たまご

  • ビーエル出版
4.02
  • (37)
  • (25)
  • (33)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 262
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892389566

作品紹介・あらすじ

この1冊には子ども大人といった区分けを超えて、一人の人間に対しての強いメッセージが篭められている。何故巨卵が産み落とされたのか。何故巨鳥自らが人と戦わずして、仲間と共に無数の巨卵を産みつけ、去っていったものか。おしまいの見開きの左頁に描かれた巨鳥の眼の怖さの向うに、あなたが何を読みとるか、光なのか闇なのか…。そこに、産み落とされ増えつづける人間の象徴を見ようと、つくり出され増えつづける"核"の象徴を見ようと、如何なる"寓話"を読みとられようと-それは読者の判断というか、読みに委ねられている…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 荒野で巨大な卵を発見した人々は、見に行き、調べに行き、住み着き…、始まりから終わりまでの全てが不可思議な絵本です。
    モノトーンの水墨画のように描かれるその世界は、読者に何を訴えかけているのでしょうか。
    起承転結を読者の想像に任せているため、答えは無いのにあれこれと深く考えてしまう一冊です。
    私は自然と人間の関わりを表現しているように感じましたが、皆さんは如何でしょうか。

  • 〝荒漠たる大平原に突如出現した巨大な卵。 恐る恐る近づく群衆...。巨大な鷲が舞い降りる...。巨卵の殻を割って雛が誕生するも、あえなく憤死...。巨鳥が仲間と共に、無数の卵を産み落とす...遠巻きに見つめる人間たちを、鋭い眼差しで睨みつける巨鳥の威圧的存在感!〟・・・ 何が? 何故に?・・・ <ガブルエル・バンサン>が問いかけた、 読者の読みに委ねられた、大いなるメッセ-ジの大人絵本。

  •  文字の無い絵本。
     忽然と現れた巨大な卵。人々が見物に訪れ、卵に登頂する者まで現れる。そこへ飛来した巨大な親鳥が人々を追い払う。やがて孵化の時が訪れるが……。


     図書館本。
     木炭による力強くしなやかなデッサンが見どころ。
     ストーリーの終盤はよくわからず。巻末の今江祥智の解説によると、核の象徴という解釈もあるようだ。
     よくわからなくても、何度も見てしまう絵本。

  • あまりにも分からない、でも胸に突き刺さる何か、がある作品。

  • ふらりと寄った本屋さんで買ってしまう

    くらいの迫力。


    自然の中で
    人間は
    どれほど身勝手か

  • 子どもには少し難しいかも
    逆に大人はちょっとドキッとするような、何か心に引っ掛かるような・・何とも言えない考えさせられるような感覚

  • 別冊太陽『こわい絵本』選書  

    「この1冊には子ども大人といった区分けを超えて、一人の人間に対しての強いメッセージが篭められている。何故巨卵が産み落とされたのか。何故巨鳥自らが人と戦わずして、仲間と共に無数の巨卵を産みつけ、去っていったものか。おしまいの見開きの左頁に描かれた巨鳥の眼の怖さの向うに、あなたが何を読みとるか、光なのか闇なのか…。そこに、産み落とされ増えつづける人間の象徴を見ようと、つくり出され増えつづける"核"の象徴を見ようと、如何なる"寓話"を読みとられようと-それは読者の判断というか、読みに委ねられている…。]

  • モノクロの美しい絵のみの本。物語はそれぞれ見た人によって異なると思うけれど、私は人間の傲慢さの物語だと思う。

  • たしかに寓意と解することはできようが、
    刺さるように生まれた感情をそのまま抱き続けていたい。

  • たまごから産まれた雛は撃ち殺され、それでも鳥はたまごを産み続ける。なんか考えさせらる。

  • 中学生のおすすめ本

    おすすめした本人の解釈は
    かなりほのぼのとしていたため
    読んで見てびっくりしました。

    重要なポイントを見逃したのかな?

    心にズシンと残る絵本です。

  • 大きな卵。
    何故そこにあるのか何故に産み落とされたのか説明はない。
    やがて卵から巨鳥のヒナが生まれる。そして戦車・・・さらなる卵。
    字の無い絵本だからこそ、人間のエゴと不条理が浮かび上がってくる。

  • 素晴らしい絵ね〜絵だけで表現し、読み手に強くアピールしてる!

  • いろいろと怖いです。
    絵的に、内容的に、人間のエゴ的に……
    子供の読み聞かせ用にと思って借りましたが、見せれませんでした。

  • 2016 7/23

  • おおきすぎること。生まれてダメだったこと。でも、まだまだ生まれること。不条理。

  • バンサン好きだー!人間に対して悲観的な作品だと思ったなぁ・・・。
    でも言葉を排して余白が多いから重くなくて良い!雛を殺してから、初めて人間の表情が描かれるのが特に印象的・・・。

  • 最後の親鳥についてまだ自分の答えが出せていない。

  • 字のない絵本。

    ちょっと大人向け。

  • 卵ってやっぱり詩的

全47件中 1 - 20件を表示

ガブリエル・バンサンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
馬場 のぼる
ジョン バーニン...
ドン フリーマン
モーリス・センダ...
ガブリエル バン...
ガブリエル バン...
シェル・シルヴァ...
イアン ファルコ...
エリック=カール
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×