契約 鈴木いづみSF全集

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著者 : 鈴木いづみ
制作 : 大森望 
  • 文遊社 (2014年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892571060

契約 鈴木いづみSF全集の感想・レビュー・書評

  • 60年代末期(作中に60年代のGSが登場するが、すでに古いものダサいものとして取り扱われている)から80年代初頭にかけてのサブカルの香りが強く漂う作品群。書かれた時代やその少し前の時代を映した女性や少女たちの物語。SFが空想科学小説とイコールだった頃の残滓もあり、サイケやポップといった当時の新しさに惹かれ前時代のものを軽蔑する若者の姿もあり、どの作品にも薬や音楽は必ずと言って良いほどつきまとう。中途半端な懐かしさを感じると共に、変わっていくものと変わらないもの、失われるものと失われないものなどごちゃごちゃ考えてしまいました。

    鈴木いづみが今この時代を生きていたなら、どんな視線で世の中を見ただろう、何に興味関心を持っただろう、そしてそれをどのような物語に書いただろう。

    狭義のSFではなく広義のSFに含まれる物語の数々はシニカルでペシミスティックでありつつも、それを突き抜けていて楽天的にすら感じました。物語はディックやティプトリーというよりもフレドリック・ブラウンっぽく感じるし、女性の心理描写や言動の描き方は、今で言うなら桜庭一樹や本谷有希子っぽいかな。

    初期(1972年~75年頃)はSFっぽくしようと無理矢理型にはめている感が目に付くし、末期(1980年以降)は音楽への興味の強さを反映してかそれがメインとなりSFっぽさは味付けでしかなくなる。中期(1977年~79年頃)の作品が最も面白いと感じた。

    <全29篇中でベスト5を選ぶなら>
    「歩く人」(72年)
    「魔女見習い」(75年)
    「女と女の世の中」(77年)
    「悪魔になれない」(78年)
    「契約」(78年)

  • 鈴木いづみの全SF作品を収録。
    ポップな文体でディストピア、或いは終末を予見するような世界を描いている作品が多い。
    解説によると、鈴木いづみがSF作品を発表していたのは、結局、数年間だったようで、その間にこれだけ濃厚な短編を数多く残したのは純粋に凄い。長編も読んでみたいので、鈴木いづみコレクションを買ってみるか……。

  • 早川書房から出ていた短編集「女と女の世の中」で打ちのめされました。。。

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    http://www.bunyu-sha.jp/books/detail_keiyaku.html

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契約 鈴木いづみSF全集の作品紹介

彗星のごとく煌めいた作家の光跡。初期の傑作「悪意がいっぱい」ほか、初単行本化作品三篇収録。

契約 鈴木いづみSF全集はこんな本です

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