- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893666963
感想・レビュー・書評
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読みやすくさくっと読める。つくづくゲーム業界は惜しい人を亡くしました。
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やっぱり、ゲームの本質はアィディアなんで、「アイディアが出てこない」というのは単なるアイディア不足なんですね。
ところが、テレビゲームにはそのアイディア不足の逃げ道があった。
それがCPU競争であり、色競争なんです。
ゲームとは本来暇つぶしのためのものである。
ところが今のゲームは、非常に複雑になってプレイヤーに高度なテクニックを求めるものや、プレイするのに膨大な時間が必要になるものが多い。
確かに子供達やゲームマニアの間ではこのようなゲームは高い評価を受けてはいるが、それ以外の人達はまったく入り込む余地がなくなっているのも実情だ。 -
枯れた技術の水平思考につきる。
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ゲーム好きとして、横井軍平さんの考え方をどうしても一度きちんと読んでおきたかったので本書をずっと探していた。で、先日漸く定価+αで購入することが出来たので読んでみた。
期待を裏切らない良書だった。流れとしては横井さんが携わった製品を取り上げ、その商品の概要を説明し、著者自身が考えるその製品のユニークさに触れ、横井さん自身の言葉で締めくくられる。これがウルトラハンドから始まりゲームボーイポケットまで24製品繰り返される。
横井さんの製品開発を表す言葉として「枯れた技術の水平思考」というものがあるが、本書で取り上げられている製品群にどの様に活かされているのかが分かりやすく説明されている。例えば有名な所ではゲームウォッチの液晶は既に使い古された(枯れた)電卓用のモノクロ液晶を流用する事で安価に売り出す事で大ヒットした。そんなエピソードが存分に語られている。
個人的に凄いと思ったのは光線銃シリーズの構造。普通、光線銃を設計すると考えた場合、銃からシグナルを送り的となるスクリーンでそれを受け取る、つまり普通の銃と的と同じ様な構造を思いついてしまう。でも、横井さんはその逆で銃側で受け取る構造を思いつき、それを製品にしてしまったりしている。この手の想像力の広さ、柔軟さは先日書いたエドワードデボノの水平思考に近いなと感じた。
アイデアマンと呼ばれる人種はアイデアを出す事に注力する為、実現力が著しく低い人が多い。本書を読むと横井さんはその想像力と実現力、両方を持っていた貴重な人だったのだなと思う。
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ユーザーが望んでいるのは技術じゃない。
ユーザーが何を「望んでいないか」を考えて、無駄な機能は削って
シンプルなものを作って行けることが重要だ
ということを繰り返し書かれていました。
技術屋だと無駄に技術寄りになる、というのはアタマでは
わかるのですが、実際は難しいです。
削る方に頭を使うという考え方はなるほど、そうかと思いました。