ファウスト伝説: 悪魔と魔法の西洋文化史

著者 :
  • 文理閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892595981

作品紹介・あらすじ

知られざる闇のヨーロッパ。変身魔法、飛行魔法、性愛魔法、害悪魔法…伝説化されたファウスト博士の虚像と実像を手がかりに、魔法と悪魔に彩られた近世ヨーロッパの文化・社会を読み解く。多くの図版とともに、わかりやすく解説した入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ゲーテがかいたファウストとファウスト伝説の絡みでレポート作成に必要だった時に、図書館でさがしあてた一冊です。まさに的を得たりという内容で満足です。
     なぜにファウスト伝説というものがあるのか、ファウストとは架空の人物なのか、それともモデルはいるのか、それとも実存なのか?から数々の疑問点がでてきましたが、結局ドイツ国内にあるさまざまな伝説からすると、結論もでない。ましてや、魔法や魔術、魔女に関することまででてくるので、日本人からすればおとぎ話のような世界。しかしながらドイツ国内での伝説はしっかりと裏付けされたりしている部分も多く、本当にあった話をファウストとからめることにより、その後に生きる人たちへの警鐘としている点がおもしろかったです。

  • ゲーテやマーローの元ネタとなった「ファウスト伝説」を、魔法の観点から分析する1冊。
    ファウストは当時の人々が作り上げていったものだと分かる。
    ゲオルギウス・ファウストゥスくん!!

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著者プロフィール

1979年兵庫県生まれ。関西大学文学部准教授、関西大学博士(文学)、ドイツ民間伝承研究・西洋文化史、ひとと動物の関係史、主要著作に『動物園の文化史――ひとと動物の5000 年』(単著 勉誠出版 2014年)、『ファウスト伝説――悪魔と魔法の西洋文化史』(単著 文理閣 2009年)、『ドイツ奇人街道』(共著関西大学出版部 2014年)、『グリムと民間伝承――東西民話研究の地平』(編著麻生出版 2013年)。

「2015年 『欧米社会の集団妄想とカルト症候群』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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