- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893088147
作品紹介・あらすじ
なぜ、歩いて施設に入所したのにたった数ヶ月で寝たきりになるの?じいちゃんも必ず読んでください。予定より早く特養からお呼びがかかってラッキー!?介護施設は、行列のできるラーメン屋か…。
感想・レビュー・書評
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「「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?」の長尾 和宏の対談本。
介護が他人ごとではない歳に近づいて来たので読んでみました。
具体的に介護施設を利用したり、利用を検討したりしているわけではないのですが、内情とチェックポイントがよく理解できました。
驚いたのは、介護者の手抜きのために睡眠薬をはじめとする投薬をされること、認知症の薬のために、かえって暴力的になったりすることが少なからずあること。
中にマンガで、困った症状への対処方法が書いてありました。おもしろく読みましたが、実際に自分がこんな余裕のある態度で接することができるかどうかは疑問です。
そういえば以前娘が学校図書館で「実録!介護のオシゴト(國廣 幸亜)」を借りてきて、私も少し読んだことがありましたが、わかんなくなってしまったように見えても、これまでの本人はちゃんと存在してるんだというようなことが書かれてあったのを思い出しました。
コワかったのは、妻に介護されて穏やかに生活していたおじいちゃんが鉄道事故で亡くなって、鉄道会社への750万円の損害賠償判決が下されたこと。介護者である同居の妻と、監督責任者の遠隔地の息子が支払い義務者です。
育児中でもそうだけど、家事しながら、自分も生活しながら、一時も目を離さないって言うのは不可能です。鍵をかけてしまうか、施設に入れてしまうかしかないでしょう。
だから施設はお出かけする高齢者の部屋に鍵をかけて、施錠された高齢者は怖くなって暴れて、手におえないから睡眠薬……という悪循環になるようです。
介護する側になった時にも、される側になった時にも、心穏やかでいられたらいいなぁと思うのですが……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んで良かった
赤裸々な話
特養に入ることについて、
ケアマネさんのこと、
本当の介護とは、
眼の光が失われること、これに注意する
ほんと、、、突然の入院で急に病人になってしまう
早く家に連れて帰らないと、と思った。
昼間から睡眠薬を飲まされている人
静かにさせていれば面倒ではない
施設側だけの都合
もちろんそんな施設ばかりではないと思うけどね。
どちらにしても施設に入れたら家族はわからない。
自宅で介護をすること=大変、犠牲
というのがなんとなくある。
現に病院の先生ですら、難しいですよ
大変ですよ、無理なんじゃないないですかという、
素人の私たちはゆらぐに決まってる、
特養に入れることがラッキーですよ、
さぁはやく!という風潮は否めない、
今まさに、その状況であと5人で入れると言われてる。
施設選びのポイントも的確!
・アポ無しで突撃
・ほとんどの人が車椅子で過ごしてるところはNG
・食事風景を見逃すな
・やけに静かな施設はNG
・介護職員が入所者を看取ったことがあるか
ホテルと介護施設は違う!
確かに綺麗なところはいいような気がしてしまう。
ホントわかんないなぁ、見てみないと。
こんな先生が訪問介護をしてくれて
こんなつどい場があったらいいだろうな
「食べること」は「生きること」
「生きること」は「食べること」
誤嚥したっていいじゃない、
この文がすごい。
この本を読むと、家での介護の良さもすごく
よくわかるし、施設に入れることについても
ちゃんと熟考しないと、と思う。
あわいの時間やタッチケアなど
覚えておきたい言葉もたくさんでてきた。
すごく勉強になった!いい本!
あ、それとイラストがヨシタケさんなのがまたいい! -
涙ボロボロ。書いている人がほんとに優しいんだ、きっと。続編読むか、悩む。現実そうじゃないのにそうなる、みたいに思う自分がちょっと。
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書評をもってして自分の親の最後を決定することだけはしないほうが良い。
極論の極論お互いの端と端を結んでの話に全てを任せることがいかに愚かだという事も考えたほうが良い。
こっち側からすれば書かれていることも大いに理解できることもあるだろうが、あっち側に行けばまたその考え方も違う、著者たちは両方に足を置いている人たちだから言いたいことを言わなければならない立場にいるのだがいかんせん自分には判断するだけの材料を持ちえない。
今の世の中は年寄りと呼ばれるようになった途端生きることが大変になっている気がする。いかにこの状況を緩和できるかがこれからのこの分野の肝になることだろう。 -
レビューは賛否両論だけど、一応ポイントは抑えている様子
参考にはなりそう&軽く読めそうなので、手が少しあいたらよんでも -
在宅医療をささえる長尾和宏医師と
認知症カフェの先駆けのようなつどい場を主宰する
まるちゃんこと丸尾多重子さんによる対談集。
介護保険のことや
介護施設の実情などがざっとわかりやすく俯瞰できる本だ。
語り口は軽妙だが、内容はかなり重い。
かなり悲惨な例ばかりをとりあげているので
やや極端なかんじを受けるものの
本書でいいたいのはたぶん
介護のことも治療のことも
政策まかせ、医師まかせ、施設まかせ、
ケアマネまかせにするのではなく
自分で納得いくまで情報収集、状況確認しましょう
てことなのだろうと思う。
内容がけっこう過激なため
読む人の置かれている状況や立場によって
賛否両論がわかれそうだ。
個人的にはただただ(一部の)特養のおそろしさだけが
記憶に残ったかんじである。
<目次>
第1章 そして気がついたら、介護でボロボロになっていた…
第2章 許さへん! 老人ホームは魚屋か!?
第3章 ボケたじいさんが暴れるのには、理由がある!
第4章 徘徊老人を見つけただけで、警察に通報してどうするの?
第5章 これぞ日本の悲劇!? …ボケた親を看取れない子どもたち
第6章 勘違いしたケアマネさんが、ボケを早めることもある!?
第7章 ケアマネさんを一旦疑ってこそ、信頼が築ける。それが人間やん
第8章 ちょっと待って! その施設選びが命取り
第9章 最期まで家で看たいけど…世間がそれを許さない!?
第10章 ああ無情。家族が賢くならなければって言うけど、どうすりゃいいの?
第11章 ばあちゃん、じいちゃんをブロイラーでなく地鶏にしよう!放牧介護のすすめ
コラム1「認知症でもリビングウイルは可能か? 可能とすればどこまで?」
コラム2「介護施設で、平穏死できるの?」
マンガ「困った症状への対応」
「こんな介護施設には気をつけよう!」チェックリスト
<参考>
長尾和宏医師のコラム
朝日新聞アピタル「町医者だから言いたい!」
http://apital.asahi.com/article/nagao/ -
なかなか良かった
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過剰介護の弊害、知っておいて損はないはずです。
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ぼけ老人の介護問題に提言!を対話形式で。