薬のやめどき

著者 :
  • ブックマン社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893088741

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと刺激的な本を読んだ

    開業医さんである著者が「死ぬ間際までその薬を飲み続けるのですか」とおっしゃる
    う~ん、それは気が付かなかったよ!

    わたしは25年間、降圧剤服用している
    副作用はあるだろうとは思っているが、毎日血圧を測定、表にして診察日に見ていただいているし
    調剤薬局でもいろいろ注意してくださっている
    だから安心している続けているのだ

    昨年秋、下の血圧が80を切らなくなってきたので
    家庭医の先生が考えながら降圧剤1錠を増やしてくれた
    それでこの本読後、先日診察のときに
    「増やした降圧剤、このごろ70台に落ちたので減らせませんか?」ときいたら
    「いい状態になっているのだから、このままがいいのです」
    わたし「副作用が心配です」先生「それがない薬です!」
    わたし「・・・」なるほど、いまのところわたしは副作用はない
    副作用がない薬はないのだから、すくない薬とおっしゃりたいのだろう

    夫は「お医者様といえとも営業なのだから」と笑う(友人なのだよ、口悪いね)

    それにこの著書には
    医者は何錠処方しても処方代は同じ
    むしろ6種類以上になるとペナルティーが付くそうであると書いてある
    初耳だ!ま、製薬会社はそれなりに儲かるというわけだが
    そして研究費としてお医者様にも戻ってくるような・・・

    一割負担の後期高齢者だから健康保険の財源を圧迫しても、とも思ったんだけどね

    著書には降圧剤のやめどき決定メモが載っている

    *90歳以上や75歳以上で糖尿病があり血圧が120未満になったとき
    *上の血圧が100をきるときが出てきたとき
    *低血圧でふらつくとき、むくみや徐脈の副作用があるとき
    *食事量が減り嚥下が難しくなったとき
    *抗認知症薬と併用でふらつくとき

    もちろんかかりつけ医と相談してが大切だと

    だからわたしは当分服用を続けるのである

  • 最近年齢を重ねてこういう本に目がいく
    病院=薬
    なんかいいのかなあと思いつつ
    処方されたのだからと飲む
    一生飲む?
    へんだよね
    やめどきを考えたい
    医師に言うのが勇気がいるんだよねえ
    ≪ 幸せに どこまで役立つ この薬 ≫

  • 全ての薬が駄目という事でもないが、多剤投与の弊害はあるだろうと思われます。
    薬の副作用をなくすため、違う薬の服用を勧められてしまう。僕も実際あり、おかしいと思い、医者を変えた経験があります。
    医者のいう事を100パーセント信じる時代は、とうの昔に終わりましたね。自己責任で、情報入手し、セカンドオピニオンが当たり前の時代ですね。

  • Dr.和の町医者日記
    http://blog.drnagao.com/
    3行でわかりやすい!

  • わりと薬を減らしたい方向。減食と運動で生活習慣病が治るのは確かだが、どうやって継続して生活習慣を(本能を捻じ曲げる方向に)変えるかは大難題だから薬、をあまり責めてくれるな、と思った。とてもとて筋は通っているのだが。

  • 薬のやめ時を知る
    減らすアート

  • 糖尿病の薬の章の細かい数値の部分に差し掛かったところで私には難しくなり、また、今はそこを熟読する必要が無いから、以降流し読み。
    ただし、読みにくいとかつまらないとかいう理由で読み飛ばしたわけではない。
    現在は本書を熟読する必要に迫られていないが、死ぬまで薬漬け・通院・治療・部位別縦割り診療などを目の当たりにした体験があり、また、何冊か拝読していて長尾先生のおっしゃりたいことを私は充分理解しているからである。
    自分が高齢者になった時には、(夫の考え方はわからないが)少なくとも私は長尾先生の方針でいきたいと思う。

    追記:「未設定」があまりに増えてきてしまったので、読み終わってないけど「読み終わった」に登録変更。
    タグに「飛ばし読み」を新たに作り、区別することとする。2020/12/20

  • 高血圧や糖尿病、高脂血症、認知症、不眠など10項目の薬を、やめどきの根拠やまとめなど分かりやすくまとめてある

    誤嚥性肺炎は食事中ではなく、夜間睡眠中に口腔内の唾液や胃からの逆流したものが期間内に垂れ込むことで生じる
    薬利権の話
    人間の営みの多くには「やめどき」が存在するという著者の、クリニックに10種類しか薬を置けない場合のリストや無人島にもちこむとしたら選ぶリストは興味深かった。
    最後のやめどき考慮薬物のリストはとても役に立ちそう。

  • 運動(趣味)、食事、睡眠を大事にして、副作用のある薬はできるだけ飲まないようにしています。数年前、先生に勧められ降圧剤を飲んだことがありますが、低くなりすぎるので1年ぐらいで先生と相談してやめました。長尾和宏氏の「薬のやめどき」(2016.12)を読みました。老いを受け入れない人は薬をやめられないとか。老いと病の区別、結構難しいですがw、かかりつけのお医者さんとよく相談していきたいと思います。著者は薬はいけないと言ってるのではなく、「クスリはリスク」と。必要のない薬はやめ、飲むのは最小限にと。
    現代医療は薬を始めることしか考えてなく、やめることは想定していない。そして、皮肉なことに総合的に診れないのが総合病院。臓器別縦割り医療で、一つの病名に最低2種の薬が慣例化。患者の方から医者に相談しないと、薬は増える一方に。
     何事にも潮時、やめ時、ありますね。私はタバコのやめ時は50代半ば、もう少し早くてよかったと思ってます。酒はやめ時知らずですw。薬は、五木寛之、宇多川久美子両先生の本を読んでからか、あるいは体の調子がいいからか、数年以上前から疎遠になっています。少々のことは、食事を減らし安静にすることで復活してます。著者の言:人間、年をとれば髪の毛、歯の数、飲んでる薬は必ず減るものである。2つの章立てです。①今、あなたが飲んでいる薬のやめどき。それぞれの薬のやめどきが具体的に書かれています。②薬をやめて元気になる人が多い。

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著者プロフィール

1958年香川県生まれ。医学博士、医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。東京医科大学卒業後、大阪大学第二内科を経て95年に兵庫県尼崎市で開業。一般社団法人 日本尊厳死協会副理事長・関西支部長。日本慢性期医療協会理事なども務める。ベストセラーとなった『「平穏死」10の条件』(ブックマン社)、『病気の9割は歩くだけで治る!』(山と渓谷社)など著書多数。

「2022年 『完全図解 介護に必要な 医療と薬の全知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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