- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892959127
感想・レビュー・書評
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先日テレビドラマでやってました。
図書館に行ったら偶然、見かけたので、
ついつい手に取り、読んでみました。
かいつまんであらすじをいいますと、
小学生のときに、常磐ハワイアンセンターへ行き、
フラガールに憧れた福島在住の主人公梨江さん。
そのうちに憧れだけでなく、本気でフラガールになろうと決心します。
そして梨江さんが高校生になったころ、
梨江さんの家に子犬がやってきました。
それが、柴犬とヨークシャテリアの雑種のチョコでした。
この日から梨江さんはチョコをかわいがりながら
ひたすらフラガールをめざしてがんばりました。
念願のフラガールになれたと思ったのに、
あの、3.11が突然やってきました。
大地震ばかりか、
福島にはその後急に町からの退去命令が出されました。
寮生活の梨江さんがやっと家族から詳しい情報を聞いたのは
もうずいぶんあとのことでした。
すぐ戻るつもりで家をでたので、
ペットたちは当然置き去りにされています。
自宅の庭に繋がれたチョコは大丈夫なのか、
気になって仕方がない梨江さんは
一時帰宅が許されるやいなや、いちもくさんにチョコを捜しにいきました。
さいわいにも雑草を食べて生きていたチョコ。
梨江さん、嬉し涙がとまりません。
ほっとしましたが、まだ連れて帰るわけにいかず、
ごはんと水をいっぱいおいて、再びチョコと別れることに。
その後、チョコはご主人たちを探して行方不明に・・・。
チョコの安否がわからないまま
一生懸命にフラガールをつづける梨江さんは
どんなにチョコが心配だったことでしょう。
やっとチョコが動物愛護センターの人に保護され、
安全な場所で預かってもらえることができて
本当にホットしたと思います。
最後はチョコと一緒に暮らせるようになりますが、
それまでは犬も人も我慢、我慢の毎日だったことでしょう。
この作品は、児童向きに書かれていますので、
比較的気分よく読めましたが、
置き去りにされたペットたちの現状はすさまじいものでしょう。
人も動物も
もう二度と同じような哀しみや寂しさに遭遇したくないです。
ドラマよりも本の方がなんだか、じんとしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハワイアンズのフラレッスンで先生をして下さった、フラガールのリーダー・モアナ梨江さんと、
彼女が実家で飼ってる犬のチョコちゃんの涙溢れる感動的な実話。
今もチョコちゃんや福島のペット達がどうか元気でいてくれますように・・・。