伝えたい。
    そして、一目見ただけでは版画とは思えないほどの絵、
    版画の勉強を始めた5年生に紹介できたらとてもいいだろうなぁ。

  • 幼い頃から雪を愛し、その結晶の美しさを記録し続けた写真家、W・A・ベントレーの伝記絵本。同じ雪好きとしていつか読みたいと考えていたこと、そして伝記絵本の先駆けとして本作を改めて紹介していただいたのをきっかけに読了。彼の情熱はもちろん、ご両親の支えに感動。周囲の嘲りに屈することなく努力し、それが実を結ぶストーリーに読者は励まされると思う。本編の左右に補足があり彼の背景を理解しやすくなっている。本編そして補足枠内の版画も味があって好き。本作と無関係だが訳者の千葉茂樹さんは北海道当別町在住とあり胸が熱くなった。

  • 子どもの頃から雪が大好きだったベントレー。雪の写真家になるまでの伝記絵本です。コールデコット賞受賞作品です。

  • ウィルソン・A・ベントレー(1865-1931、アメリカ)雪の結晶の美しさに魅了され、雪に人生を捧げた写真家。雪がありふれたものではなく、天からの贈りものだと知っていた人。
    触れた途端に溶けて消えてしまう。だから、写真として留めておきたいと思った。農村の片隅にあった一つの感激は世界中の無数の感動へ。誰も見向きもしなかった雪は誰もが手にしたいと思う宝石へ。自然美を多くの人と共有したい、そのすばらしさを伝えたいという彼の熱意は溶けない結晶となって今も光輝を放ち続けている。
    ひたすら努力する姿勢に胸を打たれた。
    《2014.12.06》

  • 早く読んで8:30。低学年は途中飽きる?"Snow Crystals" という洋書の写真集を見せると良い。似た形ごとにページが分けてあり、結晶の美しさに息を飲む。

  • 素敵な雪の結晶写真集『SNOW CRYSTALS』を撮影したベントレーの伝記絵本。ただ純粋な情熱だけで成し遂げた成果は何にも勝る宝物でしょう。そのために費やした時間もお金も、努力や工夫もすべて。

  • 雪の結晶の本、読みたいですね。

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