- Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892387678
作品紹介・あらすじ
1ぴきのカエルが、美しい花を手にしていました。そこへ、ネズミがやってきて、その花をうばいとります。
カエルは、仲間とともにネズミに仕返しをしました。すると今度はネズミが仲間を呼んできて、争いは果てしなく続いたのです……。
ほのぼのとした始まりとは対照的に、最後にはぎょっとするような結末がおとずれる、この絵本。
なぜ争いはおこるのか、どうして争いはやまないのか、最後に何がのこされるのか……。
文字をいっさい使わず絵だけで描かれて、心に強く訴えかける作品です。
感想・レビュー・書評
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字のない絵だけの絵本。
争いのキッカケは本当になんだったんだろう?
訳もわからず争いが起こり、それが人を呼び、どんどん規模が大きくなっていく。
本当にくだらない。
それが戦争。
カエルもネズミも戦っている時の顔がほんのり笑っているようにも見えて、それがまた恐ろしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
字のない絵本
衝撃・・・
すごい絵本
図書館で借りたのですが、巻末に図書館員さんからのメッセージがマステで貼ってあり、作者のことばの所に、ここから↓と書いた付箋が貼ってありました
随分図書館を利用していますが、こんなのはじめてです
でもそうしたくなる気持ちがわかる
すごい絵本でした
作者のことばから
1938年にロシアのサラトフという町で生まれた作者さん
おさないころに、戦争でドイツ軍が町を破壊しはじめたそうです
でも作者さんは幼すぎて戦争の意味もわからず爆撃のあとの金属の破片をきれいだと拾い集めたりしていたそうです・・・友だちの手の中で爆発し、彼の手を吹き飛ばすまでは。
のちに、トルストイやドストエフスキー、レマルク、ヘミングウェイなどの作品を読んだことも
戦争や暴力を反対する気持ちに大きく影響しているそうです
(付箋)ここから↓ の部分
私は子どもたちに、戦争が何の意味もないことや、人はくだらないあらそいの輪のなかにかんたんに巻きこまれてしまうことを知ってほしいと思い、この本をつくりました。本を読んだ子どもたちが、将来平和のために何かできるかもしれません。
そして、子どもたちだけでなく、大人にもあらそうことのおろかさをもう一度考えてほしいと思います。 -
〝1匹のカエルが、1本の美しい花を手にしています。そこへ1匹のネズミがやってきて、カエルの花を奪い取ります。 何故? 次に、2匹のカエルが加わって、ネズミを追い払い、手あたり次第に花を摘み始めます。 何故? すると今度は、ネズミたちがもっとひどい暴力で仕返しにやって来ました。 そして、争いは益々エスカレ-トして・・・〟何故争いは起こるのか、何故争いは止まないのか、そして最後に何が残るのか?・・・幼い頃、戦争で町が破壊され、暴力で人心が壊される光景を目にした作者が、子どもたちや、すべての大人たちに、平和の為に何が出来るのかを問いかけた、文字のない絵本。(1996年ベルギー児童図書評論賞)
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本当に何故争うのだろうか。この絵本では、些細な出来事から始まり最後の戦争に至るまでを絵だけで見せてくれる。
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はじめまして。
ehon museumさんの本棚でみつけて、手に取りました
すごく衝撃的でした
かえるとねずみが普通の笑顔・・・
絵本が大好...はじめまして。
ehon museumさんの本棚でみつけて、手に取りました
すごく衝撃的でした
かえるとねずみが普通の笑顔・・・
絵本が大好きで沢山の絵本を登録されていていつも参考にさせてもらってます
突然すみません
お邪魔しました^^*2018/04/06 -
流水さん、こんばんは。
いつもポチをありがとうございます。
この絵本は、戦争・反戦をテーマにしていますが
日本の絵本が個人に焦点をあて...流水さん、こんばんは。
いつもポチをありがとうございます。
この絵本は、戦争・反戦をテーマにしていますが
日本の絵本が個人に焦点をあてていることが多いのに対し
海外の絵本は、この本のように戦争の本質に焦点をあてた良作が多いように感じます。
登録が多いだけの拙い本棚ですが、参考になるのであればこれからも使ってください。^^2018/04/07
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絵だけの本。言葉が無いので良い悪いといった価値観の押し付けも無い。愚かなやりとり。胸が苦しいが私は傍観者です。
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1ぴきのカエルが、1本の美しい花を手にしていました。そこへ1ぴきのネズミがやってきてその花をうばいました。なぜ?次に、2ひきのカエルがくわわってネズミを追いはらい、手あたりしだいに花をつみはじめました。なぜ?すると今度は、ネズミたちがもっとひどい暴力で仕返しをしました。そして、あらそいは続いたのです―。本書は、子どもたちや、すべての大人たちにさまざまな疑問をなげかける、文字のない絵本です。なぜあらそいはおこるのか、なぜあらそいはやまないのか、そして最後に何が残るのか、考えてみてください。1996年ベルギー児童図書評論賞。 (by アマゾン)
先日の子ども哲学カフェで紹介された本。
哲学カフェのテーマは「人はなぜ戦うのか」だった。
いじめる人って戦ってると言えるだろうか。
なんか違う気がするな。
一方的に叩きつづけるという範囲にしたら、いじめる人も戦っている。相互に打ち合って争うだけなら、いじめる人は戦っていない。メディア批判や政治批判する人も戦っていない。
本の批判も戦っていないのか。批判した相手がまた批判したら戦うことになるのだろうか。
原発のデモは戦っているといえるのだろうか。
哲学カフェで面白かったのは、「無限にあるものであれば争いはなくなるか」でした。どう考えますか?
物質的なものだけでなく概念的なものを含めてです。概念的なものを含めたのは、いじめを考えてみると「居場所の確保」などをめぐっていじめがあるからです。
(まっちー) -
「平和」ってなんだろう
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字のない絵本。最初はささいなきっかけだっだのに……。意外にもこどもが気に入っている。幼心になにか感じるものがあるのかもしれない。
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戦争の恐ろしさや愚かさをあつかったテーマの本。子どもに合ったタイミングで、その子と信頼関係のある大人が、無理なく必要な時に読んであげたらいいと思う。
文字なし絵本。
「1ぴきのカエルが、美しい花を手にしていました。そこへ、ネズミがやってきて、その花をうばいとります。
カエルは、仲間とともにネズミに仕返しをしました。すると今度はネズミが仲間を呼んできて、争いは果てしなく続いたのです……。
ほのぼのとした始まりとは対照的に、最後にはぎょっとするような結末がおとずれる、この絵本。
なぜ争いはおこるのか、どうして争いはやまないのか、最後に何がのこされるのか……。
文字をいっさい使わず絵だけで描かれて、心に強く訴えかける作品です。」
「いったんはじまってしまうと、争いが争いを呼んで、どうしてこんなことになっているのか、立ち止まって考えることも出来ない。作者はロシア生まれ。戦争中、爆撃のあと、金属の破片を拾った友達の手が吹き飛ばされたという。」(『こわい絵本』の紹介より) -
7歳8ヶ月の娘
4歳8ヶ月の息子と
ちょうどEテレの録画していた
動物会議から戦争を考える
ってやつを見たあとだったので
なんかいろいろと考えさせられた
文字がないので
子どもたちと
あれこれ想像しながら考えながら
いろんなことを話して
読めた