ヨクネルとひな

著者 :
  • ブロンズ新社
3.93
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本棚登録 : 288
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893096111

作品紹介・あらすじ

酒井駒子最新刊!ひなちゃんのおうちに、やせっぽちのこねこがやってきました。のらねこのおかあさんがつれてきたのです。こねこをやさしくふくと、おおきなあおいめがあらわれました。「わぁ・・・きれいな め」ひなちゃんがそうっとだいてみると・・・。

感想・レビュー・書評

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  • LEEさんの物語に、酒井駒子さんの絵が付いた、猫好き必見の絵本で、最初の非現実的な導入部も、何度も読んでみると、猫同士の別れを惜しむかのような哀愁を感じさせられたのが、却って、印象的で、その後は、女の子「ひな」自身の悲しい喪失感の体験を、猫に重ね合わせながら、想いを寄せ、愛情を注いでいく、その過程には、ぬいぐるみではない、実際に生きている存在を通した、ひな自身の成長を感じられました。

    そういえば、酒井駒子さんの猫の絵を見るのは、初めてかもしれないと思い、期待に胸ふくらませた、その予感は的中し、表紙からして、その繊細で柔らかそうな毛に、ピンク色の耳、青い目、そして、少しおずおずと佇む、まだ幼さを残した雰囲気を表した感じが、とても可愛い!

    また、本書においても、ミルクを飲む姿や、おひる寝する姿の可愛さに加えて、文章での表現も、

    「だっこすると ちいさなおなかを ふくらませたり へこませたりしながら ぐるるるると のどを ならしました」

    と、自身も猫と暮らしている、LEEさんの実体験が活かされているような臨場感が、心地好く感じられました。

  • ネコのお母さんから体の弱った子猫を任されたひなちゃんのお母さん。おかあさんがお使いに行ってる間子猫が何処かへいなくなってしまいます。迷子になった時の事を思い出してひなちゃんは哀しくなってしまいます。

    ひなちゃんと子猫のヨクネルがとっても可愛いです。見ているだけで癒されます。

  • 「こんなにちいさいのに、このこはちゃんといきてるね」

    こねこを抱っこしたときの息遣い、喉の音、あの小ささは、ほんとうに感動します。ビロードのうさぎでも有名な酒井駒子さんの絵が、なんともいえないかわいらしさとせつなさを感じさせてくれます。ねーこちゃんって呼びかけたくなります。(9分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ヨクネルとひな #LEE #酒井駒子 #ブロンズ新社

  • >ひなちゃんのおうちに、やせっぽちのこねこがやってきました。
    のらねこのおかあさんがつれてきたのです。
    やさしくふいてあげると、おおきな青いめがあらわれました。
    「わあ...きれいな め」ひなちゃんが、こねこをそうっとだいてみると......。
    読むたびに、あたたかい気もちにつつまれる絵本。

    お母さん猫が子猫の世話を頼んでいるような場面から引きこまれてしまいました。
    一生懸命なひなちゃんがとてもかわいくて愛おしくなります。
    猫好きではない私でもかわいいかも・・・と思ってしまうのはさすが酒井駒子さん。
    パッと読んですぐ分からなかったひねりがあるタイトルもよかったです。

  • のらの母ねこから子ねこを託されて家族に迎えるお話
    人間の母親がしっかりと子ねこを引き受けるあたり、母ねこも見抜いた上の
    人選かなと思った
    子ねこの泣き声が聞こえてきそうな絵に見入ってしまう

  • いた―――――!と思わず一緒に心の中で叫びました。

    もちろん、直接ではありませんが(笑)私も猫のおかあさんから子猫を託された事があります。
    子猫にどうしても生きて欲しいおかあさん猫の気持ち、おかあさんと離れなければならない子猫の寂しい気持ちが伝わってくるようでした。
    その心細くて寂しい気持ちがわかり、諦めないで会いたいと願ったひなちゃんはきっとヨクネルのいいおかあさんになりますね。
    ヨクネルとひなちゃん、いつまでもなかよく一緒に大きくなってくださいね。
    酒井駒子さんの絵がひなちゃんもヨクネルもとても可愛かったです。

  • 親猫から子猫をお願いされるというファンタジーさと酒井駒子さんのリアルな絵のギャップのバランスがいいのかな。
    絵本の物語というより、はじめてのペット的なドキュメンタリーっぽいが子猫も女のコもとにかく可愛い。
    ヨクネルってタイトルでネタバレしちゃってるけど、猫にピッタリの名前かも。

  • 暖かい。酒井さんのピンクが新鮮。相変わらずの画力。酒井さんの絵を引き出すために、すべての物語や本はあるとさえ思う。

  • 酒井さんの描くこねこちゃんがあまりにかわいくて衝動買い。お母さんネコと主人公の少女(ひな)の母親がどちらもふしぎな自信に満ちていて、たがいに通じ合っているので、こどもたちは安心して大きくなれそうだなと思える。

  • 「ひなちゃんのおうちに、やせっぽちのこねこがやってきました。のらねこのおかあさんがつれてきたのです。こねこをやさしくふくと、おおきなあおいめがあらわれました。「わぁ・・・きれいな め」ひなちゃんがそうっとだいてみると・・・。」

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。ヘアメイクアーティストの渡辺サブロオ氏のアシスタントを経て、雑誌・広告・映画・演劇などでフリーランスとして活動中。自身も2匹の猫と暮らしている。これまでに出会った猫たちとの交流の中から、このお話も描かれた。本作品で作家デビュー。

「2015年 『ヨクネルとひな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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