- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893095879
作品紹介・あらすじ
6歳の少年の詩を、長谷川義史が魂で描いた!2013年、沖縄県「平和の詩」最優秀賞受賞作品。慰霊の日の式典で、6歳の少年が朗読する凛々しい姿が報道され、全国で大きな反響を呼んだ。長谷川義史が、与那国島の安里有生を訪れて描きあげた絵本!「ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい。みんなのえがおがずっと、つづいてほしい。」沖縄発、平和へのメッセージ。
感想・レビュー・書評
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絵本専門士さんのおススメ
今更ですが読みました
沖縄県与那国島の当時小学1年生の男の子の詩
長谷川義史さんがあのなんともいえないタッチで
絵を描いています
胸を突かれる言葉がたくさんあります
素直で心からの言葉
そうですよね
へいわはみんなのこころからうまれるんですよね
それなのに
沖縄の平和な島に今
世界に今
≪ 少年は 心でうたう 平和をと ≫詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学1年生が、素直に平和について書いている詩。大人になってから読むと、感慨深い。
挿絵と詩が合っていて良かった。 -
この絵本は、沖縄県与那国町立久部良小学校1年生の安里有生くんが書いた「へいわってすてきだね」という詩に、長谷川義史さんが絵をつけたものです。
安里くんの詩は、沖縄県平和祈念資料館がつのった「平和のメッセージ」によせた詩で、2013年6月23日に沖縄平和祈念公園での「沖縄全戦没者追悼式」で安里くんが朗読し、それを聞いた沖縄のおじい、おばあが涙を流したそうです。(あとがきより)
「小学校1年生の男の子が書いた平和への思い。純粋で、素直で、力強い、まっすぐな願いの誓いの詩を、いまの日本に、そして世界の人々に、ひとりでも多く伝えたい。」と、あとがきで長谷川さんは書いています。
最初に何の情報も持たずにこの本を読んだ時、本文を長谷川さんの文だと思っていて、長命草や与那国馬という聞き慣れない名前に、沖縄のことかな?と思った程度でした。あまり想像力が働かなかったのです。
でもすぐに、長谷川さんのあとがきの読んで、この詩が沖縄の小学1年生が書いたものだということを知り、もう一度読み直すと、一回目に読んだ時とは全然違う感動が浮かび上がってきたのでした。
この詩を書いたのが小学校1年生の男の子だったということ。
この詩を書いたのが、沖縄の男の子だったということ。
この詩を読んで、涙を流した沖縄のおじいやおばあの気持ち。
ばぁーっと、いろんなものがつながったような気がしました。
「これからも、ずっと へいわが つづくように
ぼくも、ぼくのできることから がんばるよ。」
結びの一文では、少年が未来を見据え、そしてそれを行動に移そうとする姿が力強く描かれ、彼の決意表明に胸が熱くなりました。
沖縄の人は、きちんと歴史を子どもたちに伝えているのですね。
そしてそれは、過去を振り返ることばかりでなく、きちんと自分の身に置いて考え、未来を描く力に変換されているのだと感じました。
とてもすてきな詩、とても素敵な本です。 -
子どもの感性に敬服。
平和のシャワーをめいっぱい浴び、そのことに感謝できる賢さも持ち合わせているなんて。
ただこの瞬間にも、戦争に巻き込まれ命を落としたり、飢えや貧困に苦しんでいる多くの子ども達がいることを忘れてはならないと思うのです。
子ども達に負の遺産を残してはならない…目先の利便性を犠牲にしても、それだけは譲れない。なので原発はノーです。
戦争に関しては、中世に戻ったかのような暴力で服従させようとする組織の登場で、今までの理屈では通用しなくなっていることを感じています。
なぜ、人々は歴史を繰り返したがるんだろう。 -
平和を具体的に列挙できる想像力がすごい。加えて長谷川さんの絵が、気持ちにより添っていて、満点です。
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平和について素直な気持ちで書き綴られた詩に、ジーンと感動しました。あとがきに、安里くんと年齢を越えて友情を感じました、と書かれていますが、長谷川さんの優しい人柄がにじみ出た絵からも、平和のあるべき姿を感じさせられました。世界中で争いが絶えない今だからこそ読むべき絵本だと思います。
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長谷川義史さんご本人のキャラが好きです。
この本を音読してみました。
強くて大きな感情の波がうねり出して、泣きそうになっちゃいました。
6歳の平和に対するピュアな気持ちと、長谷川さんのあったかい絵に感動!! -
与那国島出身の小1の男の子が書いた「平和の詩」最優秀賞受賞作品の詩に長谷川義史が絵を付けたもの。
平和とは自然が豊かで動物も健やかに育っていること。
みんなで笑顔でいられること。
平和なときに生まれてよかった。
この平和がずっと続きますように。
大人の手も多少入っているのかも知れないけれど、飾らない表現がとても響いて来る。
平和しか知らない人が平和をありがたいことだと感じることは難しいかもしれない。
当たり前の平和が実はとても幸せなことだと改めて実感出来る。