「学校であった怖い話」の怖い話

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  • アスペクト (1995年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893664082

「学校であった怖い話」の怖い話の感想・レビュー・書評

  • 最初に断っておきますとこの本は攻略本ではありません。

    赤一色の表紙の中にしっかり銘打たれた黒い文字「学校であった怖い話」の怖い話。ページをめくるとすぐに飛び込んでくる「御祓済」、厄除けのお札の写真。

    無責任というより責任を放棄します――。
    大意としてはそのように、衝撃的なパッケージから続くのは挑戦的な前文からはじまる、謎を解くのではなく増やす系のゲーム副読本です。
    実際、フローチャートや攻略のヒントといった、この手のゲームに必要不可欠な要素は皆無。資料的価値に十割ほど比重を寄せたという趣です。

    絶対外せない点として、齢三十、その当時勢いに乗っていた『学怖』の生みの親「飯島健男」のインタビューが載っています。
    東京生まれ東京育ちのゲームクリエイターな氏ですが、幼少期からの読書遍歴からはじまって数多くの本や映画などが創作者としてどう血肉になっていったのかを順を追ってまとめられています。

    ああなるほど、時田君の映画の話で「SF/ホラー」って一緒にされてたのはこの経験があったからって納得しました。
    なんとなく子供には忌避されてそれでも読んでみたくなる魅力を放った怪奇の世界。
    映画を愛し、ブルース・リーに憧れて飛び込んでいった若き日の情熱、演じ手から作り手へ、なぜゲーム業界へ? って疑問はそこそこに『学校であった怖い話』のシナリオに込めた哲学や創作の工夫などに至ります。
    後々になって語られている部分と重なるところもありますが、これは必携ですね。

    飯島さんは学怖に当時から誇りを持って挑まれていたのだなと知る意味で一流の資料だったりします。

    で、全体の構成に戻りますが時折、恐怖、グロテスク、オカルティック、不安を誘うような奇怪な絵や写真などを章の幕間に挿入されたりする何とも奇妙な本です。
    軽く調べてみた結果、文責を負った両ライターの一名はオカルト、UFO系ムック本に顔を出している方だそうで、門外漢である私にもああそういうことなのかと。

    文末のホラー・オカルト系資料に混じって、映画監督の佐藤嗣麻子氏や作家の高橋克彦氏などへ簡単な一問一答が設けられてたりするのですが、設問が抽象的だったりします。

    そして、全体の2/3ほどを占めるのが六人×七話の隠しシナリオを除いた四十二話から印象的な分岐をピックアップして読み物として軽くまとめたゲームからの抜粋(+編者なりのまとめ)です。
    やはりゲームをプレイするのが一番ですが、なんだかんだで表紙詐欺になってないのはこれが大きいかも。

    最後に。
    当時、書店に並んでいた際の反応が気になりますが、総じてSFC版『学校であった怖い話』が持つ独特の禍々しさを一番抽出している意味でコアなファンには外せない一冊かもしれません。

  • ブックオフで買った
    ゲーム持ってないけど欲しくなった

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「学校であった怖い話」の怖い話はこんな本です

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