すきまのじかん

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制作 : Anne Herbauts  木本 栄 
  • ひくまの出版 (2002年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784893172655

すきまのじかんの感想・レビュー・書評

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  • ちょうど今頃、太陽が沈む頃、西の空やや高いところに金星が明るく輝いています。”一番星見つけた”。

    昼の明かりが山の向こうに消えて行き、黄昏時の一瞬毎に変化していくグラーデーションの中に、なんとなく不安定な自分を見つけることがあるでしょう。夜が明けていく薄明の時に鳥たちもざわめき立つすきまの時間がある。

    昼の尊大な王様と、夜の冷たい女王の間の”すきまの時間”、どちらにも住むことのできない黄昏の時間は孤独に身を隠します。ある日、反対側の隙間の時間に美しい暁の姫が住まうことを知った黄昏の時間は、アオサギに身を変えて会いに行く。でも、黄昏と暁がいっしょになることはないのです。

    アンネ・エルボーはブリュッセルの作家。面白い雰囲気の絵で、表紙の絵が気に入って読んでみました。他にも「おつきさまはよるなにしている」、「ちいさなしんぱい」など興味魅かれる作品もあります。

  • 久しぶりに棚から引っ張り出した。
    ぼーっと眺めていたはずなのに、ずいぶんいろいろなことを考えてしまっていた。

  • さみしそうな表紙が気に入り、ブックオフで衝動買い。
    この歳になっても絵本なんて…と思いましたが、内容は大人向けというか、こどもにはまだ少し難しいだろうなというイメージ。
    昼と夜の間の時間(夕方くらい?)を擬人化して、私たちも忙しなく生きる内に過ぎてしまう「すきまのじかん」をクローズアップしたお話です。
    大きな事件とか、感動的なハッピーエンドとか、辛辣な社会批判とかはなんにもないんだけれど、読み終わるとほっこりします。
    一息つきたいときにのんびり読めて、おすすめです。

  • すきまの時間は1日2回あって、夕刻と夜明け。夕刻の導入文から最後は夜明けのお話へ。正直、そのつながりがよく分からなかったが、とてもムードのある絵本。何故かアオサギが登場…

  • アンネ・エルボーの美しく柔らかい絵の印象が大好きなのだけど、肝心の出版元のひくまの出版が倒産、ようやく古本屋で手に入れた一冊です。


    一日のうちに、ほんのわずかなあいだ、ゆうぐれどきにあらわれるすきまのじかん。

    どこにも属さないかわりに、すきまにもぐりこむじかん。
    すきまのじかんの穏やかさ、つつましさが、柔らかな絵とことばから伝わってきます。

    日々の忙しさのなかで、こうした「すきまのじかん」さえ、感じられなくなっていることはないでしょうか。

    ときに、本をひらいたまま、ものおもいにふけり、そのはかない「すきまのじかん」を感じることが大切なように思います。
    「すきまのじかん」が飛んでいった「むこうがわのじかん」は夢のような世界なのかもしれません。

    すきまのじかんが過ごす夢、ここではないどこかで流れている時間、それらを想像するのもよいかもしれません。

  • 朝でもなく、夜でもない、夕方のお話。
    着眼点がすごいな、と少し思いました。

  • 太陽の王様、闇の女王、その間のすきまのじかんがよあけのおひめさまに恋をした、せつない恋のはなし・・・

  • 毎週月曜日の夕べ、オーナーがよもやまに或いはお店のあれこれについてお話をさせていただく『クルミドの夕べ』。

    毎週日曜日の朝、簡単に結論の出ないちょっと哲学的なテーマについてのモヤモヤを共有する『クルミドの朝』。

    どちらもクルミドコーヒーを象徴するイベントですが、そのどちらでもない目的のない時間。

    それもしみじみといいんだよなぁ、そういう時間に寄り添える『クルミド文庫』でありたいなぁ…という連想から選んでみました。

  • 「たいようのじかん」と「やみのじかん」のあいだにいる「すきまのじかん」のおはなし。
    「やみのじかん」と「たいようのじかん」ではなく「たいようのじかん」と「やみのじかん」のあいだ。

    よくわからない。わからないんだけどやたらと印象深い。
    多分絵のせい。

    細長い、影法師のような「すきまのじかん」には口がない。
    よあけには質量がある。
    青鷺はカラスに見える。
    鳥たちは薔薇の噂話をする。

    日本語だったら「たそがれどき」と「かわたれどき」があるのにな。
    ドイツ語?だとどうなるんだろう。

  • しずかな世界にいるのは
    いつも喧嘩している「たいようのおうさま」と「やみのじょおうさま」
    その世界に、そっとあらわれたのは「すきまのじかん」。
    なににも相手にされず、しずかに孤独の中にいたすきまのじかんだが、
    ある時「むこうがわのじかんに うつくしいおひめさまがいる」と聞き、興味を持った。
    そして、すきまのじかんは歩き出す…。


    子どもには難しいシュールな絵本です。こういう絵本、好きです。

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